北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY3:2023年7月27日(木)
えにわ温泉ほのか・ほのキャンプ場 発 → 恵庭渓谷(三段の滝 → ラルマナイの滝 → 白扇の滝)→ 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館 → 山線鉄橋 → ポロトの森キャンプ場(泊)
DAY3移動距離111km
累積移動距離160km
恵庭渓谷の滝巡り
4時半に起床し、5時半にキャンプを撤収。最寄りのコンビニで朝食をとったあと、まずはラルマナイ川沿いにある「恵庭渓谷」へ向かう。
「ラルマナイ」という名はアイヌ語に由来し、“沢の両側が切り立ち、急流となって滝をなす場所”を意味するそうだ。
北海道の地名にはアイヌ語に由来するものが多く、地形や特徴を的確に表しているのが興味深い。
三段の滝、ラルマナイの滝、白扇の滝──3つの滝を巡ることで、夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感に包まれた。
支笏湖ブルーを求めて湖畔ライド
支笏湖は、支笏洞爺国立公園内にあるカルデラ湖で、最大深度は約360m。秋田県の田沢湖に次いで日本で2番目に深く、冬でも凍らない“北限の不凍湖”として知られている。
「湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館」では、日帰り入浴を利用。昼間から温泉に浸かる贅沢なひとときは、旅の醍醐味のひとつだとしみじみ感じる。
天然の露天風呂は、支笏湖と岩で隔てられているだけというワイルドな造り。足元から湧き出す湯は全国的にも珍しく、湖の水位に合わせて湯船の深さが変わるというのも面白い。まさに自然と一体化した“秘湯”の趣きがあった。
支笏湖の象徴ともいえる「山線鉄橋」は、もともと空知川に架けられていたが、大正12年、王子製紙の専用軽便鉄道の一部として現在の場所に移設されたものだ。
支笏湖名産のヒメマス(北海道では“チップ”と呼ばれる)の塩焼きを味わう。旬は6〜8月で、まさに今が食べ頃。脂の乗った香ばしさに、思わずビールが恋しくなる。
美味過ぎたセコマのカツ丼
今夜の宿は、白老町にある「ポロトの森キャンプ場」。豊かな自然に囲まれた静かなロケーションが魅力的だ。
入浴は、星野リゾート「界ポロト」に併設された日帰り温泉「◯湯(まるのゆ)」を利用。
この日のコースはアップダウンが多く、加えて暑さにもやられて完全にバテ気味。キャンプ場で調理する気力もなく、夕食はコンビニで簡単に済ませることにした。
立ち寄ったセコマで、評判の高いカツ丼と北海道産のポテトフライを購入。
食欲がないかと思いきや、カツ丼があまりに美味しくて、あっという間に完食してしまった。
確信を持って言える。
「セコマのホットシェフには、間違いなく美味いものが多い。」
この旅の間は、大手コンビニではなく、できる限りセコマにお世話になろうと、心に誓った。