というわけで、シリーズ写真で振り返るステージレース。「グレートレース」で紹介されたハワイ島の大会「Mauna to Mauna」です。
初日は海辺をスタートなので標高が低いのですが、2日目以降は標高があがったまま。
ひんやりしていて過ごしやすく、走るには快適な環境。のはずが、異常気象で大会前半は連日の雨。そのため、キャンプ地での日常は写真のとおり。
さ、寒いっす。
その影響を受けたのは、荷物を軽量化しようと着替えを置いてきた選手。雨でウェアが乾かないため、翌日も冷たく湿ったTシャツを着なくてはなりません。。。
僕もそのひとりでして。防寒具としてダウンジャケットはもってきているので、素肌にダウンで寒さはしのげました。問題は朝なのです。
濡れたTシャツに袖を通すと、
ひ、ひ、ひー冷やっこい。
冷たさに口を大きく開いたまま、言葉にならない声がため息とともに漏れます。「ゔゔ」
となりからも「Ohhhhh……」と、言葉にならない声。生まれた国は違えど、リアクションは似たようなものです。
お互いの声に気付き、顔を見合わせてニヤリ。なんだか通じ合えたと感じる瞬間です。レースという特殊な環境では、たわいのないことでも体験を共有すると、国も、性別も、年齢も、仕事も関係なく案外わかりあえてしまいます。
言葉にならない、言葉のいらないコミュニケーション。冷たいTシャツの温かな思い出なのでした。
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