大会が終わって既に1ヶ月経過しているのに、
大会の話がいつまでたっても終わらない・・・話が長い松井です。
さて、ようやく大会当日のお話。
(まだ続くのかよ・・・って言わないで・・・っていうか読んでる人いるかな?(笑))
6月7日。
朝5時から、ゲストスタッフの皆さんは集まり
各持ち場へ無線や荷物を持って向かっていきます。
この時点で、来る予定だったスタッフが急遽これなくなった等
予想もしていなかった事態が次々に発覚します。
突然の事態に対応できるように
分岐誘導スタッフは必ず2名以上で1組に。
スイーパーやマーシャル、エイドスタッフなども1~2名多めに手配していましたが
それでも、やむ終えない事情でこれなくなってしまった人が出てしまいます。
これ、どんなに対策を練っても必ず起こることです。
大会主催者あるあるネタです。
山のレースだから
自己責任だから
そう思う方も居るかもしれないですが、
やはり、事故や大怪我の方が発生したら、
その責任は主催者側にも少なからずあるのです。
事故や怪我は選手にのみ起きるわけではなく
スタッフにも起きる可能性はあります。
だから、必ず1人で作業するようなことが無いように、スタッフの人員配置を行なうのですが
やはり当日の変更で1人になってしまった箇所の方も居ました。
「大丈夫?困ったら連絡をください。」
今から長い時間レースを支えてくれるのに、1人ぼっちはきっと辛いはずなのに
みんな笑顔で
「心配しないでください、大丈夫です!」
と言ってくれて、本当に心強かったです。
なかでも、2人体制のエリアのスイーパーが1名欠けてしまい
その事態に気が付いたのが、スタート直前でした。
欠けたエリアは
スタートから第1エイドまでスイーパーをし、
それが終わったら自力で第3エイドまで移動し、
第3エイドで待機した後に、第3エイドからゴールまでスイーパーをするという、
距離は15キロほどですが、拘束時間も長く、ボリュームも大きいエリア。
来れなかった方も決して悪意があって来なかったわけではありません。
でも、スイーパーという仕事を、突然当日任せられる人がいるのか・・・
一瞬血の気が引きました。
でも、私の代替案は1つありました。
Attack Line 23kのスイーパーはスタートからゴールまでを4名で対応する予定でした。
23kの人数が昨年度より多いこと、また、昨年度より初心者の方が多いため、きっと例年より選手の流れがバラけるだろうと、昨年度より2名多く配置依頼をしていました。
そして、23kのスイーパーのメンバーは、38kコースの完走経験がある方ばかり。
なので、23kスイーパーから1名、38kスイーパーへ移動してもらうことにしました。
事情を説明すると、下條くんが
「僕やりますよ、コースも分かりますし、去年は38kのスイーパーだったんで、まかせてください!」
と、それはそれは爽やかな笑顔で引き受けてくれました。
突然相方が変わった38kのスイーパー廣瀬さんも
突然1名欠けてしまった23kのスイーパーのマスラオさん、清ちゃん、ゆきちゃんも
みんな、
「大丈夫、心配しないで」
と、力強く突然変更を受け入れてくれました。
ほんとうにうれしかったです。ありがとう。
この事件が解決しても、まだ解決しない問題は他にもあり、
そのうちの1つが、スタート会場に小山田さんが居ないということでした。
例年、朝早くコースを確認に行った後、会場に戻り、スイーパーやマーシャルスタッフに、昨日までのコースの状況や、今日のコンディションなどを伝えて、
その後円陣を組み、気合入れをするのが小山田さんの役目だったのに、
今年は、直前まで人員が不足だったり、どうしても確認が必要な箇所があったり・・・
とにかく色んな状況が重なり、スタートのときに会場には戻れないということが、事前に分かっていました。
だから、私がスイーパー、マーシャル、医療ランナーのみんなに、
「よろしくお願いします!」って言わなきゃいけないのに・・・
