先日青梅で青梅トレラン部主催のレースに参加していたんですが、コケて手をついた時に手のひらをザクっとやってしまい5針縫うことになりました。
僕のブログのタイトルは『東京の西の方で走って縫う』なんですが、タイトル通りになってしまいました。
まさか自分の手を縫うとはね・・・
30kmのコースで、この楽しげな写真から5km先の20km過ぎ。三室山のピークを越えて下りに入ってすぐでした。
何かに躓き思いっきりヘッドスライディング。
路面が特に荒れていた訳ではなく、練習不足気味だったので登りで疲れて脚が思い通りに動いていなかったんだと思います。
コケる事自体はたまにあるので、またコケてしまった…と思いながら立ち上がって手を見ると、左手の平の小指付け根辺りがザックリ行っちゃってました。
大量というほどでも無かったですが、ポタポタと出血。
他にも左手の平に2箇所、右手の平1箇所、みぎ腕、右脚に擦り傷。
まあ、ザックリ以外は大丈夫かと少し歩きながら確認。
ただしザックリの箇所は肉がえぐれて、しっかり土が入っているのがわかりました。
とりあえず止まって応急処置した方が良さそうだと判断。
ボトルの水で傷口を洗い、 エマージェンシーセットから、洗浄綿とガーゼを出して出来る範囲で傷に入っている土、砂利を落としました。
とはいえどう見ても確実に土が残っているし、肉がべろんちょしてるので、病院行きを確信。これ久々に縫うやつだなと憂鬱に。
ガーゼを当てて、コケた時にはしていなかった手袋をして走って街へと降りました。
これでもう一度コケたら間抜けすぎるので慎重に・・・
コースから外れた所にスーパーがあったので、トイレの水道で傷口を洗い、再確認。
やっぱり土が取りきれない。
リタイアして、スタート地点に戻る事も考えましたが、そこまでの怪我ではないと判断して、完走してから病院に行く事に決めました。
ゴール後再度傷口洗いガーゼを代えてテーピングで固定して病院へ。
土曜日の救急外来は混雑するので1時間以上待ちました。
途中看護師さんに傷口をチェックされ、「あー痛そう、これは歯ブラシだねー」
噂には聞いてたけど、やっぱり歯ブラシですか…
憂鬱…
ようやく呼ばれて処置室に入ると、先生がまずは傷口チェック。
「歯ブラシで洗いますね。」
出て来たのは子供用の歯ブラシ。
(あ、マジで歯ブラシなんだ…)
歯ブラシみたいな医療用のものがあるのかと思ってたら、普通の歯ブラシ。しかも子供用。キツネのイラスト入り。
「痛かったら麻酔するので言ってください。」
「え、傷口を歯ブラシでゴシゴシしたら絶対痛いですよね?」
「そうですね、多分痛いです」
「じゃあ最初から打つってのはないんですか?」
「んーまー、とりあえずやってみましょう^_^」
「はい・・・」
「じゃあ行きますよー」
「ぐはぁぁぁぁぁぁ(悶絶)」
「やっぱり痛いですか^_^」
「めちゃ痛いっす…」
「じゃあ麻酔しましょう」
「お願いします…」
先生、だから言ったじゃないですか・・・(泣笑)
「麻酔も最初痛いですよー」
「はい…」
まぁ傷口に針ぶっ刺すんだから痛いですよねー
「行きますよー」
「ぐはぁぁぁぁ(2度目の悶絶)」
と、5回位プスプス刺していただき、なんとか歯ブラシに耐えられる状態に。
歯ブラシでこちょこちょと傷口を洗われた後は
「じゃあ縫いますね」
「ぐちゃっといっちゃってるからどうやって縫おうかなー。こことここかなー」
傷口は小さいんだけどスパッと切れたんじゃなくて、ぐちゃっとえぐれた感じだからたしかに難しそう。
チクチク。
「ここ、シワ寄っちゃったんで縫い直しさせてください」
「分かりました…」
シワ寄ったから縫い直すって布縫うのと同じ感じだな…
あと縫った後の結び方も、何となく手縫いの糸始末に似てるな
と妙な親近感をおぼえつつ眺めてました。
破傷風の予防接種も受けて終了。
病院に来てから2時間以上たっていました。
手袋さえしていればこんな事には・・・
病院の皆様お世話になりました。
青梅トレラン部の皆様ご心配をおかけしてすみませんでした。
今回の教訓。
・手袋はした方がいい。
手袋はスタート前に1回したんですが、ガチのレースじゃないし暖かかったので、まあ今日はいいかと外してパンツのポケットに入れて走ってました。
そうゆう時に限ってコケるんですよね。縫う程じゃなくても手のひら怪我すると日常生活がかなり不便になるので今後は手袋をもっているなら絶対に着けようと決めました。
・救急セットはいつも持った方がいい。
遊びでも山に入るときは最低限の応急処置セットは持必要です。
あとは傷を洗うのにボトルの水を使ったら飲む分が足りなくなったので、水は大目に持った方がいい。
今回転んで手を怪我して、縫うだけで済んだからよかったけど、動けなくなる様な怪我だったらと思うと怖いです。
山は楽しいけどリスクも大きいという当たり前のことを再認識させられる出来事になりました。
怪我や事故を完全に防ぐことは出来ませんが、手袋にしろ、救急セットにしろ自分でリスクを減らす努力をしなくてはいけませんね。
今回僕が持っていた応急処置セットの中身
ポーラーベア浅井さんの講習を受けて常に持つ様にしているものです。
・洗浄綿 → 傷口を洗った
・滅菌ガーゼ → 洗った後の保護に使用。
・ゴム手袋 → 他人を処置する場合に必要
・サバイバルブランケット → もっと重傷で動けなくなってしまった場合必要
・テーピング→ ガーゼを止めるにはデカすぎたので使わなかったけど、色々使えるのであった方がいい。次は小さいテープも持とうと思う
・ポイズンリムーバー → 使用せず。
・携帯用トイレ → お世話にならずにすみました。
皆さんも気を付けて山を楽しんでくださいね!
最後に傷口の写真をアップしようかと思いましたがややエグイのでやめておきます・・・