自己紹介に続くネタとしてはやはり先日参加のTransvulcaniaについて触れない訳にはいかない。スペイン領カナリア諸島のラパルマ島、別名isla bonita(美しい島)で5月の第2週に行われている50マイルのレースで、Sky Runner World SeriesのUltraカテゴリーのレースの一つであり、世界のトップ選手が近年こぞって参戦している。高低差のあるコースながらトップは7時間を切る。世界最高の50マイルといっても過言ではないだろう。特に、黄色い風船を振ってランナーを迎えるゴールの異様なまでの盛り上がりは他のトレランレースの比ではない。
早くも来年のエントリーが開始されており、2014年5月10日開催で€70である。今年の€50であったが、日本人からしてみればレートが100円→130円となったので、5,000円→9,100円と今後の為替相場次第では倍増となる勢いである。人気のレースなので興味がある人はすぐにでも下記の大会公式サイトからエントリーするのがいいだろう。
http://www.transvulcania.com/index.php/en/
レースは上写真は右側の尖った先端部にあるFuencalienteの灯台横の海岸をスタートする。長い稜線をずっと通りながら1,931mまで上って一旦1,456mまで下り、カルデラをぐるっと回りながら2,426mを通過して一度海岸へと下り、340mのLos llanos de aridanteの町へと上り返した所がゴールである。関門となっている第3エイドのEl Pillarまではずっと砂礫のトレイル。ゲイターを履いてなかったのでシューズの中に砂や石が入り込んで不快感を感じながらずっと走り、結局は途中でシューズを脱いで取り除くはめになった。自分のレースはKilianが大好きと言っているRoque de Los Muchachosで終わってしまった。
映像の中で女子2位のNuria Picasが一生に一度は出るべきレースでスカイランニングの魅力と精神を体現したレースと語っている。日本からのアクセスは非常に不便であり、GW後という休みが取りづらい日程ではあるが、それでも行くだけの価値はある。