2013年の東京マラソン以来5年半振りで随分と久々のマラソン参加として金沢マラソンを走った。昨年、この大会と同日開催された山中温泉トレイルレースに行く際に金曜日の夜に東京から移動して金沢に宿泊、ちょうど参加ランナーが続々と金沢駅にやってくる中を山中温泉に向けて移動したのだが、すごく良さそうな大会というのを横目に感じたので今年は申し込んでいた。倍率3倍程度の抽選に無事に通り参加することができた。記録を出すフルマラソン、という意味では残念ながら夏頃まで忙しかった事による不摂生と、10月にいたっては月間走行距離が本大会の42.195kmのみということで、自己ワーストを大幅に更新のあまりにひどい結果となってしまった。走ってなかったので当然といえば当然だが、レースという意味では反省。あくまでもマラソン旅として楽しんだ。レース結果以外では、フルマラソンの大会として最も楽しめたといえる。主な理由は以下の5つ。
①スムーズなアクセスと受付
3年前の新幹線開業でぐっと便利になった金沢、大会前日の受付も金沢駅前の地下で行われるため東京からの新幹線や関西からの特急で到着してただちに受付を行う事ができる。
②走りやすく飽きないコースレイアウト
コースは金沢の街の中心をスタートして金沢駅まで行って戻って5km、そこから街の南側の丘のへりを回ってまた街の中心に戻って20km、その後に北側の田園地帯を通って金沢駅の西口側に戻って35km、最後は駅の北西にある運動公園へ向けて新都心を通りながら郊外へと抜けていくというコースである。7つのテーマに沿ったコースという事で、歴史的なところ、田舎なところ、都会的なところといった様々な金沢の顔を見る事ができる。起伏も大したことなく、序盤に最高点を通るので記録を狙うにもおすすめ。
③地元の熱い応援
東京マラソンと比較しても沿道の応援はそれほど途切れない。人数こそ東京よりはるかに少ないが、随所にいた太鼓を鳴らして踊って応援するチームや応援スタンドなど、熱い応援が盛り上げてくれていた。特に、田んぼの間の道を通る区間が30km手前にあり、なかなか単調な風景がきついかなと思っていたが地元の方がそういう場所でも応援してくれた。
④充実したエイド
エイドもかなりの数があり、中には地元発祥のB級グルメである8番ラーメンやゴーゴーカレーが提供される所もあるなど、内容も充実している。
⑤豪華なゲスト
アテネの金メダリストの野口みずきを始めとして、ペースランナーにも元オリンピック選手や実業団選手が起用されていて、近い距離で走る事もできる。
惜しむらくは10月開催なので、カニの解禁直前というタイミングなので、北陸グルメ真っ盛りではないことくらいか。それでも、紅葉の時期であるし、のど黒を始めとした海鮮も格別、余裕を持った行程で観光を行えばマラソン以外の楽しみも増える。来年はもう少し身を引き締めた上で気持ちよくゴールを切れるようにしたい。