北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY8:2023年8月1日(火)
東大沼キャンプ場 発 → 道の駅しかべ間歇泉公園 → 函館市縄文文化交流センター → 恵山岬灯台 → 恵山海浜公園キャンプ場(泊)
DAY8移動距離91km
累積移動距離590km
大沼から望む駒ヶ岳
駒ヶ岳の姿をしっかりと目に焼きつけたくて、予定よりも早めに東大沼キャンプ場を出発。
山頂にかかっていた雲が徐々に晴れ、ついにその美しい山容が姿を現す。絶景を前に、思わずシャッターを切った。静かに佇むその姿に、ただただ見惚れた。
大迫力の間歇泉
「道の駅しかべ間歇泉公園」に併設されている、北海道遺産の「しかべ間歇泉」。
約100度の温泉が15メートル以上の高さまで噴き上がる光景は圧巻だった。地球が生きている――そんなことを実感させてくれる、まさに自然のショータイム。思わず声が出てしまうほどの迫力だった。
昆布漁と天日干し
鹿部町は、高級食材として知られる「真昆布」の産地。浜辺では昆布がずらりと天日干しにされていて、その光景は壮観だった。実物を見るのは初めてで、海と人との暮らしの営みに触れたような気がした。
国宝 中空土偶
「函館市縄文文化交流センター」では、国宝「中空土偶」を鑑賞。
残念ながら本物は札幌の博物館に貸し出し中だったが、精巧なレプリカからでもその存在感は十分に伝わってきた。
想像以上に大きく、高さは41.5cm。体全体に施された縄目模様の緻密さ、美しさは、もはや芸術作品。約3500年前の縄文人の精神性と表現力の高さに、ただただ驚かされる。
美しい恵山岬灯台
亀田半島の東端にある恵山岬灯台。白亜の塔と、それを囲むように広がる青い海と空。絵葉書のような景色が目の前に広がる。遠回りしてでも訪れたくなる場所だった。
この近くには「水無海浜温泉」という、海辺にある天然の露天風呂がある。潮位によって入浴できる時間が変わる珍しい温泉だが、今回はタイミングが合わず断念。代わりに「ホテル恵風」の日帰り入浴で疲れを癒した。
波音を枕に
今夜の宿泊地は「恵山海浜公園キャンプ場」。道の駅「なとわ・えさん」に併設されており、ロケーションも抜群。
昨日は湖畔、今日は海辺。目の前には静かな津軽海峡が広がっている。連日のキャンプ泊だが、こうした自然に囲まれた環境では疲れも不思議と癒される。波音を枕に、最高の一日を締めくくった。