五百万本の曼珠沙華

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9月末の週末、埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華が見頃の後半と聞き、慌てて見に行ってきた。

曼珠沙華。マンジュシャゲ。
別の名を彼岸花。
秋彼岸の時期に真紅の花を咲かす。

私が巾着田の曼珠沙華の存在を知ったのは2年ほど前。たまたまネットで見かけた真紅の曼珠沙華が群れなして咲き誇る写真に興味を惹かれ、生で見たいと思っていた。今回は見頃の後半で色あせたり、萎んだ花も一部見られたが、遅咲きのポイントではまだまだ見頃といっても良い状態であり、十分満喫できた。思い切って来てみて本当に良かった。
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ここでは春は桜、菜の花、秋は曼珠沙華、コスモスなどと季節ごとに花々が見頃を迎える。中でも、曼珠沙華の群生は日本有数の規模で、なんと五百万本もある。五百万本と言われてもピンと来ないと思うが、簡単に言えば、数え切れないほどのたくさんの曼珠沙華が咲き誇っているということです。一面が真紅の絨毯を敷き詰めたように、真っ赤っかなんです。マジで美しいの一言。
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コスモスも一面に鮮やかに花を咲かせていて、こちらも見事でした。後方には日和田山(標高305m)。
P1030546日和田山山頂付近から巾着田を見ると、高麗川に沿って、きんちゃくの形に見えることから巾着田と呼ばれるようになったそうだ。確かに丸みを帯び、巾着っぽい。
P1030547副都心線を使えば渋谷から乗換えなしで西武池袋線の飯能駅まで行ける。飯能駅から一駅で最寄り駅の高麗駅。高麗駅から徒歩15分で巾着田です。巾着田に咲く花々の見頃に合わせて、飯能アルプスのトレイルランやトレッキングの前後に立ち寄ってみてはいかがでしょう?


上州武尊山SKYVIEW ULTRA TRAIL120km

こんにちは。

9月20~22日に開催された第1回上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイルに出場してきた。120km、60km、30kmと3つの競技種目のうち、私は120kmの山田昇メモリアルカップ120にチャレンジした。

結果はDNF。
59km地点の関門を15分オーバーで通過できなかった。私の今年最後のロングレースは14時間15分で終わった。来年の100マイル初完走の足がかりにすると意気込んで臨んだが、完走は叶わなかった。

DNFの前兆はあった。レース前日の20日に行われた装備チェック後のメディカルチェックで引っ掛かった。血圧が高いと診断されたのだ。会社の定期健康診断でも指摘されたことはない。医師からは決して無理しないよう念押しされた上でレースへの参加を許可された。上が154mmHg、下が97mmHg。軽度の高血圧症にあたる。振り返れば、直近1ヶ月間のトレーニングでも違和感を感じていた。ペースが上がらない、直ぐにバテるなど、調子が今ひとつであったのもこれが理由だったのであろう。血圧が上がった理由にも心当たりはあった。それは仕事上のストレス。その夜は、直近の出来事や体調を振り返り、不安に悶々としながら、なんとか眠りについた。

21日、レース当日。午前3時に起床。朝食、着替え、トイレなど慌しく準備する。68km地点のオグナほたかスキー場のエイド4で受け取れるドロップバックをスタート会場で預けた。最後のトイレも手早く済まし、スタート地点に並ぶ。まだ辺りは薄暗いなか、午前5時にスタートした。しかし、走り出して直ぐに調子が良くないことに気づいた。ペースが上がられず、呼吸が苦しい。手の痺れ、目眩もする。いつもと違う体調に不安を抱えながら、11.3km地点のエイド1に7時7分22秒に到着。制限時間の貯金は約53分。
P1030526エイド1からエイド2はこのレース2番目の高峰の剣ヶ峰山(標高2020m)を越える。高度感もあり周囲の山の眺望が見事。
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剣ヶ峰山の下りは、スリッピーな岩と木の根に苦戦しながら、慎重に降りる。スキー場のゲレンデの急な登り下りをやり過ごし、28.8km地点の宝台樹スキー場エイド2に到着。ここでは豚汁、オニギリが提供されていた。自分の体調と相談しながら、レースを継続するかどうか自問する。決して無理はしてはいけないが、行けるところまで行く。武尊山山頂は踏みたい。エイド2の通過時間は11時45分55秒。制限時間の貯金は約45分。

エイド2からエイド3の武尊牧場間はコース中で最長の区間で、28.5㎞ある。12km程のロード区間は、メリハリを利かせて、平坦な箇所と下りは走るが、登りは歩いた。林道、ダブルトラック、シングルトラックとコースは変化しながらも、徐々にコースは険しさを増し、最後は1kmの沢登りになった。
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沢登りの途中、水が足りなくなり、沢水をハンドボトルに詰める。シューズが水浸しになりながら沢を登り詰めた。次に、梯子、ロープの設置された急斜面を乗り越えた。P1030529
ようやく武尊山の山頂(標高2158m)に到着。しかし、ガスっていて待望のスカイビューは拝めなかった。闇が迫るため、山頂でライトを装備する。エイド3の制限時間には、ギリギリ間に合うかもしれないが、残り8kmを攻められる体調でもなく、無理をせず、ここでエイド3でのリタイヤを決める。制限時間が気にならなくなったことで、気持ちに余裕ができて、やっと純粋にトレイルを楽しむことができた。山頂からは下りのトレイルを楽しみ、ほどなくエイド3に到着した。午後7時の制限時間を15分オーバーしていた。

エイド3の建物の中では関門をクリアできなかった10数名ほどのランナーが収容バスを待っていた。係員からは、チップと引き換えに参加賞のTシャツが手渡され、しばらくすれば、川場行きの収容バスが着くとアナウンスがあった。バスに乗ったのは最終30名程度。収容バスに乗るのは初めてだった。車中では皆、無言。途中、エイド4に立ち寄り、各自ドロップバッグをピックアップして、ゴール地点の川場行きの大型バスに乗り換えた。「終わっちゃった。なんか悔しいなぁ。なんで駄目だったんだろう。」とバスの中で静かに内省する。敗北感、後悔、徒労感、自己嫌悪、健康への不安が混じりあった複雑な感情に包まれる。時折、バスはコースと重なる。暗闇のロードをヘッドライトを頼りにゴールを目指してひたすら走るランナーが本当に眩しく見えた。

身体が資本であることは言うまでもないことだが、健康を害して大好きなトレイルランニングができなくなることがなによりも悲しいことだ。なので、きちんと病院で検査してもらい治療に専念したいと思う。

眺望、岩、泥、沢、梯子などの山岳要素が満載で、好き嫌いが分かれるコースではあると思うが、山岳耐久レースとしての魅力があり、私は好きです。群馬の生んだ世界的ヒマラヤ二ストの山田昇氏の業績を讃えるに相応しい山岳コースだと思います。今回は、体調が悪く半分しか走れなかったのは残念でなりませんが、健全な心身を創り上げ、また上州武尊山スカイビューウルトラトレイルにチャレンジします!