12月15日、冬晴れの澄んだ空気のなか、奥多摩の人気縦走ルート「高水三山〜棒ノ嶺」をトレイルランニングしてきた。
高水三山(高水山・岩茸石山・惣岳山)は奥多摩エリアの入門ハイキングとして知られているが、これまで何度もこの山域を訪れていながら、なかなか登る機会がなく、今回ようやく実現。
棒ノ嶺(棒ノ折山)まで足を延ばし、アップダウンのある変化に富んだ稜線を満喫した。
コース概要
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スタート:JR御嶽駅(青梅線)
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惣岳山 → 岩茸石山 → 黒山 → 棒ノ嶺
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折返し:棒ノ嶺 → 黒山 → 岩茸石山 → 高水山
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ゴール:JR軍畑駅(青梅線)
距離:約18.6km
コースタイム:5時間4分(参考:山と高原地図では約9時間10分)
高水三山の魅力と信仰の歴史
高水三山は、御岳渓谷の北側に位置する3つの山の総称。それぞれの山頂には、古くからの信仰の跡が残されている。
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高水山:山頂には東京都の重要文化財に指定されている「常福院不動堂」が鎮座。荘厳な雰囲気に包まれている。
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惣岳山:山頂には「青渭神社奥の院」があり、静寂の中に佇むその姿に心が洗われる。
標高はいずれも800m未満と手ごろだが、変化に富んだコース、展望の良さ、アクセスの良さでハイカーに人気の理由がよくわかる。
棒ノ嶺からの大展望
標高969mの棒ノ嶺(棒ノ折山)は、東京と埼玉の県境にあり、広々とした山頂からは関東平野が一望できる。
この日は快晴で、冬の澄んだ空気も手伝って、遠くの山々までくっきりと望むことができた。やはり、展望の良い山に登ると心が晴れやかになる。
標高こそ高くはないものの、奥多摩・奥武蔵の山々がもつ静けさと懐の深さには、いつも心を奪われる。
まとめ
低山でありながら、展望・信仰・変化に富んだルートが揃う高水三山〜棒ノ嶺の縦走は、冬のトレイルランにぴったりのコースだった。
往復5時間、約19kmの行程は適度な運動量で、トレーニングとしても大満足。
そして、何よりも「山に来てよかった」と思えるような澄み切った青空と清々しい時間を味わえた一日だった。
また別の季節にも訪れてみたい。