UTMFサポート日記~最終回~

いよいよUTMFサポート日記も今回で最後。

160kmも走るレースなので、サポート日記も長くなりました。
私自身気が付いてますが、途中から、サポート日記じゃなくて『富士山周遊珍道中』みたいな話になってるけど大丈夫かな?
まぁとりあえず、本日も徒然なるままに書いてみようと思います。

二十曲峠A9(141.7km)はサポート禁止となっているので、
その先の富士小学校A10エイドに向けて、山中湖を出発します。

サポートの私も、結局1回も睡眠時間とることなく私も移動しているので、30時間以上起きていると、さすがに眠さ、胃の気持ち悪さ、疲労が波のように押し寄せてきます。
なにか食べた方がいいな・・・
と思うのですが、胃が受け付けなくて食べれない。
睡魔と胃の気持ち悪さと戦いながら、車を走らせます。

私は山梨県生まれ山梨県育ちなので、富士山周辺も「地元だね」と言われることが多いのですが、私が生まれて育ったのは、八ヶ岳の麓の小淵沢。
富士山より長野県のがよっぽど近く、富士山周辺の地図や道路がいまいちわからないのです。
案の定、山中湖から富士吉田市の富士小学校までどう行ったらいいかわからず、googleナビを入れて進むのですが・・・

あれ?この景色・・・デジャヴ・・・??

いや・・・確実に1周したね!

そう、気が付いたときには山中湖を1周して、また山中湖きららエイドに戻ってきていました。

これは呪い?何かの呪い?
なんでこんなに道を間違えるの?
なぜgoogleナビいれたのに、1周したの?
このタイムロスさへなければ、仮眠もできたのに・・・くそう・・・

気を取り直して(再度ナビを設定し直して)、富士小エイドへむかいます。

16:00頃、やっとの思いで富士吉田に到着します。
このエイドには、ブーメランの立田さん親子、ひろかっちゃん夫妻も応援にかけつけてくれました。

富士小学校に入る手前の道路で、交通誘導をしているMMA渋井さんと出会えました。

渋井さん、その後この付近で立ちっぱなしで何十時間も誘導されていたようで・・・本当にご苦労さまでした。

渋井さん、その後この付近で立ちっぱなしで何十時間も誘導されていたようで・・・ 本当にご苦労さまでした。

富士小エイドには突貫さんをはじめ、たくさんの知り合いがスタッフとしてエイドをもりあげてくれていました。
このエイドはサポーターもエイドで作っている吉田のうどんを食べてもOKだったので、ここでおいしいうどんをいただきます。
温かいうどんのおかげで体も温まり、私の胃も回復してきました。ごちそうさまでした。

小山田さんの到着時刻は18:00頃。

最後のサポートエリアだから忘れ物が無いように、しっかり確認し、サポートバックに入れていきます。

駐車場の目の前に杓子山が見え、この山を越えてくるんだなぁと見つめます。

しかし、、、そんなセンチメンタルな気分に浸れない、、、なぜならこのエイド、ものすごくブヨが多く、ブヨから逃れるのに一苦労。。。虫除けスプレーなんて全く効き目がなく、次々にブヨの餌食に、、、みんなあちこち刺され、血だらけ(笑)
かゆみと戦いながら選手の到着を待ちました。

しかし、待っていてもなかなか選手が到着しません。

どの選手も予定時刻より30~50分遅れて到着している様子。徐々にあたりは暗くなり、待っている側もヘッドライトをつける時間になってきました。

小山田さんの状況をランナーズアップデートで確認すると、二十曲峠をもう通過していて、通過順位が103位。

参加者1363名もいて、今100番台にいるとは思っていなかったので驚きます。

しかも、100位以内でゴールも可能で、目標は35時間以内で完走だったけど、それよりもっと早い30時間前半でゴールできる可能性が見えてきたことに気が付き、胸があつくなります。

時折見える杓子山を進む選手のヘッドライトの明かりを見つめながら、今どの辺に居るんだろう?時間通りに来るのかなぁ?と、いても立ってもいられません。

どこのエイドでもそうですが、サポーターは選手到着が待ちきれず、少しでも早く会いたくて、少しずつエイドから出て、コースを逆走し、様子を見に行きます。

じっと待っているというのが本当に辛いのです。

壮太くんのサポートをしていた彩ちゃんや女王と一緒に、コースを300mほど逆走して、到着を待っていました。

寒くても眠くても、選手のことが心配で、少しでも早く迎えてあげたくて、コースに出てしまうのです。

寒くても眠くても、選手のことが心配で、少しでも早く迎えてあげたくて、コースに出てしまうのです。

ヘッドライトが見えると、来たんじゃないか?とソワソワして、小山田さんじゃないと、がっかりするということを何回も繰り返します。

すると、まず壮太くんが現れます。彩ちゃんたちが壮太君と一緒ににエイドへ向かっていきます。それから30秒もせずに、小山田さんがやってきます。私も慌てて一緒にエイドへ向かいます。

一心不乱にエイドに向かう姿はに感動しました。

私も走りながら撮影してるので、ブレブレの写真ですね。

18:12 富士小エイドA10 156.7kmに到着。

到着したときから、小山田さんが今までと雰囲気と違っていました。早く食べて、飲んで、準備できたらすぐ出たいという、前へ向かう気持ちが伝わってきます。

「俺、今、順位どのぐらいか知ってる??」

突然の質問に驚きます。
順位は調べてあったので知っていたけど、普段順位にこだわるタイプではなかったので、調べた順位を言うべきか言わないべきか悩んでたぐらいだったからです。

レースに対して余裕がない状況ではなくて、戦うモードになってるのかな?と思いました。

「今、103位ぐらい。だから、もう何人かこせば100位以内でゴールできるよ」

「ふーん、わかった」

聞いたくせに、返事はやっぱりそっけなくて(笑)
別に順位を気にしてる様子は全くなく、そんなことより、少しでも早くゴールしたいと、体も気持ちも前に向かっていました。
その闘志は、157kmも走ってきているのに、今までで一番力強く見えました。

絶対にゴールで会おうと熱く握手をし、壮太くんはエイドを出発していきました。

絶対にゴールで会おうと熱く握手をし、壮太くんはエイドを出発していきました。

壮太君と言葉を交わし、セバスチャンの応援に来ていた鏑木さんに闘魂注入してもらい、
18:22、今までで一番短い滞在時間の10分でエイドを出発して行きます。

まさかここで鏑木さんに会えると思わず、私も感激しました。

まさかここで鏑木さんに会えると思わず、私も感激しました。

あともうひと山。

霜山を越えたら、気持ちいい下りが続き、河口湖が見えてきます。
大会前に
『どうか1人でも多くの選手が、ここを通過して欲しい』
そんな思いで私が、マーキングテープを付けた箇所でもあります。

ゴールまであともうちょっと。
どうか自分が納得できる走りができますように。

そう祈ってエイドを出る後ろ姿に手を振ります。

2年前サポートしたときは「どうかこの山を越えられますように」と、山に向かって祈っていました。
あの頃は小山田さんも私も100mileレースの経験が無くて、何が必要か、どうしたらいいかもわからず挑み、不安と心配で毎回泣きながらエイドから見送っていました。

この2年の間に、状況はだいぶ変わって、小山田さんは100mileを走ることを中心に年間の練習や準備をしているし、私も自分自身も少し走れるようになって、またサポートする機会が増えて、いつどんなことが必要でどうして欲しいかが、わかるようになっていきました。

それと、、、

実は大会前に、小山田さんの仕事環境が変わり、生活環境も大きく変わった為、もしかしたら今回はUTMFには出場できないのではないか?と思っていました。

この大会に向けて、小山田さんも私も色々と準備してきたけれど、出場は諦めなければならないかもしれない。もしも小山田さんの中で「出られない」という結論が出たら、それに従うしかないな・・と思っていただけに、スタートラインに立つ姿を見た時は感動したし、予想時刻より早くゴールへ向かう姿に、前を向かって走り続ける姿に、準備や練習は決して裏切らないんだなと思いました。

 

このエイドを最後に、私がサポートできることはなく、走りぬく小山田さんをゴールするのを待つしかないんだな・・・と思うと、不思議と涙があふれました。

力になりたいけど、力になれない。
サポーターは無力で、
ただ信じて待つしか、もう出来ることはないのです。

レースはすでに2晩目に突入し、 STYのトップ選手が富士小学校に入ってくる時間になりました。
STYには親友の逸子が出ていて、逸子のサポートをしているベスパ齋藤さんから、逸子が順調にトップ争いをしていることを聞いていたので、一目応援したいと、富士小学校でそのまま待機することにしました。

ボスはいつも落ち着いて、冷静に逸子の到着をまっていました。

ボスはいつも落ち着いて、冷静に逸子の到着をまっていました。

欲しいものがさっと出せるように、必要なものを整頓して並べてました。見習います。

欲しいものがさっと出せるように、必要なものを整頓して並べてました。見習います。

このエイドは本当にサポーターエリアへの入室チェックが厳しく、
応援の人、サポーターだけどまだ入れない人、エイドに出入りする選手などで、入り口付近はごった返していました。

逸子の頑張っている姿を応援したい。
そう思いながらも時間が過ぎ、ゴールへ向かわねばいけない時間が近づいてきました。
後ろ髪をひかれながら、ゴールへ車を走らせます。

20:20、ゴール地点の八木崎公園に到着。

MCの鈴木ダイさんの声が、夜の八木崎公園に響いています。

『いよいよ来たんだ』という思いと、ダイさんがMCをしている時間に帰ってこれたことに感動します。
なぜなら、今まで夜中か明け方のゴールで、華やかな時間帯に帰ってきたことが無かったからです。

急いでゴールへ向かうと、友人が何人かゴール付近にいるのが見えました。
例年、ゴールゲート近くには、ゴールに向かう選手がラスト1km地点に差し掛かった時に、ゼッケンNo.が表示される電光掲示板が設置されていたのに、今年はなぜかありません。
ゴールゲートでは、STYのトップ選手がゴールし、インタビューが進んでいます。
友人、知人が色々と話しかけてくれるのですが、小山田さんがどこまで来ているのかわからず、いつゴールになるかわからない状態で、全く落ち着かない私は、
ごめんね、またあとで・・・と、話もそこそこに、周辺をうろうろします。

