タイトルの通り今年の夏は富士山に登る、そう決めた。前回登ったのはもはや5、6年前なのですっかり時間が経ってしまった。目標は手術から1年となるお盆の時期である。依然として膝靭帯手術からのリハビリを続けているが、年内には筋力の回復が足りておらず、未だジョギングすらも出来ない状況である。春先には山に行けると思っていたが、かなり黄色信号が灯っている。手術から既に5ヶ月が経過しているが、3ヶ月程度でクリアしておくべき、座った状態から片足での立ち上がりが未だに出来ずにいる。スクワット等のトレーニングを粘り強く行うことが目下の課題である。それによって左右の見た目でわかる脚の太さの違いを是正していく必要がある。松葉杖をしていた期間や、その後も受傷した側を健全な側で庇っていたせいか、左右のバランスが非常に悪くなってしまっている。一方で、装具についてはようやく年末で外す許可が出たので、見た目上はケガ人の要素はなくなった。
ケガから1ヶ月間程度で装着の青い装具、手術後から2週間程度装着の黒い装具(中央)、その後年末まで4ヶ月程度装着していた黒い金属製装具と、かなりの時間装具を付けていた。金属製装具は膝を曲げることは可能であるが、どうしても健全な側の膝と比べると歩行時もあまり膝を曲げずに歩いてしまいがちであった。ウォーキングを行う上での障害が減ったので、まずは歩くことからと思う。また、松葉杖無しになった2週後くらいから旅行には出かけていたが、装具がなくなったので飛行機に乗ることもようやく出来る。
そんな中で冒頭の話につながるが、山を登れなくても下から見に行こう、ということで正月明けに天気も良かったので富士五湖へと向かった。河口湖へやって来るのも最後に頂上へ登った時以来だと思う。鳴沢の風穴から精進湖の方まで、久々に青木ヶ原樹海の歩道を歩いた。喧騒の河口湖近辺とは違って誰もいない森の中を歩きながら、まだまだリハビリの途上とはいえ森の空気を吸いながら自然の中を歩く楽しさをしみじみと感じる。そして麓から富士山を見上げ、この夏また登ろうと強く思った。少しずつ出来る事を増やしていく先に頂上がある。