第5回国頭トレイルランニング大会が、9日無事に開催されました。
前日から不安定だった天気も、昼過ぎには太陽が出て絶好のコンディションに。
19kmと12kmの部に896人が出走し、完走者は861人(完走率96%)。
私は前年までと同じく、開会式で挨拶をして一眼レフカメラを片手に
みなさんと交流しながら12kmの部を走りました!
追い越すとき「やんばる!ふんばる」と、
声をかけてくれた方、ありがとうございます!
12kmでは沢下りと崖登りがなくなり、個人的には少し残念ではありますが、
課題だった渋滞がほどよく解消され、走りやすくて好評でした。
今年は県内県外かかわらず4、5回連続出場している人と大勢会いました。
「参加賞Tシャツをコンプリートしたくて走っている」
「一年のランは国頭トレイルで締めくくる」
「年中行事に入れて、これを楽しみに仕事をがんばっている」
以前は、「楽しいから出ようと誘われて初めて出たけど、キツいー!だまされたー!」と、話す人が何人もいたのですが、ゴールして泡盛を飲んだらすっかり楽しい思い出に変わり、毎回エントリーしているのでしょう。ありがとうございます!
国頭村に親のルーツがあるという人が、家族ぐるみで兵庫県から参加。
そういう方にもコースで会いました。
エイドステーションのボランティアは中学生。みなさんの笑顔に励まされました。
朝早くからの準備、おつかれさまでした!
うちなんちゅで、伊平屋ヴィレッジトレイルでトレイルランニングにハマり、
石垣島、広島、戸隠、国頭など、今年だけで5つの大会に出た方もいました。
全国の大会で、沖縄県のトレイルランナーが年々増えているはずです。
「来年はもっと北上してみたい。寒い地域の人が南国沖縄に来たいというのと逆ですね。戸隠のトレイルは修験者が走っていただけあり険しく、それもまた魅力でした」と笑顔で。
今回、一番印象に残ったのは2人のおじー。
トレイルランナーのレジェンド、埼玉からきた80歳の月岡金男さんには
選手宣誓も直前にお願いしちゃいました。
100マイル(160km)のレースを完走し、いまお仕事も現役。早朝から体をはって力仕事をしている方です。司会者が年齢を言い、19kmの部に出るとアナウンスすると参加者がどよめきました。第3回大会で19kmの分岐でコースミスをしてしまったので、リベンジしたいと再び挑戦。
月岡さんをゴールで待ち構えていたら、後ろからもう1人おじーが!
第4回大会で、コース前半にお会いした那覇のおじーと娘さんでした。
なんとこの方は81歳!
ロングのダウンコートに身を包んだ奥様は、ゴールで何時間も待っていてくれたのでしょう。心配が募り、目に涙がにじんでいました。
那覇のおじーは、第3回大会で完走できなかったのが悔しく、第4回大会では、どうしてもゴールしたいと言っていたのを覚えています。鋭い目に迫力がありました。
娘さんは「無理しなくていいからね」と心配していたので、その後、ゴールできたのか気がかりでしたが、完走できたそうです。がっちりしたふくらはぎの持ち主なので、足はお強いのだと思います。
ゴール後、月岡さんと那覇のおじーは、「ほかに80代がいるとは思わなかった」と意気投合し、一杯(二杯か三杯かも)やって盛り上がったそう!
※月岡さんが右・那覇のおじーが左
私が好きな沖縄の「長寿節」に、こんな一節があります。
五十 六十が つぼみなら
七十 八十 は 花盛り
トーカチ過ぎても鮮やかに (トーカチ=八十八歳)
百で咲かそう命(ねち)の花 (命(ねち)=いのち)
2人のおじーは花盛り。まだまだ私もがんばろうー!
連続出場している人だけでなく、今回「念願叶ってようやく仕事のやりくりがつき、初出場することができました!」という人もいて、こちらの方が大感激でした。お声かけてくださり感謝しています。
今年は県外からの参加者が初めて300人を超えました。
ちなみに月岡さんの奥様も前回は応援だけでしたが、今回はウォークに出場。
すごく気持ちよかったー!と大喜びされていました。
こうして種目を変え、同じ大会に出られるのが、国頭トレイルの魅力です。
連続出場している人も、いつか参加したいと思いを募らせている人も、
もう辛いから出たくないという人も、やんばるの森で会いましょう!
会場の森林公園からホテルに帰るとき、海に大きな虹がかかっていました。
きっと第6回大会につながる虹です。
続く!