今年は例年と比べ遅かった東京の桜も先週でほぼ散ってしまったが、この前の週末、山梨まで行って来て桃の花を眺めつつトレイルを楽しんできた。当初、韮崎から茅ヶ岳に向かおうと思っていたが、やはりこの時期に来たからには桃の花をしっかり見れるコースがよかろうということで午前・午後の二部構成で二カ所をめぐることにした。
まず午前の部としては新府駅まで行き、近くの桃畑で満開の桃の花を眺め、新府城跡を通りながら、わに塚の桜を経由して韮崎駅へ。ちょうど10kmほどの距離になる。新府城跡でお祭りをやっていたり、わに塚の桜も観光客でかなり賑わっていた。広い中に一本佇む桜の巨木というのも風情あっていいものだ。このコースは終始前を見ると富士山、後ろを見ると八ヶ岳、そして桃や桜が満開という景色だった。
午後の部としては甲府駅をスタートして武田神社の裏手のトレイルへ。甲府の街中の桜はかなり散っており、武田神社までずっと続く桜並木も葉っぱが目立つ。今回は時間の都合で武田神社から積翠寺までロードを使ってしまったが、武田の杜トレイルランニングレースのコース序盤を使うことも可能である。そっちの方が甲府の街並みを眺めたりすることもできて楽しいだろう。積翠寺からは深草観音、岩堂峠、兜山を通って山梨市へ。兜山から眺める、桃の花のピンクに染まった甲府盆地と富士山の景色がすばらしかった。ピンクの絨毯といえば秩父や本栖湖の芝桜が有名であるが、盆地全体に桃畑が広がるスケールの景色を眺められるのはこの付近の山の上からだけである。上りも下りも比較的緩いコースでトレランに向いていると思いきや、最後には鎖場の急下りがあってかなり気を使った。
帰りに乗換駅でもある立川で下り、この前日にオープンしたばかりのランニングショップ、Trippersをちら見して帰る。閉店間際の時間で何やらバタバタしている感じだったのでまた次回にゆっくりと立ち寄りたい。すっかり季節は春から初夏へと変わろうとしているのでちょっと前までは水をほとんど消費しなかったが、この日はそれなりに汗もかき水分補給を行う事となった。これからの季節の課題である。
甲府近辺は走りやすい里山も本格的な奥秩父の山もありバラエティに富んでいる上に、温泉にワインといったランニング後の楽しみもあり、何よりも都内から特急で60分程度とアクセスもいいのでまた訪れたい。
桃、菜の花、八ヶ岳
新府城跡では桜が満開
武田神社から見た武田通りの桜並木。散り気味だったが、甲府駅近くまで続いている
岩壁を穿つ深草観音、このハシゴは怖いので登れなかったが、岩壁に階段があり裏手から入る事は可能
兜山からの下りにある鎖場、かなりの急斜度で気を使う
立川にオープンしたばかりのランニングショップ、Trippers