こんなところでうろうろしていても仕方ない!と、またしても居ても立っても居られない私は、ゴールから逆走して湖畔沿いで小山田さんを待ちます。

ブーメランサポートメンバーにも、小山田さんが予定時刻より早くゴールしそうであることを急いで連絡します。
すると、見たことあるシルエットが向かってきます。

「あれ?小山田さん?」

暗闇でヘッドライトをつけていると、顔が全く見えず、体の形や走り方で本人かどうかを判断するしかありません。

「きたよ」

小山田さんの声です。

そうです、ついに、ゴールまできたのです。

そのまま一緒にゴール近くまで並走します。

「いよいよ来たね」

と、声をかけると
「ありがとう。。。ありがとう。。。」

2回つぶやきます。

その言葉で、私も号泣。

小山田さんはペースを緩めることなく、ゴールへ向かっていきます。私は、コースから離れ、小山田さんのゴールシーンを撮影します。

ゴールにむかって一礼。

そして、コースに向かって一礼。

距離:170.3km 累積標高差:7,889m。
31時間41分19秒。
総合順位92位/1363名。

ゆっくりとゴールテープをくぐり長い長い旅が終わりました。

ゴールシーンはビデオで撮影していたので写真がないのです。

ゴールシーンはビデオで撮影していたので写真がないのです。

ゴール後、感動する間もなく、休む間もなく、まだ戦っている仲間を迎えにゴールやエイドに向かいました。

一緒にスタートしたブーメランメンバーの結果は 5人中4人が無事完走。
1人は途中携帯電話を落とし、レギュレーションチェックでアウトという結果でした。
無事完走したメンバーも、納得の結果だった人、そうじゃない人、いろんな思いがあったと思います。
大好きな逸子はSTYで3位!
スタート前にあれだけ足が痛いと言っていたのにやっぱりさすがです。
それに、逸子のゴールの時には、信越メンバー再び!って感じで、逸子&小山田さん&私で手をつないでゴールし、齋藤さんに迎え入れてもらって、すごく素敵な思い出ができました。

ゴール後に翔くんが撮ってくれた写真は宝物です。

ゴール後に翔くんが撮ってくれた写真は宝物です。

まだまだまだまだ実はいろんなことがあって、書ききれないこともたくさん。

そのぐらい100mileレースには選手にも、スタッフにも、家族にも、応援するサポーターにもたくさんのドラマが生まれます。
1年、2年と長い時間をかけて準備したものを、この3日間にぶつけるのですから、壮大な物語になってしまうのです。(長文になったいいわけではない笑)

最後に。。。
レース中、facebookを通じて小山田さんの通過状況を皆さんに報告していました。
沢山のご声援をいただき、本当にありがとうございました。
全員にお返事できませんでしたが、みなさんの「いいね」やコメントに私もずいぶん元気をいただきました。
近くに来て応援していただけるはもちろんうれしいですが、SNSを通じて応援いただけるのも、同じぐらいうれしいです。
ほんとうにありがとうございました。

小山田さんの通過報告の際に使う写真が、だいたい変顔なので

「なぜこの顔?」「この顔流行ってるのか?」

との質問をいただきましたが、特に流行っているとかではありません。

facebookで通過報告をする際に使った写真の数々。 どの顔も面白い。

facebookで通過報告をする際に使った写真の数々。
どの顔も面白い。

あの顔は、小山田さんが、大事な家族に「元気だよ」と伝えるための変顔です。
ブーメランの仲間や、サポーターの私は、小山田さんと帯同できるので様子を知ることができますが、家で待っている家族は「大丈夫かな?元気かな?」と不安で眠れずに待っています。

「元気に頑張ってることを伝えて、少しでも安心させてあげたい」
という話をスタート前に聞き、各エイド出発時に写真を撮って小山田ワイフへ送信していました。

疲れてるときも、足が痛いときも、胃が気持ち悪いときも、
「(家族に送る)写真を撮るよ」
と声をかけると、決まって変な顔をする姿に、家族が心の支えになってるんだなーと心底感じました。

そんな小山田ワイフからレース中に届いた写真は、小山田さんに1番パワーを与えてくれたと思います。

そっくり(笑)

そっくり(笑)面白いぐらいそっくり(笑)

さて、2015年のUTMFの思い出話はこれでおしまい。

小山田さんはすでに2016年のUTMFに向けて、準備を始めました。
100mileを走り続ける、戦い続ける為の手応えをなにか掴んだようで、次の目標に向かって走りはじめています。
来年は20時間台でゴールも夢じゃないような気が・・・
なんか小山田さんならやってくれるような気がします。

そんな私も・・・
懲りずにサポーターになりたいなぁと思ってるので、
次こそは忘れ物や落し物をしないように。
しっかり落ち着いて準備ができるように。
今のうちからボケ防止の訓練を始めたいと思います(笑)

小山田さん、本当に素敵な旅のお供にしてくれてありがとう。
次はきっともうちょっと上手にできると思いますので
今後ともどうぞ宜しくお願いします。

 


UTMF2015サポート編~その6~

さて、今回もサポート日記。今回は

すばしりA7。120.5km地点からの様子をお届けします。
前のエイドを9:50に出発した小山田さん。

11:00に待ってるねと約束したので、私も休憩する間もなく移動します。

途中、同じくブーメランチームをサポートしているみんなにアームカバーを紛失したことを伝え、五味君に山中湖きららA8に届けてくださいとお願いします。

荷物をまとめ、すばしりA7に10:50到着。

今回は特に迷うことはなかったけれど、小山田さんと約束した11:00ぎりぎりになってしまいました。

急いでサポートバックの中身を入れ替え、駐車場からダッシュでエイドに向かいます。

須走は雨も降っていず、このエイドにも友人が応援やスタッフで入っていて、そういった友人と話をすることで、私もパワーをもらえます。

 

約束の11:00まであと3分。

胃に優しそうな飲み物のストックが少ないことに気が付きます。

すばしりエイドは道の駅のエリア内にあるので、走って売店へ向かいます。

急いで商品を選び、レジに進み、階段を駆け上がるとエイドの通訳スタッフをしていた友人のSTS山登くんが、階段の途中まで降りてきて何か叫んでいます。

「マツイさん!小山田さん到着してるよ!」

えーーーーーもう来たのーーーーーーー!

時計は現在11:01。

サポートエリアで、きょろきょろしている小山田さんを発見。

「ごめんなさいーーー」

今回も謝りながらサポートスタートです。(なんで毎回こうなってしまうんだろう・・・)

なんと小山田さん。すばしりA7に10:59に到着していました。 1分以上お待たせしていたことになります。

1時間で到着するだろうな~とは思っていたけれど、本当に到着したことが、びっくりだし、うれしくて、自分が待たせたことをすっかり棚に上げ

「すごーい!時間通りーーー!はやいねーーすごいよーーー!」

と、声をかけると

「え??・・・あなたが11時って言いましたよね?」

「はい、言いました。11時に待ってるよ、と言いました。」

「ぼく、ちゃんと来ましたよ。」

「はい・・・私遅刻しました。。。怒ってますよね?」

「こんなことぐらいじゃ驚きませんし、怒りません。」

「ありがとうございます。次はがんばります。」

もう完全に、選手とサポーターの会話ではありません。

気が付くと、周りの友人、知人、そしてサポート中に知り合いになった方まで全員笑ってます。
「また松井さん、何かやらかしたんですね。」

みんな、そんな目線で、温かく見守ってくれてます。

気を取り直して、体調の確認を。。。

気温が上がってきたこともあり、脱水にならないかなど心配していましたが、胃も回復傾向。

序盤で痛いと言っていた膝もまだ平気とのこと。

ならば・・・と、カップラーメンでもどう?とお湯を入れ、渡そうとするとカップラーメンの具の半分を床にこぼす私。。。

優しい飲み物買ってきたよ!と手渡すと、コップに入れた1/3をこぼす私。。。

サポートバックの中の荷物を散らかす、私。。。

そのどれもに「落ち着いてくださいね」と突っ込む小山田さん。

もう、まったく癒されないサポーターです。

サポートシーンを撮っていただきました。写真で見る限り、しっかりやってそう・・・

サポートシーンを撮っていただきました。写真で見る限り、しっかりやってそう・・・

とほほ・・・な状態で、荷物の準備をしていると、小山田さんが言います。

「いよいよ来たね、もう次は山梨だよ。」

「だね、きたね。」

この会話で、なんだか目頭が熱くなります。

小山田さんが生まれ育ったのは山梨県富士吉田市。
UTMFは河口湖をスタートし、静岡を回って、最後は富士吉田を通過し、河口湖に戻るコース。
大好きなトレイルランニングで、しかも100マイルレースで、生まれ故郷を走れるなんてなかなかできる経験では無いし、きっと地元は大きなパワーをくれるはずです。

2年前も本当に体調が悪いのに出場し

「なんとか山梨に入れば、元気が出ると思うんだ」

そう言いながら、エイド1つ1つ越えてゴールに向かったのを思い出します。レース中に何かあったら・・・。
祈るような思いで、いつもエイドで待っていました。
次のエイドで会えるかな?大丈夫かな?なんて心配していた2年前と全く違い、今年は安心してエイドで待っていられます。(安心しすぎて須走は遅刻しましたが・・・)

絶対次のエイドにも来る、そして絶対走り続ける。
そして、山梨に入れば、もっともっと元気になっていくに違いない。
そんな気持ちですばしりエイドから送り出すことができます。

ラーメンにミルクティ。 まったく合わない組み合わせですが、文句も言わずに食べてくれました。 とにかく食べないと、体力がもちません。

ラーメンにミルクティ。
まったく合わない組み合わせですが、文句も言わずに食べてくれました。
とにかく食べないと、体力がもちません。休憩中は体温が下がらないように、バスタオルをかけて休んでもらいます。でもこのバスタオル、私の娘のものなので(笑)なんか変(笑)

 

11:16 故郷の富士吉田に向かって出発です。

このすばしりA7から山中湖きららA8の区間もこれまでとコース変更になり、コース変更は大会直前で行われたため未知のルートでした。到着予定時刻どおりなのか、それより早いのか、遅いのか全く検討もつきません。

