ご無沙汰しております。久しぶりだと何から書いていいのか難しいですね。。。
書きたいネタがいっぱい溜まっているのですが、自分も含めて読む人がblogに求めるものは何だろう?と思うと、いかに旬な話題であるか?だと思うのですが、旬じゃなくなると書くのがどんどん難しくなっていき、余計に書かなくなるという悪いスパイラルに陥ってました。やはり直近にあった事を勢いがあるうちにサッと書かないとダメですね。というわけで、今年あった事は年末の振り返りの時に書くとして、
ということで、HOTな話題を書きます。今一番トレイルランナー間での話題は、今月下旬に日本で初めて開催されるOMM JAPAN RACEではないでしょうか?コースマーキング無し(地図からチェックポイントを探す)、エイド無し、ビバーク装備、水、食料、全てを背負って2日間で約50kmを走破しなければならないこのスタイルのレースは殆どのトレイルランナーが初体験だと思います。自分も今年最後のレースとしてこのレースのストレート部門にエントリーしています。
自分は元々はハイカーで、ファストパッキングに必要な体力をつけるためにトレイルランを始めた経緯があり、でもいつの間にかトレイルランが楽しくて、そちらにどっぷりと傾倒してしまいましたが、トレイルランの経験がファストパッキングに活かせるのか?その結果を試せる機会がやって来た感じがしてワクワクしています。
というわけで、OMM JAPANを迎えるにあたって準備として、OMM JAPAN RACEでペアを組むK君とOMM合宿として10月のはじめに八ヶ岳を東から西へ縦走してきました。
想定距離が大会と同じ約50kmで1泊2日ということで選びましたが、コースはOMM JAPANの伊豆とは違う地形であり、山と高原の地図で赤いラインの1級ルートを辿るだけで、地図読み力は必要ありませんでした。
狙いとしては実際のレースの装備を背負い、1日約30km程を移動するとどれくらいの疲労度なのか?体感するという事と、気温0度前後でのビバーク装備のチェック。そしてチームワークの確認が主な目的でした。
結論としては水と食料を合わせて5kg前後の装備での移動は相当キツかったです。これまで100kmや100マイルレースを何本か走って完走してきましたが、やっぱりキツイものはキツイです(笑)
そしてもうひとつの対策は、一昨日にReal Discovery主催の地図読み講習を受けてきました。内容は、午前は座学、午後から高水山域のマイナールートを使った約10km程のルートでのチーム分けでのオリエンテーリング的なプチレースでした。
10kmならトレイルランで走ってしまえば2時間程度で走りきれるのですが、本番さながらに敢えて目印が無い場所がチェックポイントになっていて、コンパスを使った地図読みでポイント探しながさなければならないレースに近い講習内容でした。結局10kmなのに6時間もかかって暗くなってからようやくゴールしました。
時間がかかってしまった理由としては、地図を良く読まずに何度か間違った方向に下ってしまって登り返しがきつくて無駄に体力を消耗してしまったことを何度か繰り返すうちに、メンバー全員が地図読みに自信がもてなくなっていき、慎重になりすぎてさらにルート判断に悩む時間をかけ過ぎてしまったのが原因でした。
仮にレースでチェックポイントが10か所あってそれぞれ10分悩むと100分のロスとなります。これが当日だと約30kmを10時間でゴールしなければならず、今回のようなペースでは完走は無理でしょう。
それがわかり、不安や課題が明らかになって余計に心配事が増えてしまいましたが(笑)、でも当日やらかしてしまったであろう大きなミスは今回この講習を受けたことで避けられるという大きな自信が持てました。
あくまで個人的な予想ですが、ストレート部門で全ポイントをゲットできるチームは5割いかないのでは?と予想します。もちろん自分もその5割に入る自信は上記の経緯から全くありません。でも出るからには完全完走したいので、自分にとって残り3週間で当日までできる作戦としては大きく2点あります。
ひとつは、「迷わない」こと。
つまり、地図読みの精度を上げることが挙げられます。これは山に行かなくても街中でも練習できます。
そして、2点目が、
「装備の軽量化」
です。
軽量化して高速で走るという意味では無く、もし迷った時にそのリカバリーの為に速度を上げて移動しなければならない場面があるはずなので、その為の保険のようなものです。
しかし、当日は12月になろうかという11月最終週。一番悩めるのは防寒装備ですが、軽量化しすぎるとビバークポイントで寒くて寝られないので、装備をいたずらに減らすことは自殺行為です。初冬の気候で自身がどれくらいの重さを担いで1日約30kmを行動できるのか?を見極めて、必要なものはケチらず、不要なものは持たないという取捨選択の精度も上げていく必要があります。
しかし必要なものが何か?不要な物は何か?そう思う根拠はどこから来るのか?装備ひとつをとっても自己との対話をしていく行為は悩ましいですが、ウルトラライト魂が再燃して(笑)こちらも楽しくなって来ました。久々にウェアのタグをカットするくらいまで切り詰めることになりそうです。
今回はタイムや順位にこだわらず完全完走が目標ですが、地図読みと装備選択が優れていれば、トレイルランレースでは到底及ばない上位の選手にも勝てる可能性があります。これがOMM JAPANというレースの最大の魅力だと思います。