トレイルを走っていると、トレイルランザックのコンプレッションが上手く出来ておらず、左右にユッサユッサと揺れたルーズザック(勝手に命名)になっている人を最近良く見かける。
トレイルランザックは体にフィットさせ、荷室をしっかりコンプレッションさせることで体との一体感が生まれ、本来の性能を発揮するように出来ているのに、ショルダーストラップがユルユルだったり、荷室のコンプレッションが甘くて荷物が中で揺れ揺れになっていると、折角ン万円もして買った超高機能ザックが全く機能していないどころか、ザックの揺れによって余計な遠心力が生まれ大きなストレスがかかって自身のパフォーマンスを下げているだけではなく、足場の悪い場所ではザックの揺れによってバランスを崩して転んで怪我したり、最悪の場合滑落する可能性だってある。
さらに、昼間ならまだ良いのだが、夜間になるとザックの反射テープがヘッドライトに照らされて、後方にいる者は左右に大きく揺れる振り子運動の強烈な反射テープの光が強制的に視界に入ってしまい、それによって目まいや吐き気、眠気をもよおしてしまうのだ。とにかく当人にも第三者にも
「良いことが一つも無い」
のがルーズザックなのだ。だから声を大にして言いたい。
「ルーズザック禁止!」
と。
特に今週末開催されるUTMF、STYに出場する選手は夜間走行必至なので、ザックに本番装備を入れたら、自分のトレイルランザックが正しいコンプレッションが出来ているか?ザックが揺れていないか?試走やスタート前に仲間に見てもらってチェックをしてもらおう。また、もしコース上でそういう人を見かけたら、知らない人でも教えてあげてこのひとつも良い事が無いルーズザックを皆で無くして行きましょう!