とりあえず、次のエイドの到着予定時刻まで2時間近くあるので、コンビニで買い物し、駐車場で15分で良いから仮眠したい、、、
そう思って山中湖きららに向かいます。

途中、見た事のある姿が目に入ります。

え?でも、だいぶ前にいたはず、、、

そう、その姿は小川壮太くんでした。

ゴールに向かって進む姿はかっこよかったです。

本当に疲れきっていて、写真を撮るのも一瞬ためらいました・・・

 

いつもの壮太くんとはだいぶ違って、心底疲れ切っている姿。トップランナーが思い通りに走れない時、特に怪我や体調不良がなくても、DNFする方が多いのに、諦めず、ひたすらゴールへ向かって進む姿は、ボロボロだったけどかっこよかったです。

壮太君、がんばって。
みんな待ってるから。

そういうと「うん」とうなずくだけ。
そのぐらい満身創痍な走りでした。

きらら駐車場に到着し、車内の片付けやサポートアイテムを準備していると、予備のアームカバーを持った五味君がやってきます。
五味君も寝ずにブーメランメンバーをサポートしているので、すっかり疲れ切ってる様子。
ほぼ徹夜状態なのに、今から家に戻り仕事をしなきゃならないと・・・。

眠たくてつらいだろうに、そんなことより
仲間を最後まで応援できずに辛い、みんなをゴールまで連れていきたい。
せめて帰る前に、小山田さんの走りを応援したい。
そんな熱い思いを語ってくれました。

五味君のその言葉に、私も目頭が熱くなります。

複数メンバーをサポートしていたのでかなり大変だったと思います。ありがとう。

複数メンバーをサポートしていたのでかなり大変だったと思います。ありがとう。

A8にもたくさんの友人や知人がスタッフをしていて、
サポートエリアに入った瞬間に、
「まついさーん」
と、いろんな人が声をかけてくれます。

そんな中にニューハレ芥田さんと、聖整体院の北原先生を発見。
お二人とも、スタート時間からずっと戦い続けてるので、
やっと山中湖まで来ましたよー!と喜び合います。

13:20  135km地点の「山中湖きららA8」に小山田さんが到着。

このエイドは、選手が到着すると、まず装備チェックが行われます。
必携品を1個1個ザックから出していきます。
携帯電話も電源が入るかチェックしていました。

かなり入念に装備チェックをしていました。

かなり入念に装備チェックをしていました。

必携品チェックを終え、ようやくサポートエリアに腰を下ろし
小山田さんが一言。

「マツイさん、さっきアーム無いって話になった時、ザックの中ちゃんと確認した?」

「うん、したよ・・でもなかったし、落としたと思うエイドにも、どうもなかったみたい・・・」

「本当に確認した?」

「うん・・・ごめんなさい・・・」

「これ、なに?」

今、まさに必携品チェックを行っていたザックの中から、
アームが出てくるじゃないですか!!!

きゃーーー!!!!!
あったーーーーー!!!!!
やったーーーーーー!!!!!!

もう私、大騒ぎで大喜び。
エイド内爆笑。
小山田さん、がっくり顔。

「ね、だから僕毎回あなたに落ち着いてって言ってますよね」

もうそんな忠告耳に入らないぐらい
大喜びの私。
もう鼻歌交じりで、ザックの荷物の入替をしていきます。

五味君がわざわざ予備のアームをこのためだけに届けてくれている・・・
そんな事実を大きく棚に上げて、小躍り状態です。

きゃーーあったーー!! の瞬間を、友人の池田さんが撮っていてくれました。 この私の嬉しそうな顔と小山田さんの困り顔・・・笑

きゃーーあったーー!!
の瞬間を、友人の池田さんが撮っていてくれました。
この私の嬉しそうな顔と小山田さんの困り顔・・・笑

さてさて、芥田さん、北原先生にせっかく会えたので、
小山田さんのケアをお願いします。

膝の痛みがずっと心配だったので、
北原先生にしっかりと、マッサージをしていただきます。
それがそれが・・・
北原先生のマッサージは効くんですけど、猛烈に痛い・・・
声がでないぐらい痛いのです。

もう、小山田さん悶絶。

上半身も腰も足も、体のあちこちに痛みが出ています。

上半身も腰も足も、体のあちこちに痛みが出ています。

でも、北原先生、その悶絶顔を満足気に見て、さらに強めに愛情注入。
小山田さんさらに悶絶。

 

とにかく痛くてたまらないと悶絶中。

とにかく痛くてたまらないと悶絶中。

そして、北原先生のおかげで軽くなった足を
テーピングの魔術師、ニューハレ芥田さんにお願いし、テーピングをし直してもらいます。

麓で私が急きょしたテーピングを外し、芥田さんのスペシャルテーピングをしていただきました。

麓で私が急きょしたテーピングを外し、芥田さんのスペシャルテーピングをしていただきました。

疲れもあり、胃が弱ってきている頃でしたが、
ごはん、スープ、ベスパ、ミカンなどを
「もういらない」と言われれても「いいから食べて」と口に押し込みます。
もう、この辺まで来ると、嫌だと言われても、食べさせないと走れなくなってしまうので、私も心を鬼にして食べてもらいます。

壮太くんをサポートしていたジローさんとここで会えました。色々とお話して楽しそう。こういう時間がパワーになりますね。

壮太くんをサポートしていたジローさんとここで会えました。色々とお話して楽しそう。こういう時間がパワーになりますね。

13:47 マッサージと着替えをしたのでいつもより長めの休憩をし、山中湖を出発していきます。
その後、サポート禁止エリアである、二十曲峠A9を経て、最後のサポートエイド富士小学校になります。

エイドを出発する際、エイドスタッフが全員拍手で
「いってらっしゃい」
と言ってくれたのが、なんだか温かく、戦う背中に向かって送るその拍手は、なんだか選手の背中を押しているようでした。

そして、私も次が最後のサポートエイド。
絶対に小山田さんは来るし、絶対ゴールに向かうから、少しでも力になれるように頑張ろう。
改めて気持ちを引き締めて、山中湖を出発しました。

いよいよサポート日記もそろそろ終わりになります。。。


UTMF2015サポート編~その5~

UTMFが終わってもう1か月経とうとしているのにまだサポート日記が終わらないというこの事実。。。
記憶が薄れないうちに・・・と言いながら、そろそろ薄れていきそうな今日この頃です。

さて、今回は97.8km地点「富士山資料館A5」からのお話。

エイド間はだいたい20km前後離れている場所が多いのですが、ここは前のエイドから7kmしか離れていません。
なので、選手到着に間に合うように、サポーターも必死です。
駐車場に到着し、サポートエリアで準備をしていると、磯村さんもやってきました。
磯村さんがサポートしてるのは奥様のチエちゃん。
そのチエちゃんと小山田さんが、ほぼ同じぐらいの時間帯で走っているので、麓エイドからほぼ一緒に移動しているような感じです。

磯村さんは国内外のいろんなレースに出ている方なので、UTMFのサポートもお手の物という感じで、落ち着いて準備をしています。

私は、どんな時でもどんなエイドでも、ドタバタと準備をしています。

磯村さんは、自分がサポートしている選手の状況だけでなく他のランナーの通過状況まで確認していて、それから推測するに・・・といったような話をしてくれます。

私は・・・小山田さんの状況を把握するだけで精一杯です。。。はい。。。

 

A5に到着したころにはあたりは明るくなり、朝露で草木が濡れているような状況でした。

暗闇の中走っていると、疲労と合わさって眠気が襲って来たり、弱気になったりしますが、太陽が出ると不思議なもので、目も覚めるし元気も出てきます。
小山田さんの胃も復活してくれればいいな・・・と思いながら、準備を進めます。

6:24am 富士山資料館A5に小山田さんが、予定時刻から遅れることなく、到着します。

調子を確認すると、やはりまだ胃の調子がいまいちと。。。
これから太郎坊へ向かう長い長い登りになるため、漢方薬の胃薬を渡し、雑炊、フルーツ、ゼリー飲料など、胃に入りそうなものをすすめていきます。

とにかく食べれそうなものを。飽きないようにいろんな味のゼリー飲料を用意しました。

とにかく食べれそうなものを。飽きないようにいろんな味のゼリー飲料を用意しました。

ちえちゃんも到着。 落ち着いた磯村さんは淡々とサポートしていました。私と大違い。

ちえちゃんも到着。
落ち着いた磯村さんは淡々とサポートしていました。私と大違い。

今まで口の中をさっぱりしたいという理由で、柑橘系のフルーツやジュースを口にしていたのですが、炭酸飲料も含め、刺激が強いから優しい飲み物を飲みたいという要求をされます。
それまで雨でかなり濡れてしまったこと、また足への疲労、気分転換などなどいろんな意味で靴を履きかえ、このエイドもトイレ休憩含め20分でoutしていきます。

靴の履きかえや補給を終えて、出発の準備を進めていきます。

靴の履きかえや補給を終えて、出発の準備を進めていきます。

応援に来ていた小野くんと、楽しそうに話しながら出発していきます。

応援に来ていた小野くんと、楽しそうに話しながら出発していきます。

エイドを出る前に

「次の太郎坊A6まで、かなり長い登りになるから、予想時刻からかなり遅れると思う」

と、少し元気なさそうに小山田さんが言います。
さすがに100km近い距離走っていれば、元気もなくなってきますよねぇ・・・と心配になりつつも、

「予定時刻より1時間早いペースで来ているから、心配しなくて大丈夫だよ。すごいいいペースだよ。」と伝えます。
そして、

「待ってるからね!」

と、大きく手を振ってお見送りです。

その時の私の正直な気持ちは

「うわーー胃がまだ調子悪いのかーーー。大丈夫かなーーー。
危険個所はないから、走ってる最中に怪我するとかはないけど、
ここからずっと登りでしょ・・・
しかもなー、小山田さん太郎坊鬼門なんだよねーーー。
2年前もこのあたりで車内で寝込んでるのよねーーーー。
昨年もこのあたりで1時間近く寝込んでるのよねーーーー。
今年も太郎坊で寝込んじゃうとかあるのかな・・・。
今調子悪いながらもいいペースなのになぁ・・・。
とりあえず太郎坊で何時間でも待とう。
太郎坊にさへ来てくれれば、マッサージでも何でもして、元気になってもらおう。。。」

そんな感じですが、まさか言葉にも表情にも出せません。
とにかく笑顔で送り出します。

さて、、、悲観的になってる時間はありません。
なにか優しいものを食べたり飲んだりしたいと言っていたな・・・
手持ちのゼリー飲料も減ってきたし、ちょっと買い足すか・・・