なんか、みんなの顔を見たら、思わず、わーっと泣いてしまって・・・
みんなも突然私が泣くからアワアワしてしまって・・・
スタート直前にみんなを動揺させてすみません・・・。
でもワンドロのコマツさんが、びしっと締めてくれて、みんなで気合を入れなおし、
それぞれがそれぞれの持ち場へ移動していきました。
時計を見ればもう6:30。
開会式の時間です。
無線には次から次へと、ゲストスタッフの方々から
無線本部に向けて「配置完了」の連絡が入ります。
私はバタバタと、無線本部と会場の間を行ったりきたり。
すると、ステージ前がだいぶ賑やかな様子なのに気が付きます。
そう、park石井さんと、ちゃんぷ並木さんの準備体操。
もう、あんなに盛り上がった準備体操はない!っていうぐらい大盛り上がり。
私も参加したいーって思うほど。
体操後はいよいよスタート。
まずはワンパク38kのスタートです。
スタートゲートにも、38kのスタートを見守る方で溢れています。
そんな中、無線で、配置エリアからトラブル発生のアナウンスが入ります。
大間がそれに対処すべく、向かいます。
寛子が、スタート規制を忘れていて、慌てて配置エリアに向かいますが
なぜかゲート内を走り(笑)
うっかりオープニングラン(笑)
もう、全員バタバタ。
落ち着け、落ち着くんだ・・・言い聞かせます。
私はスタートのカウントをしなきゃいけないので
スタートゲート前に配置。
沢山のカメラがトップ選手が並ぶ姿を撮影しています。
そんな中気が付きます・・・
大間が、本来の配置場所に居ない・・・
そう、、、、
小山田さんが本来いる場所に、小山田さんが会場に戻れないから
大間が配置になり、その大間が別の場所のトラブル対応に出たから、
そこの場所が空になる・・・
あーーーまずい・・・これまずいよ・・・
片側道路規制の場所で人が居ないと危ない・・・
でも今誰かに伝えてる暇もない・・・余ってる人もいない・・・・
もう、私が行くしかない・・・走るしかない・・・
考えるまもなくすでにスタート10秒前・・・
5・4・3・2・1・ パーーン
スタートの合図とともに、選手が一斉に飛び出していきます。
そして私もゲートの裏、上の写真でいうと、左側の緑のゲートの後ろを全力疾走。
若干ショートカットすることにより、38kトップ集団に混ざります。
トップ集団も、突然私がわき道から私が飛び出してくるので
「え?え?なんで?松井さん?え?」
と言われるものの、車と選手がぶつかっちゃいけないので
トップ選手より前にたどり着かねばならない一心なので
答える余裕がない・・・
必死で走る・・・
でも速い・・・
速すぎる・・・
どんなに頑張ってもトップ集団に追いつかない・・・
そんなこと言ってられない・・・
私、今世紀最大の全力疾走で、目的地の配置エリアへ、ほぼトップ選手通過と同時に到着。
もう血を吐ける・・・
心臓が口から出る・・・
出ちゃいけないものも出そう・・・
その後スタートした皆さんを笑顔で、ハイタッチしながらお見送り。
でも実際は、もう色んなものを吐きたい状態でした(笑)
悲劇は1度では終わらず、
その後Attack Line 23kのスタートでも同じことをしなければいけないのです・・・
もう1回やってるから、太ももがプルプル状態。
でも走らなければならない・・・
もうほんと、スタート前、泣きそう・・・
なのに、Attack Line 23kの選手、One Pack Line 38kのスタートより数段早い・・・
もうどんなに全力で走ってもトップ選手にまったく追いつかない・・・
なんとかトップ集団通過には間に合い、
確実にその2回のダッシュで命を削ったな・・・
と思った、大会も幕開け。
結構準備万端にしているつもりなんですけど
どうしてこうも・・・イレギュラーなことが、次から次へと起こるんだろう・・・・
さて、大会のお話は次回で最終回。
早めにまとめます。