MMA誕生秘話、完結編です。
ここまで、ぼくのトレランとの出会い、取り組み、そして考えを書いてきた。
ぼく個人としては、トレランはとても楽しく素晴らしいスポーツであり、やっている方々もバイタリティあふれ、尊敬できる人が多いと感じている。
マイナー、メジャーというくくりが正しいかどうかはわからないけど、トレイルランニングというスポーツとその素晴らしさを少しでも多くの人に知っていただきたい。そこで自分の出来ることはないのかと考えるようになってきた。要するに「トレランはイケてるからみんな早く知らないと乗り遅れるよ!」と言いたいのだ(いつも何かのカテゴリーを好きになると、それに関連した何かをしたくなるタイプ)。
そんな思いを旧友のエディ☆にぼそっと話してみると、エディ☆もなにか模索していたようで、そこで一気に道が開ける。
ぼく「やるのかやらないのか、どっちだ?」
エディ☆「本気なのか!」
ぼく「やるぞ!逃さないからな。ボブ、ドメイン押さえろ!」
(※)わかりにくいと思いますが、新日本プロレスvsUWFインターナショナルの長州と高田の電話会談の雰囲気。
ということで急遽トレランブランドをやることが決定。名称はもともとエディ☆がやっていたブログ名で、お互いトレランと格闘技好きなので、山と格闘技をかけた「Mountain Martial Arts」(略して”MMA”)とした。
ちなみに世界中でMMAといえば「Mixed Martial Arts(総合格闘技)」のことです。アメリカの友人とかと話している時に「MMA」という単語が出ても、「お、Mountain Martial Artsってアメリカでそんなに有名なんだ」と勘違いされないように。
ぼくひとりでやるのと、エディ☆と一緒にやるのでは意味合いは全然違う。お互いにやっている仕事も異なるし、それぞれ長所短所はあるのだが、逆に言えば1+1が3にも4にもなるような可能性を持っている。これはタッグチームなのだ!
ボブ・オートン Jr&アドリアン・アドニスのマンハッタンコンビ
テリー・ゴディ&マイケル・ヘイズのファビュラス・フリーバーズ
ダイナマイト・キッド&デイビー・ボーイ・スミスのブリティッシュブルドックス
そして、天龍源一郎&阿修羅原の龍原砲(※)
過去に名タッグと呼ばれたチームは数多いが、負けないような名タッグにしていかなければ!
(※)お分かりの方もいるかもしれませんが、ぼくの好きなわりと玄人好みのタッグチームです。
ぼくたちはトレランのトップランナーではないし(ぼくなんて後ろから数えた方が早い)、スポーツメーカーに在籍しているわけでもない。言ってみればただの”トレラン好き”。
しかし、トップランナーや大手メーカー以外から「トレランをもっと楽しくしたい!」という気持ちから生まれるムーブメントがあってもいいと思う。そういうのは(おそらく)過去あまりなかったと思われるし、その志のもと、早くも多くの同士が生まれている。
そう、ぼくらはトレラン界の「nWo」(new world order/新世界の秩序)!
と、プロレス的な話や例えが多く恐縮です。でもプロレスはお客様を楽しませるエンターテイメントに溢れている。ぼくらプロレス好きな人間は、なんでも楽しみたいのです。
ということで、Mountain Martial Artsは旗揚げしました。「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」(特に選ばれていませんが)という気持ちもあるが、みなさまと共に、よりトレランを楽しんでいきたいと思っています。今後もMountain Martial Artsをよろしくお願いいたします。