日が経ってしまったが、金沢マラソンの翌週に2週続けてのフルマラソンである、富山マラソンに参加した。以前は同日開催だったが、今回は別日のため、両方エントリーしていた。結果としては、金沢マラソンより40分ほど短縮して、辛うじて6時間を切ってゴールした。ラスト2kmくらいのところで、2週続けて満足に走れていない状況にもどかしさを感じていたところで、ZARDの負けないでが流れていて、突如として目が覚めて脚が動くようになり、35kmあたりで先に行かれた6時間ペーサーにゴール200mで追いついた。遅過ぎではあるが最後の最後で以前の感覚を脚が思い出したようだ。
富山マラソンは高岡市の中心部から射水市を通り、富山市に入り、富山駅の北側の環水公園でゴールというコースである。基本フラットで、コース中間点にある新湊大橋のところのみ高いところを通る。金沢マラソンは街の中心スタートで郊外でゴールなのに対し、こちらはゴール地点が駅近くなので遠方参加者にはありがたい。どうしても、同じ北陸で、同じ時期の開催ということで、比較をされるのは致し方ない所はあると思うが、2週続けて参加者としての目からすると、距離表示や給水、給食エイドといった基本的なランナーに対するサービスはどちらも遜色ない。金沢マラソンの方が街の中を走っている感というか、沿道の人手が多くて賑やかだったかな、というところである。その違いの要因は、街を挙げてのイベントになっているかどうか、ということかと思う。ゴール地点が富山駅に近いところとはいえ、街の中心の駅南とは逆の駅北側である。富山市の中心部は全くコースに含まれていない。富山駅南側のエリアが1kmでも2kmでもコースに入っていれば、富山の街を走ったという気分になると思われるので、街中の交通規制など様々な事情あるのだろうが、今後に期待したい。
ゴール会場横の環水公園「世界一美しい」スタバはゴール200m程度手前
富山駅近くのゴール地点のところの体育館が前日受付場所になっていることもあり、スタートに近い高岡に泊まるか、ゴールの富山市に泊まるか判断の分かれるところである。荷物搬送サービスはあるものの、ホテルに荷物預け出来るので富山駅近くに泊まることにした。当日朝は富山駅から会場までの直行バスか、高岡までローカル線で行くか、新幹線での移動となる。バスは結構早めに出てしまうので、比較的ギリギリまでホテルに入れる7時20分過ぎの新幹線移動をすることにした。朝の新幹線の自由席を大会に参加するランナーで埋め尽くしている様はなかなか見ることができない風景である。新高岡駅からは会場までバスでの移動なので、特段不便はなかった。
富山市は曇の日が多いことで知られていて、過去の富山マラソンも天候に恵まれなかったようであるが、今回は秋晴れの青空の下、雪で白くなった立山連峰を終始眺めながら走ることができた。中間点の新湊大橋手前のエイドでは、白エビ天むすとマスの押し寿司という、富山名物の給食が振る舞われていて、これ以外の給水もこまめにあったので走りやすいコースだったと思う。コース中間点にして大きなアップダウンの新湊大橋
年が明けてから、またコロナが猛威を振るっているため、なかなか大会という人が集まるイベントが行われづらい状況にある。オミクロンは大抵は軽症だから大したことない、とか、色々な意見が出ているようだが、軽症は医学的な言葉としての軽症(命の危険が少ない)に過ぎず、辛くないということではない。感染していない人の言葉には楽観的な願望に基づいた軽さしかない。個人的には、感染から約8ヶ月が経った今でも味覚は完全に戻っていない。今回たまたまピークの谷間に金沢マラソン、富山マラソンと続けて参加できたのはラッキーだったと思う。オンライン、非対面で色々なことが出来る中で、リアル開催だからこその魅力は変わらずあるので、今年も状況を見ながらかな、と考えている。