kyowさんやエディがトレイルランについて振り返っていたけど、そういえばぼくもトレイルランニングに出会って5年も経っていた。
そもそもトレイルランを知ったきっかけが、エディから「激走モンブラン」を録画を頼まれたこと。録画しながら観ていたら、後半の市民ランナー編で号泣。家族に応援される姿、過酷なレースに取り組む姿勢に超感動してしまった。
「自分もそんな立派な人間になりたい!」と思い、運動歴もほぼないおじさんが突如トレイルランを始めることを決心して早5年。それにしても実力が上がらない(涙)。
ちなみに人生初スポーツ大会、初トレイルランが今はなきハセツネ17k。
まあ65歳でUTMBを完走する目標なので、実力はこれから上げていけばいいや(その頃にはエントリー資格が「3レースで12pt」とかになっていそう)。
最近はトレイルランとの付き合い方も(あれこれ考えすぎて)迷走気味なので、ちょっと5年間を振り返ってみる。「記憶に残ったレースベスト3(※)」+番外編「死ぬかと思ったレース」。
(※)ホスピタリティやロケーションではなく、あくまでも個人的な記憶や思い入れ、当時の環境に基づいて。
● 記憶に残るレース3位
おんたけ100k(2013年7月)
ぼくが参加した2013年は全然人気レースではなくて、「灼熱地獄」「景色が変わらない」「ガレ場ばっかり」と悪評ばっかり聞こえてきたw
でも出てみるとぼくは嫌いではなく、独特の景色に魅力を感じた。そして何よりも完走できたことがうれしかった。本当に完走できると思っていなかったのだ。
当時は完走するのに必死で写真を撮らなかったけど、次は写真を撮りまくりながら走りたい(今年出ます)。
● 記憶に残るレース同率1位
CCC(2012年8月)
目をとじれば様々な景色を思い出す。イタリアの山々、グランコルフェレの吹雪、ひとりで走るイタリアの夜のトレイル、そしてラン友を待つ歓喜が溢れるゴール地点。どれも鮮烈な体験だった。
自分自身はDNFだったけど、ぼくのトレイルランに対する認識を変えてしまった。レースというよりも、モンブランを取り巻く環境に。ぼくらの好きなトレイルランはこんなにも奥深く、愛され、誇れるアクティビティなのだと。
もちろん、また行きたい(今年外れ、現在ポイントなし)。
● 記憶に残るレース同率1位
STY(2012年5月)
ぼくにとって初めてのウルトラトレイル。そしてMYチーム心折れ部で挑んだ総力戦。UTMF、STY、そしてサポート含めて、全戦力を投入した一大決戦。
もう楽しくて仕方がなかった。こんな楽しいことが世の中にあるのかと、レース中はアドレナリンが出っぱなしだった。夜の天子山地で前方につらなるライトの灯り。トレイルの左右でサバイバルシートにくるまっているトレイルランナー。天子を抜けた時の喜び。あ、天子の記憶ばっかりw
あれからいろいろとレースに出たけど、最初のSTYほどのアドレナリンが出ることはない。知識が増えて妙に落ち着いてしまった。。。
● 死ぬかと思ったレース
UTMF(2013年5月)
レース前に怪我をしてしまってほとんど練習せずに挑んだ100マイル。序盤の天子山地で持病のチョーケイ痛と体調不良を起こすも、20k進まないと山を出られない恐怖!(また天子だw)
初めてトレイルランに恐怖を感じた。山を舐めてはいけない!(練習不足で100マイルに挑むこと自体、山を舐めてたと言われても仕方がない)
● 死ぬかと思ったレース
vibram® Hong Kong 100(2015年1月)
記憶にも新しい今年1月に挑戦したvibram® Hong Kong 100。前半は調子がよかったのだが、50k付近で突如謎の体調不良に。
しかもその場所は香港に詳しい蚊取り線香さん曰く「50-65k地点はエスケープルートがないので絶対リタイアするような状況にならないでください」というエリア。身体が動かないという恐怖の中、ヘベレケになって次の関門までの15kを進んだ。
気が遠くなるような長い長い15kで、とりあえずメンタルは鍛えられた気がする。
香港トラップ(vibram® Hong Kong 100)前編
完走してください(vibram® Hong Kong 100)後編
ブログに書いておくと、当時の気持ちを思い出せるので便利。その時の気持ちや考えていることが合っていても間違っていても、迷走した時に振り返れば、本コースに戻る道しるべになる。
ぼくの周りのラン友も5年前とは心境や環境の変化が各々あるだろうし、トレイルランニングを取り巻く環境自体が随分と変わった気がする。
今回はレースのことを中心に振り返ったけど、トレイルランを通じて山を知って、もっともっと楽しい遊びもあると思う。もちろんクリアしたいレースもあるし、まだ知らない魅力的なレースもたくさんあるだろう。今はあれこれ難しいことを考え過ぎずに、初心に戻ってマイペースで楽しくトレイルランと付き合いたいな。