全然終わらないサポートレポもようやく半分のこどもの国に突入です。
富士宮エイドから、一人サポートになった私は、Googleナビを頼りに『こどもの国 A4』へ向かいます・・・が、猛烈な濃い霧で視界は5mあるかないか。
時刻は深夜2時。丑三つ時です。
ナビを入れたのに、なぜか住宅地へ迷い込み・・・
霧で前が見えないよぅ・・・怖いよう・・・と半べそで向かいます。
走ってる小山田さんは、サポートを受けられない粟倉W2を順調に通過しているのを、ウェブで確認したのですが、車で向かう私がちっとも順調ではありません。
こどもの国からは、ブーメランのシムケンがサポートメンバーに追加になる予定だったので、濃い霧で危ないよとか、足りないもの買ってきてとか、連絡を取り合いながら、霧の中を運転します。
きっとこの霧で気温がさがってるから、
富士宮で着替えしなくてよかったね・・・グッジョブ・・・私の忘れん坊・・・
自分のミスを前向きにとらえます。
9月26日4:00am
やっとの思いでこどもの国に到着します。
到着してまず私がすること・・・
サポートバックに確実に荷物をいれること!!!!!
次のサポートポイントまでのジェルを入れる・・・・・・・
はい、間違いなく入れました(指差し呼称すみ)
アームを入れる・・・・・・・
はい、入れました(指差し呼称すみ)
アンダーウェアを入れる・・・・・・
よし、入れました(指差し呼称すみ)
ランニングパンツを入れる・・・・・・・
はいはいオッケー(指差し呼称すみ)
あとは・・・
「Tシャツ」 だな!
おっと、HOUDINIさんのTシャツ・・・2枚あるよこれ・・・
青色の厚手のと黄色の薄手のと・・・
うーーーーーーん
さっきなんて言ってたっけなー
言ってたような気がするんだけど思い出せないなぁ・・・どーするかなー
うーーーん・・・
ま、間違ってても、ここ駐車場とエイド近いし、
きっと今、からし色の長袖きてるから、気分変えて青のTシャツ着たいって感じかな?
うん、よし、青だ!間違いない!青にしよう!
青色のTシャツよし!(指差しも完璧)
飲みものも、食べ物も、しっかり確認して、もう完璧!間違いない!
自信満々の私。(いや、忘れ物しないのがあたりまえなんですけどね)
さっき胃が気持ち悪いって言ってたからおうどんがいいかなーなんて、暖かいおうどんを作り、
鼻歌交じりに小山田さんの到着を待ちます。
こどもの国エイドには知り合いが、とってもたくさんいて、待っていながら楽しい気分。
私もすでに24時間活動し続けているので、眠くなってきていたので、知り合いに会って話をするだけで元気をもらえます。
上田瑠依くんもSTS智也くんと共にこのエイドへ応援にきていました。
ブーメランのシムケンも到着し、あとは小山田さんの到着を待つのみです。
深夜に到着したせいなのか、こどもの国のエイドはいつもワイワイ賑やかな雰囲気だったのに
この日はシーーンと静まり返っていました。
それに、体調不良などでこのエイドで何人か救護室で寝ていたり、リタイアしたりしているよ・・・という話を聞き、日の出前の暗闇と合わさって一段と静けさが深まっていくような気がしました。
4:54
90.4kmのこどもの国A4へ小山田さんが到着します。
痛いって言ってた足はどうかな?
食べれないって言ってたけど胃はどうかな?
体が冷えて具合悪いとかなってないかな?
色々と心配してたけど、小山田さんは到着した瞬間、たくさんの知り合いが応援やスタッフでいることに気がつき、楽しそうに笑いながらサポートゾーンに入ってきます。
「おつかれさま、霧が濃かったから寒かったでしょ、大丈夫?」
と、甲斐甲斐しく(笑)心配して声をかけた私に、
「ううん、ほんと、暑くてしょうがないから早く着替えたい」
という小山田さん・・・
おっと・・・暑かったですか・・・そうですか・・・ですよねーーー
すみません・・・
でも安心してください、今回はちゃんと着替え持ってきました。
ちゃらーーん☆彡きらーん☆彡
わたしが満面の笑みでTシャツを出した瞬間
「もーーーーーーーーーーーー
なんで言ったもの持って来てくれないのーーーーー
ファストトラックって言ったじゃん!」
あーーーー?????
やったよ、これ、2択で間違えたよ!
