南アルプスマウンテンマラソンで今年初めてトレイルレースに参加した。前日の雨が上がった晴天の中、南アルプスや富士山の絶景を眺めながらの20km強、激坂で転けたりしたものの楽しく走る事ができた。ハーフコースであれば大井川鉄道で帰れること、大会参加ついでに寸又峡に寄ろうと思った所がポイントでエントリーしていた。
前日は土砂降りの雨の中高速を下りて山道を走る羽目になったが、峠を越えた所で雨が止んで日が差してきた。午前中が天気悪かったせいか紅葉シーズンの割に人が少ない寸又峡へ。きっと朝から天気が良かったら道路も駐車場も大変な事になっていただろう。雨上がりの霧がかかって幻想的な風景を楽しむことができた。前泊をした宿でやや寝坊してしまったので準備万端ではなかったがとりあえず急いで駐車場へ向かう。バスでキャンプ場の入口まで行くが、そこからスタート地点までがやや離れていて全くの計算外でスタート時刻ギリギリとなっていたが、まさかのスタート15分遅延があった。駐車場からの輸送が予定通り行かなかった事が原因ということだ。
スタート前のトイレに手間取りレースはとりあえず最後尾からのスタートとなった。林道とはいえ抜くのは難しそうだしのんびり行けばいいやと歩く。最初の急登の渋滞まではコース誘導していた方からゼッケン番号を言われてびっくりするが、最新のザックの人がんばれ、と言われてテンションが上がる。MMA Dusty Backpackの黄色いカモフラージュ模様はかなり目立つ。フィット感もばっちりのため、長く使って来た最初期のキリアンザックもそろそろお役御免か。
急登を登り切った林道あたりからそろそろ人もばらけてきたので走り始める。第一エイドを過ぎてから長い登りを上り切るとご褒美?の富士山スポットがあった。15km過ぎてからの長い林道にこのままレースも終わりかと油断していたら激下りがあり転けまくったが、ほどよいアップダウンだったと思う。レース終了後、ゴールで豚汁やらいなり寿司、とろろご飯など色々食べ物が用意されているのがうれしかった。
ゴールから駐車場へ戻る急ぎの人用のシャトルバスもあったが、大井川鉄道に乗るというのもこのレースに出る事の決め手であったので本数は少ないが12時45分の大井川鉄道で下泉駅に戻る。電車内はレースを終えたランナーで大混雑、そして下泉駅から駐車場へのバスは何回かのピストンをかなり待ってようやく乗れた。高速に戻る途中の川根温泉に立ち寄ったところ、こちらもランナーで混雑。大井川にかかる鉄橋を絶好の場所で見れる露天風呂で、偶然SLが通る時間だったので眺める事ができた。入浴後はいつの間にか道路が渋滞していて、さらに東名も大渋滞でかなり帰りが遅くなってしまった。ハーフだし早く帰れば夕方には家に着くと思っていたのは誤算だった。
今回のレースの事前郵送無しということ、スタート時間に公共交通機関でアクセスできない上にスタートまたはゴール会場に駐車場がない、ということは大いに改善すべき所と思う。前者については郵送の事務手続きが面倒なのもよく理解できるが、何だかんだいっても郵便物が届くとそろそろ大会かという気分になるし、ちゃんと自宅に届いた参加証を持って会場に行くという事が身元確認にもなる。後者については、スタート時間を遅らせるのか、駐車台数が確保可能な場所をスタートorゴールにするかといったところか。
久々にトレイルの大会に出て景色眺めて気持ち良く走り、ご無沙汰していた人に出会ったりと充実した週末になった。