そう思って検索すると、一番近いコンビニまで車で20分以上ということが判明。
そうそう。
UTMFのコース上、「こどもの国周辺エリア」はなかなかお店がないのです。

遠いなぁと思いつつも、優しい食べ物を求めてコンビニに向かいます。
私もまだ朝ご飯にありつけていず、というよりも、サポーターもご飯をしっかり食べているような時間はなく、移動中にちょこっとパンやおにぎりを食べるか、サポートエリアで選手の食べ残しを食べるといったかんじで、しっかりご飯を食べている時間が無いのです。
何かを食べたい・・・でも、寝てないから私自身も胃がだいぶムカムカして来て、眠気覚ましのコーヒーはもう受け付けない状況。

ようやくたどり着いたコンビニで、優しいミルクティやバナナなど、小山田さんの分と、私の分の優しい食べ物や飲み物をゲットし、さぁ再出発です。

「太郎坊A6」には8:30頃にはたどり付きたいな・・・
と思って車をスタートさせたら・・・
なんででしょう・・・
気が付けば同じところをぐるっと回っている・・・
googleナビ入れたのに、どう考えても同じところを回ってる。。。
これは、何かの呪いか?
まったく太郎坊に向かえない・・・。

まずいと、ブーメランサポートクルーのクボヒデ兄さんに電話。
「兄さん、なんか私、ぐるぐる回ってる!太郎坊はどこなのー!」

かなり切羽詰って連絡します。
サポートクルーはLINE HEARというアプリを入れて、現在位置を方向しっているのでクボヒデ兄さんが速攻で私の場所を確認してくれます。

「そのまま、水ヶ塚に向かえばいいんだよ」

「わかった、水ヶ塚に向かう・・・」

ナビを水ヶ塚にセットし直し、リスタート。
すでに1時間近く迷っていた事実にびっくり。

とにかく急いで水ヶ塚に向かいます。
水ヶ塚のある交差点で、看板を確認。
「新5合目登山口」方面へ車を走らせます。

ぶぉーーーん

エンジンを吹かせて必死に車を登らせます。
早く着かなきゃ!早くしなきゃ!
焦ってるのに、なかなかたどりつきません。

標高が2000mを越えたころでしょうか。
1本の電話が鳴ります。
相手はクボヒデ兄さん。
そしてこう言います。

「松井、どこに向かってるの?富士宮登山口に向かってるよ」

ひょえーーーーーーーーーーー
まじでーーーーーーーーー

どうやら、水ヶ塚のあの交差点で、御殿場方面は右折、富士宮方面は左折だったらしく、そこでばっちり左折したようなのです。
LINEのアプリの位置検索によって、発見された私の迷子情報。
もう、すでに2時間近く迷子になってるので、半べそ。
もぅぅぅぅぅぅどうしたら太郎坊にたどりつくのよぅぅぅ。
心配して見つけてくれたクボヒデ兄さんにも

「もうたどりつける気がしないーーきぃぃぃ」

と、逆切れ(兄さんごめんなさい・・・)

「マツイ、落ち着け、俺向かってるから、良いから落ち着け」

「落ち着けないもん。もう着いちゃうもん。もーーーん」

「車のが走ってる人より早いから」

「小山田さんのが早いもん」

「そんなことあるわけないでしょ、落ち着いて」

「早いんだもんー」

「とりあえず安全運転で向かって」

「うぅぅぅ(涙)」

というやりとりを繰り返し(なんて迷惑な私)
半べそ状態で太郎坊にたどりついたのは、なんと9:20am。

太郎坊は霧に包まれて、少し小雨が降っているような状況。
小山田さん到着予定は9:30.。
サポートエリアには、すでに、小山田さんと順位が近い方々が続々と入ってきます。

霧雨に長時間さらされてるから、温かいものを食べさせてあげたい。
胃に優しいものがいいから、スープを作りたい。
なのに、到着予定時刻まで10分もないから、お湯を沸かしなおす時間もない・・・。
選手エリアにポットはあるけど、あそこでお湯をもらうこともできない。
もーーーどうしよう。。。ってさらに半泣き状態。

明らかに慌てている私を見かねた、サポートエリアにいた友人が
「マツイさん・・・お湯分けてあげるよ・・・」
とお湯をくれました。
(ありがとう、高木君・・・)

9:32am 109km地点
「太郎坊A6」に 小山田さんが太郎坊に到着します。
(ぎりぎりセーフ。あぶなーーーい。)

霧雨模様の太郎坊。ずっと長い登りを登り切って到着した姿に感動しました。

霧雨模様の太郎坊。ずっと長い登りを登り切って到着した姿に感動しました。

「ほんとこの区間やばいー」
と言いながら入ってくる小山田さんの表情も、疲労の度合いがさらに高くなっている気がしました。

でも、もうダメだ・・・というような感じはなく、
色々痛いけど、まだまだ行くよ。
そんな感じは伝わってきます。
用意した、スープや飲み物、バナナをちゃんと食べてくれて
すこしほっとします。

ポタージュスープとカルピスとバナナ。とっても優しい組み合わせを提供しました。

ポタージュスープとカルピスとバナナ。とっても優しい組み合わせを提供しました。

いつも通り、ほかのエイドと変わらず、ゴミや補給食のセットをしていくと

「マツイさん、アームがザックに入ってなかったんだけど」

と、小山田さんから衝撃的な申告が。

「え?アーム入れたじゃん、子供の国で・・・」

と言いながら、ザック内を探すも、やっぱり出てこない・・・

あ・・・
もしや・・・
富士山資料館で・・・
荷物入替しながら・・・
わたし・・・
落とした・・・???

「私、富士山資料館で落としちゃった・・・のかな??」

「もーーーーーーー。
なんで毎回忘れたりなくしたりするの?」

そうです、
私の『忘れん坊将軍』っぷりは今に始まった話ではありません・・・

2年前のUTMF。
あの時は麓に小山田さんのウィンドシェルを忘れ、
山中湖キララ出発時に小山田さんのザックのチャックを閉め忘れ、
二十曲峠で小山田さんのザック中身の一部が無くなる(レギュレーションはOKだったけども)事件を引き起こし、、、それに懲りず、昨年の信越五岳では、エイドに小山田さんから預かった荷物一式を忘れるという事件を起こしています。
信越五岳での出来事は、以前ブログに書きましたので、こちらからご覧ください。

「ごめんなさい・・・。
でも、きっと、
ゴールしたら忘れ物預かりのテントに戻ってくるよ!
私いつもなくすけど、ちゃんと見つかるじゃん!」

「そーゆー話じゃないよね」

「はい」

今回も、サポーターが選手に迷惑をかける展開は変わりません。。。

「ほんと、落ち着いてね。」

また言われます。

・・・。

そんなこんなで太郎坊を出発です。
9:50out

太郎坊からすばしりA7までは、下り。
下りが得意な小山田さん。
2年前はこの区間1時間ちょっとで通過していました。
なので、エイドを出ていく小山田さんの後ろ姿に

「すばしりに11時に来てね。11時だよー。待ってるからねー!」

そう言ってお見送り。
小山田さんも片手をあげて、いつも通り出発。

迷子やら落し物やらあったけど
無事に魔の太郎坊を通過したのでした。


UTMF2015サポート編~その4~

全然終わらないサポートレポもようやく半分のこどもの国に突入です。

富士宮エイドから、一人サポートになった私は、Googleナビを頼りに『こどもの国  A4』へ向かいます・・・が、猛烈な濃い霧で視界は5mあるかないか。
時刻は深夜2時。丑三つ時です。

ナビを入れたのに、なぜか住宅地へ迷い込み・・・
霧で前が見えないよぅ・・・怖いよう・・・と半べそで向かいます。

走ってる小山田さんは、サポートを受けられない粟倉W2を順調に通過しているのを、ウェブで確認したのですが、車で向かう私がちっとも順調ではありません。

こどもの国からは、ブーメランのシムケンがサポートメンバーに追加になる予定だったので、濃い霧で危ないよとか、足りないもの買ってきてとか、連絡を取り合いながら、霧の中を運転します。

きっとこの霧で気温がさがってるから、
富士宮で着替えしなくてよかったね・・・グッジョブ・・・私の忘れん坊・・・

自分のミスを前向きにとらえます。

9月26日4:00am
やっとの思いでこどもの国に到着します。

到着してまず私がすること・・・

サポートバックに確実に荷物をいれること!!!!!

次のサポートポイントまでのジェルを入れる・・・・・・・
はい、間違いなく入れました(指差し呼称すみ)

アームを入れる・・・・・・・
はい、入れました(指差し呼称すみ)
アンダーウェアを入れる・・・・・・
よし、入れました(指差し呼称すみ)

ランニングパンツを入れる・・・・・・・
はいはいオッケー(指差し呼称すみ)

あとは・・・
「Tシャツ」 だな!
おっと、HOUDINIさんのTシャツ・・・2枚あるよこれ・・・
青色の厚手のと黄色の薄手のと・・・
うーーーーーーん
さっきなんて言ってたっけなー
言ってたような気がするんだけど思い出せないなぁ・・・どーするかなー
うーーーん・・・

ま、間違ってても、ここ駐車場とエイド近いし、
きっと今、からし色の長袖きてるから、気分変えて青のTシャツ着たいって感じかな?
うん、よし、青だ!間違いない!青にしよう!

青色のTシャツよし!(指差しも完璧)

飲みものも、食べ物も、しっかり確認して、もう完璧!間違いない!
自信満々の私。(いや、忘れ物しないのがあたりまえなんですけどね)

さっき胃が気持ち悪いって言ってたからおうどんがいいかなーなんて、暖かいおうどんを作り、
鼻歌交じりに小山田さんの到着を待ちます。

こどもの国エイドには知り合いが、とってもたくさんいて、待っていながら楽しい気分。
私もすでに24時間活動し続けているので、眠くなってきていたので、知り合いに会って話をするだけで元気をもらえます。
上田瑠依くんもSTS智也くんと共にこのエイドへ応援にきていました。

ブーメランのシムケンも到着し、あとは小山田さんの到着を待つのみです。
深夜に到着したせいなのか、こどもの国のエイドはいつもワイワイ賑やかな雰囲気だったのに
この日はシーーンと静まり返っていました。
それに、体調不良などでこのエイドで何人か救護室で寝ていたり、リタイアしたりしているよ・・・という話を聞き、日の出前の暗闇と合わさって一段と静けさが深まっていくような気がしました。

4:54
90.4kmのこどもの国A4へ小山田さんが到着します。

痛いって言ってた足はどうかな?
食べれないって言ってたけど胃はどうかな?
体が冷えて具合悪いとかなってないかな?

