かれこれ2ヶ月以上、山に行っていない。
実は、7月末で会社を退職することになり、引き継ぎと転職、それに伴う転居のためバタバタしてしまっていました。
9月から入ることになっている会社は、社員がまだ3人しかいない、できたばかりのいわゆるスタートアップ企業です。
トレイルランニングのブログなのでキャリアについてくわしく語るつもりは全くないのですが、端的に言えば、吹けば飛ぶような小さな会社でチャレンジをするという選択をしたわけです。
この選択が意味するところは、いわゆる「ワークライフバランス」(この言葉自体の良し悪しは一旦置いておいて)というものを、きわめてワークに比重を置いた形にリデザインするということでもあります。
これまでは、比較的余暇時間というものを確保できていました。またその確保した時間の多くは、トレイルランニングに投じてきました。平日夜はチーム練習、土日は関東近郊の山に篭る、といった具合に。
この生活は僕にとって非常に充実した日々でしたし、直近で言えばサブスリーを達成したり、表彰台に登ることができたりと、目標としていたポイントをいくつかクリアすることができ、手応えを感じ始めていた時期でもありました。
そんな矢先、キャリアとしてどうしても飛び込んでみたいチャレンジが目の前にある。
そして、トレイルランニングをあくまで「競技」として捉えて取り組む(=速くなることを目的にする)のであれば、その2つは両立ができそうにない。現時点での自分の能力や性格を考えると。
きっと同年代の市民トレイルランナーの中には、似た境遇の方もいらっしゃるのではないかと思います。30を目前にして、仕事もトレイルランニングも、まだまだもっとがんばれる。でも、どちらもやると中途半端になってしまうのではないか?という葛藤。どちらを選択する?という分岐点。ご家庭のある方は尚更難しいでしょう。
私自身は、結果として転職するという選択をしたわけですが、いまだに葛藤がないと言えば嘘になります。
ですが、一人の人間に閉じて考えても、ワークとライフ、そしてトレイルランニングのこの3つは、「ちょうど良いバランス」というものが、きっとライフステージによって異なると思うのです。
これからしばらくの間は、ストレス発散も兼ねて、ゆるいスタンスでランニング・トレイルランニングを続けていきたいと思っています。幸い転居先の祐天寺は林試の森公園、駒沢公園という2つの緑地公園が近く、また少し足を伸ばせば代々木公園に行くことも可能。クロカン走をするにはきわめて好立地です。
そして、向き合い方が変わるからこそ、再発見できるこのアクティビティの魅力も必ずあるはずだと思っています。
現にいまも、スピードを求めなくなった分、より自然を目一杯受容するような意識に変わってきている気がしますし、何より走れる時間が限られているから、1回1回のありがたみ、走れる喜びが倍増した感があります。
兎に角も、これからは速さを求めるのとはまた違った面白さを見出していけるのではと、それはそれで新たな楽しみを感じているところです。
いきなり前回の自己紹介から論調が大きく変わってしまいましたが(笑笑)、しばらくはこんなテンションでのんびりやっていきたいと思います。