前十字靭帯再建手術を無事に終えた。4泊5日の入院、手術は2つ目の昼に行い、術後経過観察とリハビリで状態確認を行った上での退院となった。手術そのものは3時間程度だったが、全身麻酔で意識が飛び、目が覚めたときには終わっていた。手術直後は心電図、痛み止め、尿道カテーテル、点滴、患部冷却装置と色々なものがつながれていた状態から、一晩をかけて冷却装置以外は取り外されてようやく自分の身体に戻ってきたと感じた。
術後3時間経ち意識がはっきりしてきてたところで執刀医より関節鏡の映像でどのような処置を行ったのかの説明を受けた。靭帯の2/3程度が損傷しており、残り1/3は生きていたので、損傷した部分の再建ということだった。再建のためにハムストリングを切り取って移植したとのことだ。半月板にも少し損傷があったので、そこも修復したようだ。色々なサイトに前十字靭帯や半月板の手術に関して写真は出ているが、実際にオペを行った医者から動画を見せられながら説明を受けるとどういうことが起きていて、どういう処置をしたのかよくわかる。移植のために切ったハムストリング部分も肉離れのような状態にあるので、3ヶ月程度のリハビリで左右の脚の筋力差是正を目指すことになる。合わせて再建靭帯が身体に定着してくるのもそのくらいの頃になる。
手術時から術後当面の間は血栓防止で医療用の着圧タイツを履くことになったが、メーカーがアルケアだった。同社がスポンサーをしていたチームリガードに参加したのは12年前のこと、自分がケガをしてまたお世話になるとは。現在は膝曲げ45°以内の可動域制限と、足を地面につけるだけの荷重制限があり、何するにも松葉杖無しでは出来ない生活である。まずはここから1ヶ月、松葉杖を一本に減らし、無くしていくことを目標とした上で、その先は年内にジョギング開始できれば上出来だろう。一瞬の出来事によるケガも、元の状態に戻るために長時間かかる。焦らずじっくりやっていこうと思う。