2017年も残り1ヶ月を切った12月最初の週末に今年のうちにと2017mの雲取山に登った。鴨沢→雲取山→三峰神社→大輪というルートで奥多摩から入って秩父へと抜け、最後は夜祭りで賑わう秩父の町で花火を眺めた。積雪があってもおかしくない時期ではあるがこの日までは雪も無く、快晴の青空の下で東京都最高峰からの景色を眺める事ができた。翌日の夜に積雪があったようで、トレランに適した足元だったのは運がよかった。普段と比べて距離も長く人里離れた深い山を通るコースなので十分な装備(雪対策含め)と行動計画は立てていた。雲取山山頂まで想定よりも早く着く事ができたので、鴨沢に戻らず秩父へと抜けるルートが選択できた。バスの時刻も限られているし、日没が早く寒いこの時期は余裕を持って行動する必要がある。
雲取山イヤーのせいなのか奥多摩駅から鴨沢へ向かうバスは満員の登山者でごった返していた。鴨沢から雲取山までは緩い登りがだらだらと長く続く。石尾根まで出ると景色が開け見晴らしもよくなる。たくさん踏まれているルートなので路面の状態も良い。雲取山〜三峰神社へのルートは鴨沢側と比べるとガレていたりで人も少ない。その代わりに苔が生い茂る原生林、野生のシカやサルに遭遇など奥秩父の奥山という趣が深い景色が広がっていた。鴨沢を9時15分に出て三峰神社に着いたのが14時45分だったので日没にも終バスにもまだ余裕があり、表参道で下山することにした。
つづら折れの坂を下っていく中で、透き通るような青い水の清浄の滝や龍門の滝があった。三峰神社の参拝者の大半は車で直接神社まで行くのでこのルートを通らないというのが勿体ない。この日、惜しむらくは紅葉が終わってしまっていたことくらいである。下山してバス停へと渡る橋の付近の渓谷は、丹沢のユーシン渓谷よりも青いといって過言ではない水が美しい。バスに乗って三峰口駅に着いた16時半過ぎには真っ暗になっていた。
西武秩父駅近くに今年のGW頃に新しくできた祭りの湯で汗を流しつつ、露天風呂からちょうど見えた夜祭りに合わせて打ち上がる花火を眺める。町中は人がごった返してはいる。せっかくの機会なのでと山車が曳かれている様子を見に行く。このお祭りはユネスコの無形文化遺産にも登録されているようだ。日曜日だったので帰りの時間を気にする必要があり、最後バタバタになってしまったのが名残惜しいが、山、温泉、祭りと楽しめた一日になった。
霧藻ヶ峰から奥秩父の山
三峰登竜渓の青い川