お久しぶりの更新です。
だいぶ長い間blogを更新できなかったのは、各所で目にしているかもしれませんが「MOUNTAIN CIRCUS 2 TANZAWA」(MC2)の実行委員をしていたので、自由時間はそれに携わっていたからでした。blogとしてはUTMB後半編やチーム100マイル話などが残っていますが、先に今回のMC2について書きます。
既に各所で素晴らしくまとまったレポート(REPORT参照)があがっているのでそちらを参考にしてもらいつつ、自分は今回のMC2では全体的なプランニングとコースディレクターを担当したので裏方目線のドキュメンタリー的な内容を書きます。かなり長いので4編に分割し、まずは最初の2編をアップ。
「ことのはじまり」
遡ること2012年6月。ROD!!がチームらしくなってきた時に、MYOG(Make Your Own Gear)メンバーの多いRODが、「今度は道具じゃなくてトレイルランニングレースを作ってみようぜ!」というムードが盛り上がり、ちょうどお世話になっているLOCUS GEAR代表のジョーさんが相模原にファクトリーを移して、個人的に南高尾周囲のトレイルを積極的に走っていて、地図には無い良いコースがあるとの情報を得てジョーさんとチームメンバー10人位で試走に行った。走りやすいトレイルあり、地図に無い荒れた廃道もありの20kmのコースがとれることがわかり、ここでレースを開催しようという事になり準備を進めていた。
先ずは正面切って市役所に問い合わせたのだが、窓口をたらい回しされた挙句、結果トレイルランニングレースなるものを許可する窓口が無かったというオチが待っていたのだ。地方の村興しや地域復興の一環としてトレイルランニングレースを開催するなら、村長や市長のサイン一発で大義名分で開催となるのだろうが、アマチュアでよくわからない団体がやってきていきなり許可を得るというのがはなから間違いだったのかもしれない。また、自分たちの切込み方が間違っていたのかもしれない。(別の窓口を使えばすんなり許可が得られたのかもしれないが、これについては今後調べる予定だ)
さらにスタートゴールの会場の確保も困難だった為に開催がとん挫してしまった。そして、ちょうどその時に芦屋SHMW代表のタクさんも時同じくしてレース開催構想を持っていたらしく(参照)、では一緒にやりましょう。どうせやるなら、これまでのトレイルレースとは違う内容にしようという話になった。
「これまでのトレイルランニングレースと違う点」というのは、通常のトレイルラン二ングレースでは比較的安全に走れるトレイル上に、迷いようが無いくらい沢山のコースマーキングをおこなって怪我や遭難のリスクを減らしてきた。安全なレースをすることは運営と参加者にとって相互にメリットのあることだし、それについては全く異論は無いが、登山スキルが不要なのでそこに物足りなさを同時に感じており、どうせクローズドでやるなら参加者のスキルも把握できているし、地図読みやルートファインディング、岩場や川の移動など、山で必要なスキルを問われる「マウンテンランニングレース」にしようというコンセプトとなった。
でもこれってアドベンチャーレースと何が違うの?と思うかもしれないが、アドベンチャーレースはMTBやカヤックを使ってチームを組んで数日かけるレース形態で、こちらは自走でソロがメインなのでアドベンチャーレースと区別するために、我々は「マウンテンラン二ング(レース)」と呼ぶことにした。
そして、この大会をローカルの山を自慢し合うように、各地をサーカス団のように巡るスタイルにして、横の繋がりの交流の機会を増やしていくことをもう一つのコンセプトとし、2013年2月の商談会で東京に集まった全国のトレイルランニングショップオーナー達とともに、「マウンテンサーカス」が立ちあがった。
では、第一回はどこで開催するか?関東はまだコースが未確定だったこともあり、すでにMRHC(Mt.Rokko Hard Core)がトレイルを熟知している六甲山で今年6月に第一回を開催することになり、第二回は11月に関東でおこなうことが最初のミーティングで決まった。
既に報告(■)があるように、六甲山でおこなわれた第1回マウンテンサーカス(MC1)はコースもホスピタリティもクオリティが高く最高に楽しいものだった。
さて、困った。。。最初からいきなりハイクオリティな草レースとなったことで、2回目というのはかなりプレッシャーを感じていたことは事実だ。しかも、関東のメンバーは大会運営は全員が初めて。MC1が終わって直ぐに、一緒にMC1に参加したトレイル鳥羽ちゃんとROD‼メンバーとでマウンテンサーカス2関東大会(以下MC2)のプロジェクトを発足した。
⇒「草レースやろうぜ!」MOUNTAIN CIRCUS 2 TANZAWA(その2)へ