オッス!オラ僕です!
先日Run boys! Run girls!に一冊の本が届きました。
全米でベストセラーになり、現在のランニングの一つのトレンドである、裸足系の流れを作った本「BORN TO RUN」。その原書です。
でもなんで今「BORN TO RUN」?と思いながら表紙を開いてみると…
おい、サイン入りじゃねぇかよ!!果たして誰のサインでしょうか?上から解読してみましょう。
Gracias. Run Free! Caballo Blanco.
これは感動。「BORN TO RUN」の最重要人物、Caballo Blancoが作中の名言、Run Free! を直筆で書いています。彼がずっと大事にしていた想いなんでしょうね。残念ながら彼は昨年帰らぬ人となってしまった為、これは本当に貴重なサインです。
Run wild. Cほにゃらら
これは誰でしょうか?全くわかりません。いや、でもサインとはこうでなきゃいけません。木梨憲武に真似されるレベルのシンプルさこそサインには求められているのですから。(正解は著者のクリストファー・マクドゥーガル。)
DIG DEEP- Scott Jほにゃらら
もう、Scott Jまで言われちゃうと中々ボケようが無いんで、そのままいきますがScott Jurek先生です。メッセージもいいですね。DIG DEEP。Jurek先生の求道的姿勢がとても良く伝わってきます。
BFT ほにゃらら
はい、全国の大喜利トレイルランナーの皆さんお待たせしました。今日のお題です。BFTって誰なんでしょうか?ちなみに僕が推察するに、阪東・F・妻三郎の線が濃厚です。もしくはビート・F・たけしの可能性もありますね。なんで阪妻やたけしにFが入ってるのかって?Aと間違えない為に決まってるじゃないですか。
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と、悪い癖でちゃかして書いてしまいましたが(ごめんなさい。)ここからはまじめに。
これは本当にスゴく貴重な本ですね。故カバーヨ・ブランコ、クリストファー・マクドゥーガル、スコット・ジュレク、ベアフットテッドの直筆サイン入りの「BORN TO RUN」。どうしてこの本がRun boys! Run girls!にあるのか、そのお話をします。
今年の3月に僕は仲間と「BORN TO RUN」に登場するメキシコの50マイルレース、COPPER CANYON ULTRA MARATHON(今年からULTRA MARATHON CABALLO BLANCO=UMCBに改称)に参加してきたんですが、実はこの旅にはレースとは別の目的もあったんです。それは、NPO法人 走る.jp山田さん(仮名)の呼びかけにより2/3に日本全国で行われたララムリ祭りと称する、「BORN TO RUN」に登場する世界最速の民族タラウマラ族(ララムリ)への支援を募るチャリティーイベントで集まった寄付金を渡すため。ララムリ祭りでは実に20万円近くもの寄付金が集まり、その半分はUMCBの運営資金に(UMCBにはララムリの生活を支援する側面もあります。)、残りの半分はララムリのコミュニティの医療や教育といったインフラ整備を行っているロメイン氏(通常チャボチ=”外部の人間”を嫌うララムリに受け入れられ信頼されている希有なチャボチです。)のクリニックに、寄付しました。
結果的に実際の送金は日本から行ったんですが、現地にてUMCBの運営を行うマリアさん(故カバーヨのパートナーで、彼の遺志を継いで大会運営を行っています。)とララムリの代表として、「BORN TO RUN」に登場するララムリのスター、アルヌルフォに、山田さんから目録を渡してきました。
この本はそのお礼、ララムリ祭りに参加してララムリへの支援をした日本のランナーへの感謝のしるしとしてマリアさんから山田さんに寄贈されたもの。そして山田さんの厚意で、こんな貴重な本は是非多くの人の目に触れるべきだ、Run boys! Run girls!に置いてみんなに見てもらおうぜ!という事になり、現在Run boys! Run girls!でお預かりしております。
たかがサインと思う方もいるかもしれませんが、やはり人がエネルギーを込めて書いたものであるわけで、この本が、もう会う事のできないカバーヨや、トレイル界のリビングレジェンドのジュレクと自分を繋いでくれるものと思うと、なんかぞくっとしますね。
そんな、スペシャルサイン入り「BORN TO RUN」、Run boys! Run girls!のカウンターに置いてあります。気軽に遊びにきて、気軽にお手に取ってみてみて下さい!