色々と心配してたけど、小山田さんは到着した瞬間、たくさんの知り合いが応援やスタッフでいることに気がつき、楽しそうに笑いながらサポートゾーンに入ってきます。

「おつかれさま、霧が濃かったから寒かったでしょ、大丈夫?」

と、甲斐甲斐しく(笑)心配して声をかけた私に、

「ううん、ほんと、暑くてしょうがないから早く着替えたい」

という小山田さん・・・

おっと・・・暑かったですか・・・そうですか・・・ですよねーーー
すみません・・・

でも安心してください、今回はちゃんと着替え持ってきました。

ちゃらーーん☆彡きらーん☆彡

わたしが満面の笑みでTシャツを出した瞬間

「もーーーーーーーーーーーー
なんで言ったもの持って来てくれないのーーーーー
ファストトラックって言ったじゃん!」

あーーーー?????
やったよ、これ、2択で間違えたよ!
まさか、またやっちまうとは、私もびっくりというか、がっかりしてるよ。。。。

あーーーごめんなさいーーーー;;
本当にごめんなさいーーー;;

「いいよ、もうこれ着るから・・・もう一回言うよ、あなた、お願いだから落ち着いてね」

「は・・・はい・・・」

エイドスタッフをしていたRunboys!Rungirls!の桑原さんを筆頭に
エイドスタッフ全員が

「マツイ・・さすがだね・・・残念だね・・・小山田さんファイト!負けないで!」

そんな暖かい(?)言葉をかけてくれました・・・

私と小山田さんのやり取りを優しく見守るみなさん(笑)

私と小山田さんのやり取りを優しく見守るみなさん(笑)

しかし落ち込んでいる時間はありません。

汗で体が冷えてるので、できるだけ早く着替えを済ませたいので&1分1秒を無駄にしないために、私も必死でランニングパンツを引き剥がします(笑)

それがこの写真ですね。
記念写真を取りながら、着替えながら、ランニングパンツを脱がされる小山田さん・・・
全てはリアルタイムで進行中です。

記念写真、雑談、相談、着替えをいっぺんにやっている瞬間です。

記念写真、雑談、相談、着替えをいっぺんにやっている瞬間です。

着替えが完了し、用意していたうどんを、なんとか食べているのを確認し、すこし安心します。
たとえ少しでも食べている姿を見れるのは、ホッとします。

ザックにいれた補給食は予定より多めに残っていて、胃に不快感がまだ残ってるんだな・・・と推測できます。
それでも全く取れていないわけではないし、本人も意識的にジェルやゼリー飲料をとっているようなので、今は胃が回復してくるのを待つしかありません。

小山田さんから、ブーメランメンバーの進捗はどう?とか、家族に連絡してくれてるか?とか、なにか事件はあったか?など、質問を受け、それに答えながら、ゴミを出したり、新しいジェルやゼリー飲料を入れたり、ザックの準備を進めます。

食べながら、次のエイドまでの距離や到着時刻を確認していきます。

食べながら、次のエイドまでの距離や到着時刻を確認していきます。

桑原さんやチャンプ、STSの千大くんといった、エイドスタッフの仲間と話してる時は本当に楽しそうで、これまでのコースの話や、これからのペースのことなど、すごい楽しそうに話していて、人からパワーをもらうってこういうことなんだなーと、改めて感じた時でした。

「松井さん、今度はちゃんとアームも入れておいてね」
と、小山田さんが言います。

お!それは完璧だぞ!ニヤリ
そう思って、サポートザックを確認すると、
ない!ない!なーーーい!
あんなに指差し呼称したのになーーーい!

もう失敗が続き、完全に焦ってパニック状態。

そんな私を見かねて、エイドスタッフをしていた千大くんと桑原さんが

「マツイ!後ろ!後ろ!」

まるでドリフのコントの
「志村!後ろ!後ろ!」の掛け声の如く、教えてくれます。

そう、慌てててアームを落としていたのですね、自分のすぐ後ろに。。。。てへ

小山田さんが言います
「もう一度言うよ、落ち着いてね」

90kmも走ってきた方に、しっかりしなさいと心配される私・・・残念でしかありません・・・

着替え、ザックの入れ替え、食事が終わり、
楽しそうに時間は過ぎて行きますが、15分休憩のリミットは迫っています。
小山田さんが、出発前にトイレに向かう後ろ姿を見て
あーーーやっぱりこんなんじゃいけない!!とダッシュで車に向かいます。

そう、Tシャツを取りに・・・

トイレから戻った小山田さんに差し出すと

「良かったよ、青い方のTシャツの方が生地が厚いから、夜に着ようと思ってたんだけど、あなたも大変そうだし、いろいろ言ってもと思ってさ・・・」

あう・・気を使わせてる・・・90kmも走ってきた人に・・・ごめんなさい・・・
この人あと70kmも走るのに・・・すみません・・・

希望のウェアにようやく着替えが完了し、
エイドにいた仲間にしっかり腕立て伏せを見せ、
気が付けば、静まり返っていたはずのエイドを
たくさんの笑い声で盛り上げて、元気に出発していきます。

やっとご要望のTシャツをお渡しできました・・・(笑)

やっとご要望のTシャツをお渡しできました・・・(笑)

腕立て伏せもバッチリでした。

腕立て伏せもバッチリでした。

 

次のエイドへの到着予定時刻は1時間後。
きっと朝日も出てくるから頑張ってね。
そんな言葉を交わして、こどもの国を5:18にOUT。

ふーーーーーーーー
結局、ミスと忘れ物ばかり・・・
あんなにもうミスはしないと誓ったのに・・・
できない約束はしちゃいけない。。。。
いやいや、だめよ、私、おばかさん・・・

そんな思いで(笑)こどもの国を足早に出発します。
車移動や荷物の準備を考えたら、即効で向かわないと次のエイドの
小山田さんの到着に間に合わなくなってしまいます。

せっかく会ったシムケンも、ほかのブーメランメンバーにおにぎりを届けるため、おたがい頑張ろうね!と励まし合って、こどもの国でお別れ。

ゆーいっちゃんとポルシェはすでに富士宮を出発し、大間も関門7分前に富士宮を出たと連絡が来て一安心・・・。

まだまだみんな粘ってる、頑張ってる。
私もがんばるぞ!と、気合を入れ直し、
睡魔と戦いながら、A5「富士山資料館」へ向かうのでした・・・。


UTMF2015サポート編~その3~

<69.6km>富士宮A3エイド

今まで富士宮エイドといえば、西富士中だったのに、
今年から場所が変わりました。
変わったことは知っていましたが、完全に私の確認ミスで
駐車場とエイドがかなり遠く、バスでのピストン移動というところを見逃していました。
痛恨のミスです。

麓W1を出るとき、友人に教えられてびっくり。
えーーーそんな遠いのーーーー?

想定外のことが起きると気持ちが焦ってミスが生まれます。
思い出せば富士宮エイド事件はここから始まっていました・・・。

天子山塊越えなきゃならないから、どうせ時間かかるし、
麓から富士宮はそんなに遠くないからちょっとゆっくり休んでご飯と仮眠を・・・なんて思ってたら大間違い。
結局、サポート選手4名の進み具合が、思っていたより早く差が開いてしまい、麓滞在時間が長すぎたことや、次のA3がバス移動であること考えると、休む暇なく移動するしかありません。


22:00頃A3の駐車場に到着します。
麓から近いと思っていたのに、意外と距離があり、また迷ってしまい、タイムロス。。。
やっと到着したとき、駐車場に空きはあるものの、ほぼ満車状態でした。
このエイドから真太郎とクボヒデさんがサポートメンバーに入ってくれることになっていたので
二人に連絡し、場所がわかりにくいことやバス移動を伝え、できるだけ早めに来てほしいとお願いします。

私は、2人の到着を待つ間に、エイドに持ち込むサポートグッズを準備します。
エイドと駐車場が離れているため、忘れ物をすぐ取りに行ける距離ではありません。
なので、1つ1つ確実に支度をします。

飲み物も何が必要になるかわからないので、
水、オレンジジュース、お茶、お湯などなどを袋に詰め、
どんなものが食べれるかわからないので、お味噌汁やごはんなど、もしかしたら必要になるものを詰めたら、かなりの重量になりました。
お湯を沸かしたり、荷物を準備したり、次のサポート箇所への移動をスムーズにするために、車内の整理をしたり、あれこれしていたら、あっという間に1時間を費やしてしまいました。

時刻は23:00。
バス移動の時間は多く見積もって30分。
エイド到着後支度に約15分。
小山田さんの到着予定時刻は1:30でしたが、余裕をもって1時間前の24:30にはサポートメンバーは入っていたい。
逆算するとこの駐車場を23:45には出発したいと思っていました。

クボヒデさんが駐車場に到着し次第、エイドに移動しようという話になっていたのに、なかなか到着しません。
電話してみると、駐車場に入れなくて、駐車場待ちの渋滞に巻き込まれていると・・・。
その時初めて、駐車場がすでにパンク状態で、しかも、出たい車と入りたい車で大混乱になっていることを知ります。
入り口の警備員は1名のみ。こんな広い駐車場でなぜ1名?と警備員に確認してみると、もう1名は休憩に行ったきり帰ってこないと・・・。

とにかく大混乱の道路と駐車場・・・
何とかせねば・・・と、
ここから駐車場誘導スタッフを始めます。


順序良く、出る車、入る車を誘導し、
駐車場内の混乱は収まりましたが、道路は駐車場に入れない車で100m以上の渋滞。
大会本部に駐車場誘導スタッフの増員依頼の電話をし、ブーメランサポートチーム一丸となって駐車場誘導を行います。

