2月8日、沖縄初・国頭トレイルランニング大会が無事に終わりました。
ランナーの皆さん、国頭村の方々、快く私有地を走らせてくださった地主の方。
本当にありがとうございました。
大会前日、知花事務局長に「3時から安全祈願、晴天祈願をやるよ」と言われ、
宮城村長をはじめとした実行委員のメンバーや県外ボランティアの米山さんたちと一緒に、
会場の森林公園から、公民館に向かいました。
もともと国頭村は「聖地」「聖域」の多い場所です。
コース作成もそうした文化を踏まえ、慎重に行ってきました。
集落の公民館の近くには、必ず拝所(ウガンジュ)といわれる「御願(おがみ)」をする
聖域があります。本来はおそらく逆で拝所のある場所に、公民館を作ったのでしょう。
まずは、大会が行われる辺土名(へんとな)地区の土地の神様がいる拝所で「御願」をします。大もとになる神様に先に祈りを捧げないと、「願い」が通らないのだそうです。
祈りを捧げるのは神人(カミンチュ)さん。琉球でいう聖職者です。
このような神聖な行為を写真に撮っていいものか、気になって確認したら
「問題ないよ、悪いときはカメラが壊れるから」と。
土地の神様に許してもらえたようで、ちゃんと撮影できました。
カミンチュさんが祈りを捧げ、一礼したら合わせて頭を下げるのがお作法。
タイミングが読めず、一拍遅れてしまいますが、怪我人が出ませんように、
雨が降りませんように、大会のために山を貸してくださいと祈りました。
次に場所を変えてメイン会場の森林公園にブルーシートを敷いて「御願」。
写真の中央にいる女性が神人(カミンチュ)さんです。
「御願」の最中は、沖縄独特の黒い線香(ヒラウコー)とお供えの泡盛の香りがただよいます。
大会当日の朝は小雨で心配していましたが、
スタート前には曇りになり、時折、陽の光を感じることも。
そして、何よりも大きな怪我人は出ずに無事に終わることができました。
安全対策を第一に、毎日のように山に入り、整備にあたっていた
役場職員もほっとしたと思います。
9日も10日も雨模様で、振り返れば大会当日の曇りが奇跡のよう。
祈りは通じたのです!
《次回は大会当日のレポートをお届けします》
3 コメント
19kmコース完走しました!初トレイルランでしたがとても楽しかったです。関係者の皆様のおかげで本当に良い大会だったとおもいます。御願までしていたんですね~。沖縄らしい。
ひらさん 19km完走おめでとうございます!トレイルランデビューが国頭で、そして楽しかったということ。とてもうれしく思います。わたしは御願の初体験。沖縄らしさを感じました。また来年もご参加ください!