9月の最終週の週末に北海道トレイルに2日連続の強行スケジュールで行って来た。もはや何度目のチャレンジなのかという気もするが、残雪ヒグマ敗退、転落敗退、悪天候敗退をしている羊蹄山へしつこくもリベンジ。朝一の飛行機で新千歳空港に飛び、その足で登山口へと向かう。行く途中から雨が降っていてイヤな天気ではあったが、登山口に着く前には止んだので予定通り登ることにする。
もう何度も来ているので道も慣れているというか、何となくコースの特徴も憶えている。まったく走ってもいなくて体重は人生最高だった昨年と比べるといいテンポで上っていける。暗くなる前に下山するためにと想定していた時間に十分余裕を持ってお鉢に辿り着く。しかし、ここでまた猛烈な風が吹き荒れていて、断念をした昨年と同じような頂上の天候である。体感温度は氷点下になろうかという風が吹いている。とはいえ、時間に余裕があることが分かっていたので、今年はちゃんと進もうと決める。そして、、、2年前転落したポイントを通り、そのわずか十数メートル先の頂上に到着。ようやく山頂を踏む事ができた。あとは無事に下りるだけ。。。そう、無事に。
頂上近辺は雲の中だったので雨も想定内ではあったが、ガレガレの登山道の下りは滑りやすく、なかなかペースが上がらない。ある程度標高が下がった所で、そろそろ止むと思ってた雨がまさかの土砂降りへと変わる。羊蹄山の土は水を含むとドロドロで滑り放題となってしまう。しかも北海道の場合、恐ろしいエキノコックスがあるので泥もうかつに触りたくはない。十分余裕あったはずが、そして上りとほぼ変わらないくらいの時間を掛けてようやく下山。あとちょっとでライトのお世話になるところだった。ニセコで温泉につかり、そのまま泊まってしまいたかったが、次の日へ備えて夜の道を運転して旭川へ。
2日目のターゲットは十勝岳。しかし、天気予報で悪天候が既に予期されていたため、ピークハントをあきらめ、行ってみて様子見とすることにした。麓の青い池など眺めてお茶を濁しながら登山口の望岳台へと向かう。十勝岳の頂上はやはり雲の中。スケジュールが強行だったこともあり、途中の雲がかかっているあたりまで行って引き返せばいいやと割り切って上り始める。頂上までは行かず適当に下りるつもりだったのでほとんど手ぶらだったが、下の方から上がって来た雲に覆われて視界がなくなるとともに雨が降り始める。急いで下山を始めるが、もう少しで駐車場というところで土砂降りの雨となり、レインウェアすら車の中だったのですべてがずぶ濡れとなる。雷も鳴っており、そもそも飛行機で帰る日なので頂上アタックは予め断念しておいてよかったと思う。麓に下りると一瞬だけ顔を出した頂上を拝むことができた。次回は十勝岳か、大雪山か、いずれにしろ今回が降雪直前の時期だったのでまた来年のチャレンジとなる。
北海道の山は本州で見れない、スケールの大きな景色が楽しめるのが最大の魅力である。飛行機で行く以上は前もって段取りする必要があるため、明日は晴れそうだから山行こうというノリでは行けないのがつらいが、天気悪ければ悪いなりに観光するなど旅行として楽しめばいい。魅力的な山は多数あるので少しずつ開拓していきたい。