2018年7月に、私は人生5回目となる100マイルレースに挑む。
これまでの挑戦
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1回目:2015年 OSJ KOUMI100 → 完走
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2回目:2016年 TDT100(草レース) → 完走
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3回目:2016年 OSJ KOUMI100 → DNF
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4回目:2017年 OSJ ONTAKE100マイル → DNF
※DNF=Did Not Finish(途中棄権・リタイア)
そして今回、5回目の挑戦となるのは
「2018年 OSJ ONTAKE100マイル」。
昨年DNFだったレースに、再び挑む。
100マイルという距離は、言うまでもなく過酷だ。
肉体的にも精神的にも、ボロボロになる。
そんな極限状態をいくつも乗り越えた先に、
ようやく“完走”という栄冠が待っている。
では、なぜ私は何度もこんなハードなレースに挑み続けるのか?
単に「超長距離のトレイルランニングが好きだから」
──それだけでは説明しきれない。
5回目の挑戦を前に、自分自身に問い続け、言葉にしようと何度も書き直した。
ようやく、理由がまとまったので、ここに記しておきたい。
私が100マイルに挑み続ける3つの理由
1. 途中棄権の悔しさを晴らしたい
直近2回の100マイルはDNFだった。
体調不良、関門突破失敗──
本当の敗因は、「自分に負けた」ことだと思っている。
DNFしたレースの泥が付いたゼッケンを、今も職場のデスクに飾っている。
心が折れそうなとき、迷いが生まれたとき、ふとそれを見る。
そのたびに、DNFしたあのときの景色、感情、悔しさがリアルに蘇る。
その悔しさこそが、今回の挑戦の原動力だ。
2. ギリギリの楽しさがそこにある
私の100マイルの成績は、4戦2勝2敗。完走率は50%。
「完走できるかどうか分からない」
そんなギリギリのチャレンジこそが、100マイルの醍醐味だ。
崖っぷちに立ち、自分の限界を試し、乗り越える。
それが楽しい。苦しさを楽しさに変えられたとき、
完走というゴールはグッと近づく。
心身ともに追い詰められた先に待つ、達成感や充実感。
それは、困難であればあるほど、深く大きなものになる。
そんな体験、日常では決して味わえない。
まさに「非日常の喜び」だ。
3. 100マイルが自尊心を育ててくれる
私は決して強い人間ではない。
むしろ、意志が弱く、自信もなかった。
人事異動をきっかけに「変わりたい」と思い、走り始めた。
走れる距離が延びるにつれ、挑戦もエスカレート。
やがて超長距離のトレイルランニングに夢中になった。
走り続けることで得られたのは、フィジカルだけではない。
「自尊心」だ。
自分を肯定し、自分に自信を持てるようになった。
調子がいい、集中できる、意志が強くなる──
そんなポジティブな変化が、人生全体に良い影響を与えてくれている。
100マイルへの挑戦は、まさに「自尊心を育てる営み」だ。
これからの人生を力強く生きるための、活力の源。
私は100マイルを通して、
「どんな困難も克服できる、自分の強さ」を確認したい。
これが、私が挑み続ける3つ目の理由だ。
5回目の挑戦に向けて
今回の挑戦、結果はどうであれ、
まずはスタートラインに立つこと。そこが第一歩だ。
あとは、前へ、前へ──
諦めず、自分に負けず、最後まで走り抜きたい。
おわりに
100マイルはただのレースじゃない。
私にとっては、「自分を試し、自分を育てる」舞台。
どこまで行けるか、どこまでやれるか。
今回もまた、走ることで自分と向き合い、自分を超える旅に出る。