2年ぶりに富士登山競争5合目コースに参加した。
一昨年参加した時は、半月板損傷あけで2時間58分完走。今年はそこそこ走り込んでいるし、(頂上参戦権を得られる)2時間30分切りは無理としても、2時間45分あたりを目標に設定してみる。
当日は5時30分に家を出発。7時30分頃に駐車場到着。平日(金曜日)開催なので、高速もそんなに混んでいない。
駐車場からバスでスタート地点の富士吉田市役所に移動。到着後はすぐにニューハレ芥田さんを探す。実はおんたけ後に左足首を痛めて、歩いていても痛む。とはいえ激痛というほどでもないので、芥田さんにニューハレを貼ってもらって挑むことにする。
富士吉田市役所のニューハレブースは人気で、少し並んで芥田さんに状況を説明して貼ってもらう。
「言い訳は言わさないよ〜。絶対完走!」(芥田さん)
やる気スイッチ入りました。
心折れ部からはぼくとあかし、IBUKIからはJUNさんが参加。ふたりとも初参加で、目指すは頂上参戦権。
スタート枠はDブロックだったけど、いつものように一番後ろからスタート。富士登山競争はロード系、トレイルランナー、そして普通の人といろいろいて興味深い。
ゆるゆるとロードを登っていく。いつものように沿道で地元の方が応援してくれるので、手をふりお礼を言いながら走る。これ、地道に消耗する。。。
「あの人すごいあたまだね」(地元のお子さま)
子供は正直である(実話)。
足首は痛むが、走れないほどでもない。どんなに遅くても、馬返しまではのんたら走る予定だったのだが、7kmくらいで急に体調が悪くなる。動悸が激しくなり、発汗がハンパない。ふと、富士山登頂後に死んだ40代の方のニュースがあたまに浮かぶ。このまま頑張ったら死んでしまうのでは。。。
急遽、作戦を完走狙いに変更。死ぬわけにはいかない(基本的に大げさ)。
そこからはほぼ歩きで、たまに走るもすぐに苦しくなる。なにしろ全身ビショ濡れ。汗が止まらない。中ノ茶屋でも馬返しでも4〜5杯は飲むが、なかなか体調は復活しない。あまりのへろへろぶりに「大丈夫ですか?」と救護の方から声をかけられること数回。
エイドに着くたびに「やめよう」と思うのだが、芥田さんと「絶対完走!」と約束したことがあたまに浮かび、とりあえず身体が動く限り前に進むことにする。しかし関門に間にあうのか。。。
レース前は足首の不調もありDNSも考えたが、「たかが15k、3時間30分のレース」と高をくくっていた。そのレースで関門を気にすることになるとは。どんなレースでも甘く見てはいけないことを痛感する。
休みながらも亀の歩みで3合目に到着。OS-1を飲む。エイドのおばさま方が「大丈夫?味する?」と聞くので、「味しない」と答える。「味がしないのは脱水しているから、休んでいきなさい」と心配していただく。「時間もないので、死なない程度に進みます」と言うと、「来年も再来年もあるんだから、無理しないようにね」とあたたかいお言葉を頂戴する。そんなにダメそうな雰囲気だったか、ぼくw
相変わらずゆるゆる登っていると、応援帰りの山屋さんに遭遇。ちょっと元気が出る。さらに進むと頂上組でゴールしたトップランナーたちが続々と下ってくる。頂上からの戻りも走ってくだり、「ファイト〜!」と声をかけてくれる頂上組。さすがです。
少しすると山岳さんがサロモンスタイルで登場。いや〜、かっこいい。ぼくなんかに声をかけていただき、またまた少し元気が出る。なんだかお恥ずかしい姿をお見せして恐縮だけど、頑張れるだけ頑張ろう。
何度か通ったルートなので、ロードに出てゴールというのは覚えている。残り10分でロードに出て「やった、完走できそう」と思ったら、またトレイルに。だましかよ!
ちょっと心が折れかけるが、ここまで来たらあきらめずに前進するのみ。そうしたらあっという間にトレイルを抜けてロードに。時間は残り5分。ああ、今度こそ本当に完走できそうだ。
そして制限時間2分前、3時間28分でへろへろ完走。一昨年に比べても30分以上遅く、目標には遠く達しなかったが、なにしろとりあえず完走できてよかった。。。
北麓公園に戻り、芥田さんとベスパ齋藤さんにお礼。今回はニューハレ、そしておんたけではベスパのおかげで随分と助かりました。
走力も実力も全然足りないことを実感した今回の富士登山競争。さらにコンディションがよくなければ苦しい展開になるのも必然だったか。来年の挑戦は今はあたまになく、頂上で頂上組を応援しようかな。
頂上組、5合目組、そして応援で参加されたみなさま、本当におつかれさまでした。富士山を登る競争。なんともシンプルだけど、だからこそドラマが濃縮されている。すごいレースです。