高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY3:2024年10月3日
引田発〜鳴門スカイライン 四方見展望台〜千畳敷〜大鳴門橋遊歩道 渦の道〜高速観潮船 うずしお汽船〜大塚国際美術館〜徳島泊。
DAY3の移動距離60km(計147km)
DAY3の累積標高差471m (計1,260m)
雨の移動で全身ずぶ濡れ
前日の夕方から降り出した雨は、翌朝も止まず。最新の天気予報を何度もチェックしながら、宿を出るタイミングを見計らっていた。小雨に変わるという予報を信じ、9時前にようやく出発。
しかし、自転車での雨天走行ほど辛いものはない。レインウェアの下も徐々に濡れ、全身が冷えていく。不快感は120%。しかも、海沿いでは風も強く、時折自転車が煽られてヒヤッとする場面も。昨日まで穏やかだった瀬戸内海には、今日は白波が立っていた。
雨天の四方見展望台はイマイチ
鳴門スカイラインを走り、「四方見展望台」へ。晴天なら絶景の道も、今日はあいにくの雨模様。視界も悪く、楽しみにしていた景色はぼんやりと霞んでいた。
いくつかの高さのある橋を渡るが、強風が怖さを倍増させる。高い所が苦手な私にとって、緊張感のあるルートだった。
鳴門名物の鯛丼
昼食は千畳敷にある「うづ乃家」へ。鳴門名物の鯛丼を注文。コリコリとした身の締まった鯛の下には、名産の鳴門ワカメがたっぷり敷かれている。鯛の甘みとワカメの風味が絶妙に調和していて、とても美味しかった。
添えられた鯛のお吸い物が、雨で冷えた身体をじんわりと温めてくれる。まさに癒しの一杯。
観潮船から見る迫力の渦潮
午後は「大鳴門橋遊歩道 渦の道」へ。海上45mにある橋の上から、眼下に渦潮を望むことができる。床に設けられたガラス窓の上には「ジャンプ禁止」の注意書き。高所恐怖症の私は、足がすくんでその上には立てなかった。
その後、「うずしお汽船」の高速観潮船に乗船。渦潮の見頃は、満潮・干潮の前後1時間半。間近に見る渦潮の迫力は想像以上で、自然の力に圧倒された。
西洋名画の陶板複製画1,000点以上
続いて訪れたのは「大塚国際美術館」。ここでは、世界の名画1,000点以上が陶板複製画で再現されている。陶板に焼き付けることで、原画の色彩や大きさを忠実に再現し、色あせもしないという。
中でも圧巻だったのは、ミケランジェロの壁画『最後の審判』と天井画『創世記』。システィーナ礼拝堂の空間が再現されており、その臨場感には息をのんだ。
これほどの名画に囲まれる空間は、まさに美術の世界に没入できる体験だった。数日かけて通い、西洋美術史を学ぶのも良いかもしれない。
徳島グルメは阿波尾鶏と徳島ラーメン
夕食は徳島の誇る地鶏「阿波尾鶏」を求めて、「一鴻 徳島駅前店」へ。コクと旨味の詰まった親鳥の骨付き肉は、歯ごたえもしっかり。高松で食べて以来、すっかり虜になってしまった。今回は食べやすくカットされており、じっくり味わうことができた。
〆は「徳島ラーメン麺王 徳島駅前本店」へ。徳島ラーメンには茶系・黄系・白系の3系統があり、ここは濃厚な豚骨醤油が特徴の茶系。甘辛く味付けされた豚バラ肉と生卵が乗ったラーメンは、濃厚ながら後を引く美味しさ。細麺にスープがよく絡み、最高の一杯だった。