オーラーーーイ!
ストーーープ!
時には駐車場内で立ち往生している車を押す作業まで・・・

気が付けば時刻はすでに24:00を15分も過ぎていて、出発予定時刻を30分もオーバーしていました。

ようやく警備員1名が到着し、クボヒデさんも無事到着。
ここで任務完了。

しかし、今度はバスが来ない・・・

小山田さん到着に間に合わない可能性が出てきたので、私と真太郎の2名は、10kgのサポートグッズを持って、駐車場からエイドまで走って向かうことに。

距離にして1.6km、下り道。
15分もあれば着くでしょう・・
・と必死で走ります。
9割真太郎が担いで走ってくれましたが、寝不足も手伝って、もう息が上がって仕方ない(笑)

もう荷物が重いとか、寝てないから走るのがつらいとか、言ってる場合じゃありません。
絶対に間に合わせる。その思いだけで駆け下ります。
とにかく必死・・・汗だく。

24:30 ようやく富士宮A3エイドに到着。
ぜーぜー息を切らして到着し、サポートエリアに入ろうとしたら・・・
もう人であふれていて入れない・・・

たまたま友人を見つけ、状況を聞いてみると
選手到着が予定時刻の1~2時間遅れている人が多く、選手を待つサポートであふれているとのこと。
また、サポートエリアがかなり狭くて、テーブルもなし・・。
サポートアイテムを椅子に置くしかないので、ただでさえ狭いエリアが荷物で埋まっているような状況でした。

ごった返す富士宮エイド1~写真の30倍大混雑~

ごった返す富士宮エイド1~写真の30倍大混雑~

 

選手が座るための場所確保のため、荷物が椅子にのり、サポートグッズを広げる隙間がほとんどありません。

選手が座るための場所確保のため、荷物が椅子にのり、サポートグッズを広げる隙間がほとんどありません。

 

こんなふたりもエイドでサポートしてました。 (私の忘れ物の一連の流れを目撃してた(笑))

こんなふたりもエイドでサポートしてました。
(私の忘れ物の一連の流れを目撃してた(笑))

選手到着予定時刻より、みんな1時間は遅れてるよ・・・と聞いていたけれど、
到着する選手の顔を見ていると、順調に予定通り到着している選手もちらほら・・・

麓での調子の良さを見ると、小山田さんはきっと予定通りこの区間5~6時間で到着するに違いない・・・。

そう思って、サポートグッズを広げようと確認して見ると・・・

ない!!
なーーーーい!
区間分にまとめた補給用のジェル忘れたーーー!!
車内にーーーーー!!
あんなに確認したのにーーーー!!

富士宮~粟倉~こどもの国までの約20km分のジェルとVESPAを全て忘れてきたのです。
当然予備も忘れてきた・・・
駐車場に停めた車の・・・中に・・・

繰り返し言います。
このエイド、駐車場からエイドの間の距離が長い。
距離にして1.6km。
バスでの移動・・・。
バスがないからさっきは走ってきた・・・
でも下り坂だったからがんばれた・・・
でも・・・取りに行くなら・・・1.6km登り・・・

もう絶望的・・・
ひーーーー
明らかに慌てる私、それに気づくエイドにいる友人たち。

「どうしたの?」

「小山田さんのジェルすべて忘れてきた」

「はっはっはっは・・・さっすがマツイ(笑)やると思った~」

みんなめっちゃ笑ってる。
すっごい笑ってる。

でも私・・・笑ってる場合じゃない。

真太郎が言います。
「俺が取りに行ってやるよ・・・」

真太郎、私より年上、山梨のアウトドアショップの老舗ELKの店長・・・
私の忘れ物のために、駐車場まで再度ランニング・・・ごめんなさい、、、

私はもう、小山田さんになんとかこのエイドに早くたどり着いて欲しい・・・ではなく、
ジェルが来るまでエイドに入ってこないで・・・と、祈るのみ・・・アーメン・・・

しかし・・・なんてことでしょう・・・
小山田さん調子良い・・・
ほかの選手が予定時刻の1時間オーバーしている中、きっちり予定通りでエイドにIN・・・

これまで元気そうだった小山田さんからも疲労の色が見えます。
天子山塊やはり相当なものだったようで、到着する選手はみな一応にぐったりしてます。

「なにか飲むものちょうだい。
この区間やばいよ、暑い、それに長い、水が無くなって死ぬかと思った・・・」

天子山塊は冷え込んで寒くなると予想していたら、
9月末でもまだまだ蒸し暑く、あっという間に水分を使い切ってしまったとのこと。

たしかに、エイドに入ってくる選手の何人か、フラフラで入ってきたり
「水が足りなかった・・・」
と言っていたのを思い出します。

小山田さんに調子を確認すると
・スポーツドリンク系はもう気持ち悪くて入らない。
・胃が気持ち悪くなってきた。
・でも補給しないと潰れちゃうから、がんばってジェルを飲んでる。

たしかに、エイドごとに用意し、ザックにいれたジェルが余ってる。
どんなものが食べられそうか?と確認してみると、ゼリー飲料ならなんとか入りそうとのこと。ジェルが入れば良いけど、入らなくなった時の保険に、用意しておいたゼリー飲料をこのエイドから入れて行くことにします。

そんな話を聞きながら、気持ち悪いだろうけどリゾットを食べて・・・と促し、手渡すと、笑顔でジェルを持った真太郎が到着します。

キタ━(゚∀゚)━!キタ━(゚∀゚)━!キタ━(゚∀゚)━!キタ━(゚∀゚)━!キタ━(゚∀゚)━!

もう・・・神・・・。
神でしかない・・・。
間に合った・・・。

男同士、天子の思い出を話していました。 ELK店長を深夜に走らせてごめんね・・・。

男同士、天子の思い出を話していました。
ELK店長を深夜に走らせてごめんね・・・。

ほっと胸をなでおろし、ジェルさえ届けばこっちのものと(どっちのものだよw)
余裕しゃくしゃくで、荷物の準備をしていると、

「松井さん、着替え持ってきた?」

と言われます。

「うん、持ってきたよ!」

って持ってきた着替えを出したら、小山田さん、深い沈黙・・・

「なんで・・・」
ようやく重い口を開き・・・優しく、

「なんで、これを・・・持ってきたの・・・?」と聞いてきます。

そう、私、、、全部、、、言われたものと違うものを持ってきた・・・らしい・・・
ある意味奇跡・・・
いや、そんなこと言ってる場合じゃない・・・

「おれ、もう暑くて着替えたいのに・・・なんで長袖しか・・持ってきてないの・・・」

う・・・ごめんなさい・・・

「暑いなら、もうほら、夜だし、アンダーシャツ着てるなら、それがノースリーブっぽいから、それで走れば?」

と、キラン☆彡とひらめいて提案。(苦し紛れの言い訳)

「え????うん・・・じゃあ、、、アームちょうだい」

あーーーーーーーー
言われたね。
言われてたね。
アーム持ってこいってね。。。

「わすれ・・ちゃった・・」

「え?あなた、僕が頼んだもの全部忘れるってどういうこと?」

「ごめんなさいーもうしませんー次のエイドにはちゃんと持ってきますー
私にチャンスをくださいーーごめんなさいーーーあーーーー」

「もーーーー慌てなくていいからしっかりしてよーー」

「ごめんなさいーーーあーーーー」

気が付けば、周りの方々に笑われている・・・
まったく松井ってもんだな・・・。
小山田さんかわいそうに・・・。
私のことを知っている方々は全員笑ってます。

でも当人同士は全く笑えない・・・

「次はちゃんとするので許してくださいー」

「もう、、大丈夫だから・・・うん・・・想定内・・・」

もう、謝るしかない・・・の図です・・・

もう、謝るしかない・・・の図です・・・

そう言って、次のサポートポイント「こどもの国A4」での再会を約束し(笑)
小山田さんは、暗闇の中に消えて行きました。

富士宮A3。
1:27out。

エイドごとIN/OUTをしっかり記録してきます。

エイドごとIN/OUTをしっかり記録してきます。

ここからはエイドごとの距離が短く、移動距離、準備時間を考慮すると、もうサポートチームはバラけるしかないという結論に達します。

五味くん、クボヒデさん、真太郎、ミツキにほかのメンバーのサポートを託し、
ここからは私一人で小山田さんのサポートに入ります。

そして、もうミスは許されない・・・

そう心に誓って、90kmポイントのこどもの国へ私も向かうのでした・・・。

続く・・・


UTMF2015サポート編~その2~

さて、ようやくここからサポートの話に入ります。
毎度長くなるので、もう完全に自己満足の世界です。

さて・・・
サポート予定の選手の通過予想時刻は、事前に確認しリスト化しました。

 

おおよその通過時間を元にサポートは動かなければならないので、このリストは大事です。

おおよその通過時間を元にサポートは動かなければならないので、このリストは大事です。

予定では、麓W1(46.5km地点)に20:30~21:30の間にサポート選手全員到着予定でした。

しかし大会直前に、本栖湖AS~麓W1の間にコース変更があった為、30分程度前倒しになる可能性があったことと、さっきまで分岐誘導をしていた紅陽台入り口で確認した調子の良さを考慮し、予定の1時間以上前19:00には麓W1に到着しました。

私が到着した時間帯は、トップ選手が通過し終わり、サポートクルーも一息ついたところといったような感じで、エイド内はまだ閑散としていました。

これまで麓W1は、応援の方と選手とサポーターで熱気むんむんの場所というイメージでしたが、

選手サポートができるのは
サポートゼッケンを持っている人のみ


というルールが徹底されており、W1に入る際は必ずサポーターゼッケンの確認がありました。
麓W1に到着したばかりの頃は
「なんだかさみしいなぁ」と思ったのが、正直な気持ちでした。

しかし、そんな思い出に浸っている場合じゃありません。

紅陽台入り口で確認したときに、小山田さん到着の30~15分前に到着していたランナーが次々にW1に入ってくるではありませんか!!