まさか、またやっちまうとは、私もびっくりというか、がっかりしてるよ。。。。
あーーーごめんなさいーーーー;;
本当にごめんなさいーーー;;
「いいよ、もうこれ着るから・・・もう一回言うよ、あなた、お願いだから落ち着いてね」
「は・・・はい・・・」
エイドスタッフをしていたRunboys!Rungirls!の桑原さんを筆頭に
エイドスタッフ全員が
「マツイ・・さすがだね・・・残念だね・・・小山田さんファイト!負けないで!」
そんな暖かい(?)言葉をかけてくれました・・・
しかし落ち込んでいる時間はありません。
汗で体が冷えてるので、できるだけ早く着替えを済ませたいので&1分1秒を無駄にしないために、私も必死でランニングパンツを引き剥がします(笑)
それがこの写真ですね。
記念写真を取りながら、着替えながら、ランニングパンツを脱がされる小山田さん・・・
全てはリアルタイムで進行中です。
着替えが完了し、用意していたうどんを、なんとか食べているのを確認し、すこし安心します。
たとえ少しでも食べている姿を見れるのは、ホッとします。
ザックにいれた補給食は予定より多めに残っていて、胃に不快感がまだ残ってるんだな・・・と推測できます。
それでも全く取れていないわけではないし、本人も意識的にジェルやゼリー飲料をとっているようなので、今は胃が回復してくるのを待つしかありません。
小山田さんから、ブーメランメンバーの進捗はどう?とか、家族に連絡してくれてるか?とか、なにか事件はあったか?など、質問を受け、それに答えながら、ゴミを出したり、新しいジェルやゼリー飲料を入れたり、ザックの準備を進めます。
桑原さんやチャンプ、STSの千大くんといった、エイドスタッフの仲間と話してる時は本当に楽しそうで、これまでのコースの話や、これからのペースのことなど、すごい楽しそうに話していて、人からパワーをもらうってこういうことなんだなーと、改めて感じた時でした。
「松井さん、今度はちゃんとアームも入れておいてね」
と、小山田さんが言います。
お!それは完璧だぞ!ニヤリ
そう思って、サポートザックを確認すると、
ない!ない!なーーーい!
あんなに指差し呼称したのになーーーい!
もう失敗が続き、完全に焦ってパニック状態。
そんな私を見かねて、エイドスタッフをしていた千大くんと桑原さんが
「マツイ!後ろ!後ろ!」
まるでドリフのコントの
「志村!後ろ!後ろ!」の掛け声の如く、教えてくれます。
そう、慌てててアームを落としていたのですね、自分のすぐ後ろに。。。。てへ
小山田さんが言います
「もう一度言うよ、落ち着いてね」
90kmも走ってきた方に、しっかりしなさいと心配される私・・・残念でしかありません・・・
着替え、ザックの入れ替え、食事が終わり、
楽しそうに時間は過ぎて行きますが、15分休憩のリミットは迫っています。
小山田さんが、出発前にトイレに向かう後ろ姿を見て
あーーーやっぱりこんなんじゃいけない!!とダッシュで車に向かいます。
そう、Tシャツを取りに・・・
トイレから戻った小山田さんに差し出すと
「良かったよ、青い方のTシャツの方が生地が厚いから、夜に着ようと思ってたんだけど、あなたも大変そうだし、いろいろ言ってもと思ってさ・・・」
あう・・気を使わせてる・・・90kmも走ってきた人に・・・ごめんなさい・・・
この人あと70kmも走るのに・・・すみません・・・
希望のウェアにようやく着替えが完了し、
エイドにいた仲間にしっかり腕立て伏せを見せ、
気が付けば、静まり返っていたはずのエイドを
たくさんの笑い声で盛り上げて、元気に出発していきます。
次のエイドへの到着予定時刻は1時間後。
きっと朝日も出てくるから頑張ってね。
そんな言葉を交わして、こどもの国を5:18にOUT。
ふーーーーーーーー
結局、ミスと忘れ物ばかり・・・
あんなにもうミスはしないと誓ったのに・・・
できない約束はしちゃいけない。。。。
いやいや、だめよ、私、おばかさん・・・
そんな思いで(笑)こどもの国を足早に出発します。
車移動や荷物の準備を考えたら、即効で向かわないと次のエイドの
小山田さんの到着に間に合わなくなってしまいます。
せっかく会ったシムケンも、ほかのブーメランメンバーにおにぎりを届けるため、おたがい頑張ろうね!と励まし合って、こどもの国でお別れ。
ゆーいっちゃんとポルシェはすでに富士宮を出発し、大間も関門7分前に富士宮を出たと連絡が来て一安心・・・。
まだまだみんな粘ってる、頑張ってる。
私もがんばるぞ!と、気合を入れ直し、
睡魔と戦いながら、A5「富士山資料館」へ向かうのでした・・・。