こんばんは。僕です。
伊勢の森のレースを終えて思ったことは、最近自分の追い込みが足りないなということ。ってことで、本日は鳥羽ちゃんの女王、ハセツネシード選手のみどりさんについて大山〜塔の岳〜大倉バス停のコースに行ってきました。27km、獲得標高2700kmの中々いい感じの負荷のコース。
鶴巻温泉駅に9:00に集合。そのまま駅に荷物を預けてスタート。蓑毛への分岐くらいまでは緩やかに上っていくので、走りメインでたまに急坂を坂道ダッシュしたりしながら追い込みました。そこから大山山頂の手前まで上り、ヤビツ峠までの2kmを気持ちよく駆け下り、気持ちの良い前半パート終了。
ヤビツ峠で水分補充、エネルギー補給、トイレ等をすまし、塔の岳へ。ロードを2km弱下り険しめの斜度のトレイルへ。前半の走るパートに比べてここから三の塔までは黙々と上るパート。天気は曇りで気温も低く休憩も程々にさくさく進みます。三の塔を越えてからは、鎖場を下ったりしながらもバカ尾根の走れる部分は走り塔の岳を目指します。この辺になると雪もちらつきだしかなりガスってて景色は真っ白。風に吹かれるとかなり寒いです。が、塔の岳に上った所でお日様が顔を出しようやく温かくなりました。塔の岳でも休憩は記念撮影程度にとどめ、一気に大倉バス停まで鬱憤をはらすかのように駆け下り終了。まぁ最近ラン不足の僕は後2kmくらいの所でばてましたがw
帰りは東海大学前のさざんかの湯につかって、大倉から塔の岳〜丹沢〜鍋割周りのけのさん達に会い、レモンサワーを飲んでクエン酸のありがたさをしみじみ感じながら帰路につきました。トータル6:45くらい。このコースは始めてだったけど、負荷の割にかなり楽しく自分を追い込みたいときにまた来ようと思います。大倉側から逆に回ると先に足をいじめられるので、鳥羽ちゃんなんかはそっち周りも良くやってるみたいです。まぁとにかくいい負荷がかかり大満足。やっぱり毎週どっかしらのトレイルに行かねばと改めて思いました。
<今回の装備>
○帽子
Arc’teryx Phase AR Beanie
○ウェア
finetrack フラッドラッシュ アクティブスキン LS
Arc’teryx Phase SV Zip Neck LS
OMM Sonic Smock
Patagonia キャプリーン2タイツ
asics ポッケのいっぱい付いたランパン
○ソックス
DRYMAX Trail Run 1/4 Crew
○シューズ
HOKA ONE ONE Stinson B EVO
○手袋
montbell メリノインナーグローブ
○ウェストポーチ
inov8 RACE ELITE 2
○ボトル
simplehydration(350ml) ×1
amphipod(500ml)×1
<装備に関する覚書>
今回は軽量と防寒のバランスを考えた装備で。大山山頂や塔の岳の寒さを考えfinetrackとアークのベースレイヤーで一番厚いSVの2枚重ね。ネックゲイターは迷ったけどSVとOMMが首まであるので今回は無し。最初は熱かったけど蓑毛への分岐を越えたあたりからsonic smock投入。以降最後まで脱ぎ着は無し。三の塔以降ちょっと休憩したりバカ尾根で風に晒されると寒かったけど、 動き続けている分には体温はキープできて辛いと感じることは無かったです。こんな感じでかなり過不足の無いミニマル装備だったけれど、山は何があるかわからないのでもう少しバッファのある装備でも良いと思いました。
ソックスも防寒を考えて厚手かつくるぶしを覆うものをチョイス。ただし、ここはもう一段階薄手のLite TrailかDrymax最高峰のマキシマムプロテクションのどちらかでいいかな。Trail Run 1/4 Crewの立ち位置は中々微妙w
ボトルはSimplehydration2本だと足りないかなと思い1本をamphipodに。ただ、ウェストベルトとスボンのゴムに挟んでいたら下りで何回か落ちたので、こいつはハンドヘルドの方が良いと思いました。結果的には水分摂取量的にはSimplehydration×2で良かったかな。今日くらいの気温よりもう少し寒くなるとシェルがいるので、来年出るUltrAspireのAtomかAK Racevestでシェルだけ背負って前にボトル2本っていう装備が良いかな。こういう装備の足し算引き算は面白いですね。
エネルギー系は、ハニースティンガーのアサイー×2、vespa hyper×2、MUSASHI NI×2、TAKE MIX(トレイルミックス)×1、芍薬甘草湯×1。この辺は自分のベストな用量がまだちょっとわからないのでもっと経験積んでいきたいですね。
それから、今回はHOKA ONE ONEをはいて初のトレイル。コースのバリエーションと前日の雨や当日の雪のおかげで、普通のトレイルから、根っこ、ひどいぬかるみ、雪、霜、ガレ、ロード等様々なコンディションを経験でき、試し履きとしてはとてもいい環境でした。更に先週の伊勢はTrailroc235というゼロドロップのミニマルソールをはいていた自分だったのでとても良い対比に。
結論から言うと、思っていたよりコントロールできる靴でした。はく前は厚いソール故の地面からのダイレクト感の無さや横方向のぶれへの怖さがあったのだけど、拇指球を意識してフォアフットで踏んでいくと安定感があり、テクニカルな下りでも怖さが無く軽快に下ることができました。逆にALTRA LOAN PEAKの方が僕は癖があるなと思います。(LOAN PEAKは足に対する横方向のゆるめのフィット故に、初めてテクニカルな下りを下ったときは結構怖かったです。靴の優劣を論じてるわけではないのでご理解下さい。LOAN PEAK大好きです。)
また、1日で本当に様々なコンディションを経験しましたが、ぬかるみ等の悪いコンディションでも靴自体がもっていかれることはありませんでした。結果として大分足下が悪い状況でしたが最後まで転ぶこと無く走りきれました。ちなみに新品のHOKAと試し履き用で使い込まれたHOKAを履き比べ時に感じたのは、試し履き用の方がミッドソールが体重ですこし沈んでいて安定感が増していたんですね。なので履き込んでいくうちに、ソールに対する安心感は更に増してくると思います。
後、ソールが柔らかくクッション性があることによる蹴る力のロスも言われてるみたいですが、これはそもそもトレードオフされるものだと思うので(確かにソールが沈むのがわかるくらいミッドソールが柔らかい)、その辺は靴のチョイスでカバーするべき問題だと思いますw ただ前述のソールの安定化で、若干は蹴りロスも減るのではないかと思います。
今回のコースだと僕の1stチョイスはTrailroc235かMT110かなと思うのですが、そういうミニマルな靴で走るべき所をHOKAで大きなストレス無く走れたということはとても大きな収穫だったし、HOKAという靴のポテンシャルを知る良い機会になりました。ロードや林道の多い超長距離(おんたけウルトラや八ヶ岳100マイル)やUTMB(当たればw)などで積極的に履いていきたいと思います。
ただ、初心者に対する最初の一足として薦めて良い靴とは現時点では思わないので、その辺は今後試し履き会等を通じて自分なりに消化して、それぞれのお客さんとHOKAとの良い距離感を見つけれるようになりたいです。