サポートはエイド通過予測時間、ランナーズアップデートで確認する以外に、自分がサポートする選手の手前に来る選手をある程度覚えておかないといけません。
あの選手がきた20分後にさっきは来たな・・・と、準備時間の目安になります。
特に小山田さんから

「UTMFの各エイドの休憩は10~15分程度にしたい」

と言われていたので、ロスタイムが無いように準備をしなきゃいけません。

ばたばたと、飲み物や食べ物の準備を行い、ゲート付近で待っていると・・・

19:27 リューGオヤマダ元気に到着です。

 

疲れたーと言いつつ、闘士みなぎる姿でW1に入ってきました。

疲れたーと言いつつ、闘士みなぎる姿で到着しました。

「いやーーーー迂回路きついよー長いーーーほんときついねーーー」

と、竜ヶ岳を迂回したコースが、アップダウンはないものの、しつこく長いと、若干苦笑い気味に、教えてくれました。

水分補給、補給食の入替、ゴミの受取を行い、体調を確認します。
到着前に用意しておいた、ご飯(おじや)も食べて、一緒にサポートしてる五味君とミツキ、そしてこのW1からスイーパーに入るシンヤ君、応援に来ていた小野君など、知り合いと話し、リラックスしている様子。

こうやって、知り合いと会って話をしながら、気持ちを切り替えていくんだな・・・と思ったり、2年前は、もうここでレースを終わりにしようと思ってたら、仲間が応援に来てくれてなんとか通過したんだよな・・なんて思い出して、一人で涙目になる私(笑)

そうこうしていると、ご飯を食べながら、

「右の膝に違和感があるからテーピングをしたい」

と言わます。
そうはいってもここまで46km。フルマラソンを超えた距離。
痛みが出てくるよね・・・と思うものの、まだ序盤だからなんとか膝の痛みが軽減するようにぐるぐるとテーピングをしていきます。

極力エイド滞在時間を減らすために、同時進行でいろんなことを行っていきます。

極力エイド滞在時間を減らすために、同時進行でいろんなことを行っていきます。

予定通過時刻より1時間早く到着したものの、前半の山場『天子山塊』へ向けて、10分程度の休憩で出発していきます。

行けるうちに行きたいんだという気持ちが伝わってきました。
出発する直前、振り向き私にこう言います

「松井さん、コーラ入れてくれた?」

そう・・・事前打ち合わせで、各エイドを出発するときの水分についても決めてありました。

■ハイドレーションボトル1→ミネラル飲料
■ハイドレーションボトル2→水
■ザック内→250mlコーラ

忘れずに入れると決まっていたのに、

完全に入れ忘れ・・・送り出していました。あぁ!!とバタバタと取りに行き、急いでザックに入れます。

「慌てないでいいから、しっかりしてね・・・
それと、次のエイドで、着替えを持ってきて。
ファーストトラックとアンダーウェアとパンツよろしくね。
あ、あと、アームも必ず忘れずに」

「了解、任せて!富士宮で待ってるからね!行ってらっしゃい」

 

滞在時間10分。あっという間に出発です。

滞在時間10分。あっという間に出発です。

と、明るく送り出します。明るく送り出しますが、心の中は不安でいっぱい。なんてったって、天子山塊。山の塊にいまから挑むわけです。。。

麓W1から富士宮Aまでの区間距離は23km。
麓W1の標高が804m。天子山塊最高峰の雪見岳の標高が1605m。
一気に800mも登り、800m登ったからってまだまだ終わらず、いくつもの山や峠を乗り越えて、1336mの長者ヶ岳山頂からは今度は一気に下り、次の富士宮エイドの標高は578m。
750m下らないとたどりつきません。
23kmしかないのに、猛烈な高低差・・・
私も昨年STYに出ていたので、この天子山塊を通過したのですが、全然終わらない上り坂と下り坂にかなり苦労し、もう記憶も定かではありません・・・。

しかも46kmもの距離を、山道を進んできた人が、ライトの明かりだけで登り、降りるわけです。大丈夫、絶対大丈夫って思うけれど、何かあったらどうしよう・・・とか足の痛みが強くなったらどうしよう・・・とか、サポートする側は祈るような気持ちで送り出すしかないのです。

小山田さんを無事送り出し、私と五味くんは、ほっと一息・・・。

でも、ここで私と五味君は途方にくれます。
「ポルシェとゆーいっちゃんから何にもオファーが無いから、何も準備してないけど
あの人たちはなにか食べれるのかねぇ・・・」と。

そう、小山田さんからはしっかり指示があり、
オーマーもミツキに食べたいものや欲しいものを伝えてある。
でも、ポルシェとゆーいっちゃんは、スタート前に預かった小さい袋2つだけ・・・
何が入ってるかの引き継ぎもなし・・・

今回からエイド物品はノンサポートエリアにあり、サポートが取りに行くことはできないので
もし、なにか食べたいと言われても、出せるものがない・・・
果たしてどうしたものか・・・

悩んでいると、小山田さんがエイドを出発して10分後。
19:50
ブーメラン2番手に到着したのは、ポルシェ佐藤でした。
一目見てわかった・・・もうだいぶ疲れている・・・

「ふふふふ・・・足が痛いよね・・・・」

だよね、痛いよね。
笑い方はいつもと一緒だけど、ぜったいいつもより疲れてるよね。

恐る恐る聞きます。

「なにか・・・食べる??」
「うん、なんかちょうだい」

言ったー!この人食べるって言ったー。
なーにーをー食べるのーーー?
わかんなーい!(笑)

とりあえず、私が今朝握ってきたおにぎりを差し出すと
黙々と食べてる。
とりあえず食べてるから、胃は平気なのね・・・と。
じゃあやっぱり足なのね・・・

ポルシェも到着予定時刻より約40分前倒しでIN。
OUT予定時刻は21:00だったので、がんばって前に進むか、
ここでゆっくり休むかどうする?と確認。

「ちょっと・・・寝る・・」

体を冷やさないようにタオルを巻いてしばし休憩です。

体を冷やさないようにタオルを巻いてしばし休憩です。

でも、あっという間に
「ふふふ・・足が痛くて寝てられない・・・よね・・・ふふふ」
と、起きてしまうのです。

とりあえずマッサージしかない・・・
大会ルールで選手の体に触れてサポートしていいのは1名のみと決まってます。
もうやるしかない。
元セラピストの私、約20分にわたり足を揉みます(笑)

とりあえず、少しでも痛みが減るように、血流を良くしていきます。

とりあえず、少しでも痛みが減るように、血流を良くしていきます。

ポルシェ兄さん、
「ふふふふ・・痛いね・・・」と悶絶している間に
20:24
ゆーいっちゃんがW1に到着します。

到着してゆーいっちゃんが言います。

「なんか食べるものあります?」

あーーーこの人も言った、食べ物欲しいって言ったーーー!

今度はミツキがオーマーのためにせっせと握ったおにぎりを差し出します(笑)
そしたらポルシェも言います

「おにぎり、まだある?」

だよねー食べるよねー食べたいよねーーー。
もう、ミツキ握り、松井握り、そして最後は小山田さんワイフのまーちゃんが作ってくれたおにぎりも提供(笑)

でもって、ゆーいっちゃんは膝の骨が痛いと言うもんで、
今度は五味くんが入念にマッサージ。
二人とも足が痛いと苦痛の表情だけど、胃が元気で救われました。
食べれないとやっぱりパワーにならないし、
これから向かう山のためにも、少しでもエネルギーを貯めておいてほしかったので。

マッサージしたり、食べたり寝たりして、
21:00すぎ、疲れも痛みも引きずりながら、W1を出発していきました。

二人が出発して10分後。
オーマー元気に到着です。
オーマーはよく喋る。
ずっと喋ってる。
でもって、ちゃんとマイペースで来れたようで、元気。
「きついっすーーー」
って言いながら元気。

きっとこのおにぎりが力になったでしょう!

きっとこのおにぎりが力になったでしょう!

ミツキが用意しておいた、食べ物や飲み物をしっかりとって、
よく喋って、しっかり休んで・・・
「痛いところないなら早く出ないと、天子で渋滞に引っかかるよ・・・」
と声をかけると
「ですよねー」
と言うけど、なかなか出ない。

でもこの気持ちわかる・・・
休みたい・・・休みたいよね・・・
出なきゃいけないってわかってるけど、なかなか立ち上がれないこの気持ち、すごいわかります。

でも送り出さないと、次の山が大変なんだからと、心を鬼にして
「早くでろ!」と追い出します。

と、追い出したのに、なかなか出ない・・・
しかしサポーター進入禁止ゾーンに入るわけにもいかない・・・
なんか、水を入れたり、荷物を入れ替えたり、なんかしてる様子・・・
大丈夫か?と心配になりつつも手出しできない・・・

21:50
ようやくブーメラン全員がW1を出発します。

ファーストサポートエリアなのに、疲労感が半端ない(笑)

気が付けば、ボリュームゾーンの選手が到着し、
W1は大賑わい。
W1スタッフの方も本当に大変そうでした。
それでも笑顔で選手を迎え入れ、出発の時にはエールを送り、本当に暖かい場所を提供してくれました。
本当にありがとうございました。

さて、サポートエリアの椅子に座れない選手がちらほら出てきたので、
私たちは速やかに荷物を片づけ、W1からようやく脱出です。
選手4名、駐車場滞在も合わせて約3時間この場所にいたのです。

ああ、やっぱり長いサポート日記だ・・・
だってまだ160kmの46km地点です。

続きはまたこんど。


UTMF2015サポート編~その1~

夢の旅UTMFが終わりました。
完走率はなんと41.7%
半分以上の方が完走できず悔しい思いをされたと思います。
完走された方おめでとうございます。

毎年このUTMFになんだかんだと関わらせていただいていますが、
毎回大きな感動をもらいます。
限界に挑戦し、限界を超えてコ゛ールを目指す姿は、
たとえ泥だらけのボロボロな姿だとしても美しいです。

多くの方が途中でリタイアを余儀なくされ、
このレースの為に、肉体も時間もお金もたっぷりかけてきたわけですから
「悔しい」という一言では終われないと思います。

でも、生きてます。
ちゃんと生きて帰ってきたんですから、
前を向いて、また1歩1歩頑張っていきましょう。

さて、2015年のUTMF。
私はコース整備から始まり、最後は選手サポートをして終わりました。
記憶が薄れないうちに、長い旅の話をまとめようと思います。

25日午前10時会場に到着します。
すでに会場は熱気むんむんで、選手の方もスタッフの方もあわただしく
これから始まる長い旅の準備をしていました。

今回私はサポーターです。
サポートするのは山梨のトレイルランニングチーム
Boomerung trailholic」のメンバー。

ブーメランのメンバーには、スリーピークス開催に向けて
コース整備、誘導、エイド、物品搬入、受付、案内などなどなど・・・
本当にお世話になり、その恩返しも兼ねてサポートクルーに入りました。

