紅葉時期の終わり頃に金時山へハイキングとして行って来た。山初心者の人のアテンドではあったが、仙石からの標準的なルートではなく、足柄駅から登る事にした。金時山に足柄駅〜足柄峠経由で金時山を目指すつもりが、地元の方から台風被害で通行不能のことを知らされる。敢えてメジャーな箱根湯本ではなく、裏側にやって来ているので、そこの登山口がダメとなると今日の予定どうしようかと途方に暮れてしまう。幸いにして足柄神社側からであれば通行できるようだったので、そのルートに向かうことにした。台風被害の爪痕と思われる小規模な地滑りや、倒木や道がえぐれていて迂回が必要な状況は見られたが、通行自体は出来た。
金時山の山頂を終始眺めながら登っていく途中、足柄峠側からのルートと合流した先で、神社の鳥居の設置作業が完了したところに出会した。新年に向けての作業だったようだ。その時以外に金時山山頂まで、ほぼ人とは出会わなかったが、山頂は箱根側から登ってきた人で賑わっている。すっきりと青空の日だったので富士山の眺めもよく、絶好のハイキング日和である。
頂上からはそのまま下山して仙石バス停まで行くと、箱根湯本行きのバスが全然見当たらない。台風被害で国道138号が通行止になった関係で、バスも運休されており、一旦強羅経由で行くしか出来ないとのことだった。しかも強羅からは登山鉄道代行バスが長蛇の列となっていた。通常であれば仙石から25分ほど箱根湯本駅まで移動するのに2時間近くかかった。スタートを箱根湯本に行っていたとしたら、バスが無いことで金時山に向かう事もきっと断念していたと思うので、結果的には足柄スタートでよかった。そもそもは、行き慣れている箱根だからと甘く見て現地情報を調べずに出掛けたのが原因なので反省している。はじめから終わりまで、台風被害の影響を感じた一日であった。なお、先日に国道138号が復旧したので現在はバスも箱根湯本から仙石までバスも運行再開されている。