雁坂峠越え秩父往還145kmで久々のレース参加、結果から言うとCP5秩父87.5km(21時24分着)でリタイア。レースとしては準完走26時間という枠もあるのでラスト60km弱に10時間以上残していたことを考えると行けたかもしれないし、行けなかったもしれないし。ただ、完走24時間という目標が難しいと判ったあたりから急速に足が止まり、フラットと下り基調のCP4〜CP5の12kmに2時間以上かかったので厳しかっただろう。30分ほどエイドで休んだが折れた気持ちが再上昇する気配はなかったので22時にリタイアの判断をした。ウルトラ特有の苦しい時間を耐え抜くとハイになるという感覚を一度も感じることなく終わった。100kmのレースであれば惰性でゴールまで行けても、145kmはやはり全然違う。秩父を過ぎて正丸峠を含むR299区間の深夜パートが100kmではなく145kmのこのレースの核心部分なのだろう。リタイアした秩父から川越へ移動する途中、雨足が強くなり乗換駅で凍えていたがあの雨の中で途中でリタイアしても電車もないし、脚の状態を考えると仕方ない判断だったとは思う。
CP1 道の駅みとみ 35km 9:48着
出会いの丘駐車場 10:19発(計測再開、移動に関わる時間約30分)
CP2 雁坂峠 44.8km 13:29着
CP3 川又 54.9km 16:03着(シューズ洗ったりで15分程度滞在)
CP4 三峰口 75.6km 19:12着
CP5 秩父 87.5km 21:24着→22:00リタイア決断
敗因としては雁坂峠越えのトレイル区間で雨の中を大勢が走って泥スキー状態となっていたことに手を焼いた影響が大きかったが、その後にリカバーできなかったのは走力不足と言わざるを得ない。24時間完走は問題なくできると思っていたのが大きな思い上がりだった。速報を見る限りは約250人出走で100人が24時間以内、25人が26時間以内で完走率50%(24時間以内は40%)といったところか。例年は準完走まで入れると2/3くらいなので悪条件だったことが明確に数字に出ている。とはいえ悪条件なのは皆同じ、ゴールしてる人はゴールしてるので猛省して次へと精進しなくてはならない。この次、完走率の低さで悪名高いOSJ山中温泉トレイルレースに出ようかと思っていたが前段の雁坂でつまずいてしまったので今のままでは二の舞になるだけ、見送ろうかと思っている。
レースはR140で甲府〜秩父、R299で秩父〜高麗、県道15号で高麗〜川越、R140の途中に登山道入って2000mの雁坂峠を越えるだけ、というきわめてシンプルなコースである。その中で35km〜55kmに1000m一気上り下りの山岳区間が含まれるというのがこのレースの絶妙なところである。稜線の強風で身体が冷え、ドロドロの山の中で身体もウェアも大いに汚れて早く風呂に入りたい、と思ってもちゃんとゴールするには90kmも先である。ドロップバッグという制度がないため、ウェアやシューズを替えることも事実上不可のため、最初から最後まで同じ装備で考える必要がある。今年からコース変更になった75.6kmCP4の秩父鉄道の三峰口駅はまさにリタイアして下さいと言わんばかりの場所。エイドの裏側の駅ベンチにここでお帰りのリタイアした人たちが多数電車を待っていた。エイドの数は多くないが、個々のエイドでは色々な食べ物が振る舞われ大変充実している。CP3のカレーなど特においしかった。例年同日開催の信越五岳のトレイルは万人受けする楽しい大会だが、こちらはマニアのためのマニアによるドM大会というのがしっくりとくる。
レース前日の大会説明会にて今年も優勝の平山淳一さんが意気込みを語っていたが、MMAのTシャツを着ていて、しかも自分がその日着ていたTシャツと色違いでかぶっていた。14h48mの好タイムでゴールしていたようだ。パンフを見てもトレイルの大会と違って全然知っている名前がいなかったのでこっそりの参加と思っていたが5km付近のコース上でサラミさんに発見され、山から出たCP3川又で女将に気付かれた。顔見知りがいるとダラダラできないと引き締まる。ここ最近はコース変更が続き、大会の存続も危ぶまれる状況のようで、CP4と関連するルート変更も直前の決定ということだ。開催にこぎつけた主催者の努力と関係者の尽力に感謝。何度もロングの大会に出るのはしんどいがまた次回チャンスがあるのであればリベンジしたい。