ブーメランから出場するのは

<UTMF>
1.リューGオヤマダ
2.ゆーいっちゃん
3.ポルシェ佐藤
4.オーマー

<STY>
1.幸之助石川

の計5名。

それをサポートするのは、同じくブーメランメンバーの
クボヒデ、ゴミール、シムケン、ひろかっちゃん、ゆーじ、真太郎。
でも、全員フルサポートを行うのはスケジュール的に難しかったので
Booギャル(そんなのあるのか?笑)からミツキを追加。
でもミツキは車の運転ができないので、まさかの時に備えて、ピーちゃんが甲府待機。
それに私の計9名でサポートクルーをつくりました。

私自身もそうですが、サポートクルーも仕事だったり、地域の用事だったりで
なかなか3日間通しでやるのは難しく、みんなで協力し合いながら行こう!と決めました。
(わたしは今回娘の運動会という大イベントと重なっていました。。。)

事前にLineでグループを作り、選手5名にはどこでどんなことをしてほしいかリクエストを募るも、、、
小山田さん以外特にオーダーなし(笑)
みんな大丈夫なのか?どうするんだ?(笑)
不安になりますが、とりあえず私は、小山田さんのサポート物品の手配を始めます。

まず、小山田さんから通過予測と完走予測タイムの表をうけとります。

 

35時間で完走するために、何が必要か考えます。

35時間で完走するために、何が必要か考えます。

それに沿って補給食を準備します。
サポート可能エリアで確実に間違えずに渡せるように、
エイド間の通過予測時間を記入した袋にそれぞれまとめておきます。

用意したジェルは70個以上・・・

用意したジェルは70個以上・・・

そして、サポート可能エリアで、飲食する食べ物と飲み物を準備します。

今回は大会側より
◇選手1名につきサポートエリアに入っていいサポーターは1名のみ。
◇サポーターがエイドエリアの飲食を取りに行ってはいけない。
というルールが発表されていました。

これは私の場合だけかもしれませんが、ロングレースになればなるほど、ボトルに水を入れることですら面倒になったり、すぐ目の前なんだけど、取りに行くのが嫌になって補給不足になってしまったり・・・ということがあります。
それを防ぐために、今までサポーターにお願いし、取りに行ってもらっていたのですが、それが禁止となった今回。
大会側が各エイドに用意してくれたものには頼らず、すべて自分たちで用意したほうがいいな・・・と、水、スポーツドリンク、フルーツ、ご飯類等すべて用意しました。

お湯が入ってるポットはサポーターが入れないゾーンにあるので、お湯を沸かす道具も持っていきます。

お湯が入ってるポットはサポーターが入れないゾーンにあるので、お湯を沸かす道具も持っていきます。写真以外に、クーラーボックス満杯のドリンク、カップラーメンなどなど、夜逃げのように車内は荷物で埋まります。

ビックレースになると、ボリュームゾーンより後に到着した場合、エイドの食べ物や飲み物がものすごい少なくなってしまうので、食べたいものが無いという危険性もあります。極力こういった大きいレースでサポートがつけられるなら、自分が必要なものは自分で用意しておいた方が良いと思います。

一昨年のUTMFや昨年の上州武尊、そして今年に入ってからのリューGMFなど、小山田さんサポートを何度かしてきて、その都度状況確認してきたので、ある程度100マイルレースで必要そうな物が私もわかってきました。
特に、大会直前のリューGMFのサポートにより、補給がスムーズにいくジェルの種類や、個数、ジェル以外の食べ物の用意など想定できたので、一昨年より無駄な準備をしなくても済んだような気がします。

さて、、、、
レース当日の会場の話に戻ります。
天候は雨。道路があちこちで混雑。
私たちは予定の1時間遅れで会場入りです。

スタート前にブーメランのみんなと。

スタート前にブーメランのみんなと。

受付をささっと済ませ、極力体を休ませます。

この華々しいレース。
ついつい、会場に来ているいろんな人とワイワイしたくなるんですが、
立っていたり、歩いている時間が長くなるのは、確実に足に負担がかかるという話を
以前聞いたことがあります。
事実、私が先日出場した分水嶺の際も、選手のみなさんは直前まで座っていて、立って待っている人などいませんでした。

これから始まる長旅に向け、できる限り静かに休める環境で、座った状態を長くし、その時を待ちます。
朝から降り続いていた雨も、スタートが近づくにつれ若干小雨になってきました。

そして、スタートしてか46.5kmサポートが手出しできないため、最終打ち合わせをします。

私から選手にオーダーしたのは3つ。

1)スタート直後の足和田山はトレイルが細く、絶対に渋滞するから、きちんと良い位置(前がわ)でスタートしてほしい。
2)スタートしたら、足和田山渋滞に巻き込まれないように、湖畔沿い4kmはダッシュしてほしい。
3)麓関門は厳しい設定になってるので、そこまで前倒し気味で来てほしい。

しかし、今から168kmも走ると思うと、前半抑え気味になる人も多いですよね?
でも、UTMFの関門設定時間を見たとき、
明らかに天子山塊手前の麓エイドの設定タイムが厳しいなぁ・・・と思いました。
それに、この天気・・・。
トレイルが滑り、下りもそんなに飛ばせる状況じゃなくなるだろうし、登りは確実に渋滞になるだろう・・・と。
天子山塊にうまく入れるか?を序盤の鬼門と位置づけました。

いよいよスタートです。

みんな今から始まる長い旅に向かって、テンションが上がっています。

みんな今から始まる長い旅に向かって、テンションが上がっています。

心配していた雨も気にならない程度の小雨。

スタートの合図とともに、一斉に飛び出していきます。
相変わらず華々しいスタートで、応援する側も興奮。
そしてなんだか涙が出てしまいます。

あぁ、ここのスタートラインに立つまで、みんな色々あったよな・・・なんて。
ブーメランメンバーも、沢山の友人が元気にスタートゲートを飛び出していきました。

でも、いつまでも浸ってる時間はありません、序盤のサポートクルーは、ゴミール、ミツキ、松井のみ。
車は2台しかないのに選手は4人います。
すでにスタートの準備で、ごった返した車内整理する時間もなく、我々もスタートします。

湖畔沿いを車で抜けると・・・
そうです、足和田山に入る選手で湖畔沿いがすでに大渋滞しているのが見えました。
4人がこの渋滞に巻き込まれてはいないか?無事抜けられたか?
心配になりながら横目で見送ります。

鳴沢氷穴に車で先回りで到着。
ここでしばし分岐誘導スタッフとして、選手を見送ります。
トップ選手がすごい勢いでやってきます。

すごいな~速いなぁ~なんて感心していると、
ほどなくして、リューGが到着。

着くやいなや、腕立て伏せをしてくれました。

着くやいなや、腕立て伏せをしてくれました。

それに続き、ゆーいっちゃん、ポルシェ、おーまと順調にきます。
みんな渋滞を見事パスきてやってきた様子。
「よかった・・・」と胸をなでおろし、分岐誘導を続けます。

鳴沢のゆーいっちゃん。 かなり元気。すごい爽やか。

鳴沢のゆーいっちゃん。
かなり元気。すごい爽やか。

 

ふふふ・・・って笑いながらポルシェ登場

ふふふ・・・って笑いながらポルシェ登場

ボリュームゾーンの選手誘導を行った後、パノラマ台登山道入り口の分岐誘導へ向かいます。

毎年、スリーピークス八ヶ岳トレイル実行委員会は、UTMFの際は分岐誘導のお手伝いをしています。
今回も実行委員メンバーで力を合わせて・・・と思っていたのですが、シルバーウィーク中だったり、運動会だったりで、みんな中々スケジュールが合わず困っていたところ、スリーピークスゲストスタッフの皆さんが20人も手を挙げてくれました。
そのスリーピークスメンバーが誘導している箇所の1つが、このパノラマ台登山道入り口です。

ここから3キロちょっと、きつい登りをへてパノラマ台へ到着すると、またその先の分岐誘導をスリーピークスが担当。
みんな雨の中、登山を開始し、選手の到着を待っていました。

私も14時過ぎにようやく到着。
トップ選手はすでに通過していましたが、ほぼ先頭集団に間に合いました。

どの選手も始まったばかりのレース、静かなる闘志むき出しで、山を登っていきます。

ほどなくして、リューG到着。
相変わらずいいペース。腕立て伏せまで披露してくれます。
ここも、ゆーいっちゃん、ポルシェ、おーま、みんないいペースで進みます。

時刻が夕方16時を過ぎたころ。
大会関係者より、本栖湖関門1時間延長が発表になり、この瞬間から分岐誘導チーム大忙しになります。
「関門延長」を全選手に伝えなければなりません。

が・・・

インターナショナルなこのレース。
外国人の方にどう伝えるわけ???と。
片言英語で伝えるも、明らかに、フランスの方や中国の方には伝わってるのかどうか不安。。。

でも、気持ちで伝わるでしょ!と声を張り上げて、関門延長を伝えます。

関門延長に胸をなでおろす人、なんだよー頑張ったのにーって怒る人、
本栖伸びたって麓伸びなきゃ意味ないじゃん!って言う人、いろんな人がいました。
ふと時計を見ると17時。
スタートから約20km地点のこの場所は、16時~17時半がボリュームゾーン。
日没は18時ごろですが、相変わらず小雨が続くなか、どんどん暗くなっていきます。

この先の登山道でライトの準備をしたら、また渋滞が起きるかもしれない。
暗い中準備したら、色々落としてしまうかもしれない。
とっさに
「そろそろ日没せまってるのでライトの準備してください。ここで出して次に備えましょう!」
と声をかけます。

すると、みんな「そっかー」と立ち止ってライトの準備をしてくれます。
思いかけず立ち止ってくれた、ランナーたちと、いろいろ話ができたり、
出場している仲間の元気な姿に会えてうれしかったです。

それに、このエリア、私が事前にコースマーキングを担当したエリアで、
みんなが迷わず、ここの場所に来てくれたことがうれしかったし、
これから進む道、本栖湖まで迷わず行ってくれ!!と祈りを込めて、みんなにエールをおくりました。

18時手前に分岐誘導終了。

さて、いよいよ、サポート開始。
麓エイドへ向かいます。
こんなに長い文章なのに、なんとまだサポートの話にならない・・・

皆さん気長にお楽しみください(笑)