◆DAY3(10/26)
レース当日。7;00に起床。7:40に宿を出てマットの車でイベントセンターへ向かう。食事を済ませてしばらくイベントセンターをぶらぶら。NOMADICSの二人が雰囲気のあるご老人に声をかけて何か話していた。彼らも知らなかったのだが、その方がOMMの前身レース、Karrimor International Mountain Marathon(KIMM)のファウンダー、マイク氏と言うことがわかりテンションがあがる。
8:50イベントセンターを出てスタート地点へ向かう。スタート地点はここから3kmほどの地点。林道を進んでいく。この時点で雨がふったりやんだり。
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と、レーススタートの前にOMMレースについて説明します。46年続く伝統的なレースで、1年に1回、毎年イギリスの違う土地で行われる。今年はBrecon Beaconsという南ウェールズの国立公園で開催。
基本的なルールは以下。
・二人一組
・エイドステーションやチェックポイントでのエスケープもなし、すべてオウンリスク
・決まったコースはなくオフトレイル
・二日間のステージレース
・1日目のゴールで野営が必須
・食料や野営用の装備はすべて持って走る
レースカテゴリは大きくわけて二つ。ロゲイニング方式で地図上のポイントを自由に取っていくスコアと順番に指定ポイントを回っていくストレートライン。またその中でスコアだったら、ロング、ミドル、ショートの3クラス、ストレートラインだったら、エリート、A,B,C,Dの5クラスと距離によってクラスが分かれる。参加者は全クラスで2600人という大規模な大会。
今回日本から参加の我々はストレートラインのCクラスに参加。このクラスは2日間で約45kmの行程を進むコース。物足りなくなるのではないかと心配をしていたのだけど…?
尚、OMMレースの詳細は以下のwikiに詳しいです。
Original Mountain Marathon (英語版wiki)
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さて、レースに話を戻します。今回の我々のチーム編成は以下の通り。
#433 小峰(NOMADICS)我部(エクストレモ)
#441 千代田(NOMADICS)桑原(Run boys! Run girls!)
#447 ジェフ(NOMADICS)Matt(OMM)
NOMADICSは日本でOMMを扱う代理店で、今回のレースに僕を誘ってくれた友人達。エクストレモは、アドベンチャーレースや、SUZUKI X-adventure トレイルシリーズ(野沢や上越国際等のトレランレース)を手がける会社で、我部さんはその代表。でOMMのボスMattも今回NOMADICSのジェフと一緒に走ります。
そんなこんなで、スタート地点に到着。スタートはクラス毎に場所が違う。僕らのスタート地点はストレートラインのC,Dクラス、後スコアのショートとミドルクラス。スタートはエントリーナンバー順に1分間隔のウェーブスタート。
スタート地点に集っている人の装備はOMMやKIMMの物が多い。そもそもOMMというのは前身のKIMM時代を含め、このレースのためのザックを提供しているところから始まっている。僕はOMMのCrassic25と言うモデルで走ったんだけど、同じモデルのバージョン違いやKIMMモデル等が一番多かった印象。シューズは7割くらいがinov8。さすがUK。mudclaw300が一番目についたかな。日本ではあまり見ないモデルだけに意外な印象だったけれど、その理由は後でわかりました。他に目についたのはサロモンのスピードクロス、フェルクロス、フェルレイザー等。どれもソールのラグ(凹凸)が高いモデルです。
ちなみに装備の話が出たついででこの日の僕の装備を紹介
キャップ:Visor BUFF
ベースレイヤー:finetrack フラッドラッシュスキンメッシュ
Arc’teryx Phase SL SS
Arc’teryx Phase SL Ls
アームウォーマー finetrack フラッドラッシュアクティブスキン
レインシェル:OMM Aether Smock
タイツ:finetrack フラッドスキンアクティブメッシュ
パンツ:OMM Kamleika Race Pants
ソックス:DRYMAX Tralrunning1/4
シューズ:inov8 Trailroc235
ザック:OMM Crassic25
ここまでがスタート時に着用してたもの
その他は
グローブ:extremty ウーリーグローブ & トップバッグ
ミッドレイヤー:Arc’treyx Konceal hoody
インサレーション:Arc’teryx Nucrei hoody
タイツ:finetrack ドラウトセンサーパンツ
ソックス:DRYMAX MAXpro
ビーニー:Arcteryx Phase AR ビーニー
この辺は防寒、寝間着兼より気候が寒くなると言われた二日目のウェアと言った感じ
後の備品は、エマージェンシー系、寝袋OMM Mountain Raid1.0/1.6(1.6は来春発売の2°まで対応の化繊寝袋。従来の1.0(8°まで)と重ねて使えると言うことなので二つ持っていってみた。)、KLYMIT INERTIA XFRAME、テント:NORDISC/TELEMARK(2Pで950gのテント、ポールを千代君、幕を僕が持った。)テン場用のLUNASANDALS/OSO、セイシェルボトル、プラティパス2ℓ
食料は
水1ℓ(ボトル500+プラティパス500)、CLIF SHOTx4 CLIF BARx1 CLIF SHOT BLOKSx1 VESPA HYPERx2 を1日分として二日分。夕食として、ドライカレー、シーフードヌードル、スープ、しるこ
正直イギリスの気候とレースのレベル感がわからなすぎて日本から持っていく荷物にスゴい迷った。結果、Phase SLの半袖に長袖を重ねるという微妙なウェアリングに。これだったらアクティブスキンのロングスリーブにPhase SL zip LSもしくはAR zipで良かったかもしれない。日本で想像していたより向こうの気候が悪く、当初は体温調節に重きを置いて考えていたのが結果的に保温の方が大事となった結果です。
なお、シューズはNIKE FREE HYPERFEEL TRAILを実践で試そうと思って持っていったのだけど、これも向こうについてから想像以上に足場が悪かったので、直前で信頼感の高いTrailroc235に変更。(アイテムトータルのレビューやレースとの相性は別記事で書きます。)
さて、脱線が長くなりましたが、9:50、千代田桑原チームがスタート。ちなみに、ロゲイニングの大会だと、レースマップは開始30分前とかに渡されて、そこから作戦を寝るのが一般的ですが、このレースはレース開始1分前にマップを渡されるw そして、作戦立てる間もなく、レースがスタート。
と、今回は長くなったのでここまで。レース本編は次回ですw