「オクム」。それは、奥武蔵ウルトラマラソンを指す、ウルトラランナーたちの略称である。
奥武蔵ウルトラマラソンは、真夏の奥武蔵を舞台に開催される78kmのウルトラマラソンで、制限時間は12時間。標高差の激しいコースと真夏の高温が相まって、過酷な“ドMレース”として知られている。今年の開催日は7月28日(日)であり、昨年の完走率は79%であった。
本レースにエントリーした理由は二つある。ひとつは、70kmを超えるロング走の経験値を積みたかったという実直な動機。もうひとつは、「ウルトラランナー」という言葉の響きに単純に惹かれたという、どこか不純な憧れである。今回が、ウルトラマラソン初挑戦となる。ちなみに、筆者にはフルマラソン完走の経験すらない(苦笑)。
試走日:6月15日(土)
この日、東京都心の最高気温は今年初の30℃超え。そんな酷暑の中、奥武蔵のコース試走に出かけた。
今回の試走内容は以下の通りである。
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前半:スタート地点の毛呂山総合公園から、折り返し地点である顔振峠までの33km
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後半:顔振峠から毛呂山総合公園までの13km
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合計:45km
試走の印象
走ってみてまず感じたのは、「想像以上の辛さ」である。平坦な区間はほとんど存在せず、常にアップダウンが続く。特に気温と湿度の高さが体力を奪い、まさに“苦行”と呼ぶにふさわしい試走であった。
しかしながら、コース上では奥武蔵の自然の豊かさや奥深さを肌で感じることができ、距離の長さに反して飽きは来ない。
今後の試走計画
このコースを攻略するには一度の試走では足りず、今後も複数回通う必要があると感じた。次回は、鎌北湖から県民の森・丸山までの往復コースで脚を鍛える予定である。