「おっさん、もっとがんばれよ。」
比叡山を舞台に開催されたMt.Hiei International Trail Runに参加した。
第一回のこの大会、キャッチコピーが「挑め、己の限界に」だったり、50kで累積標高が3700だったり、練習&実力不足のぼくには不安要素満載。とはいえ、エントリーしたからには全力でブツかるしかない。
京都には前日から入り、のんびりと過ごす。しかし当日朝は諸事情でスタート5分前に会場に着き、2分前にスタート地点に到着というバタバタ。蚊取り線香塾生はじめ、関東遠征組から声をかけていただいたのに、きちんと挨拶できずにスミマセン。。。
さて、レース序盤は噂通りの渋滞だったけど、ハセツネを知る者にとってはたいした渋滞ではない。渋滞を抜けると序盤から登って下っての繰り返しで、暑さもあってかなんだか疲労度が激しい。
でもコース自体は雰囲気がよかった。トレイルも走りやすく(実際は歩いたり走ったりだったけど)、途中にお寺があって、住職さんに「お邪魔しています」とご挨拶したら笑顔で「頑張ってください」と言っていただいた。
あと参加しているランナーのみなさまも(ぼくの周辺は)すごくマナーがよくて、ハイカーさんがいると必ず歩いてご挨拶をしていた。当たり前のことだけど、その当たり前をレース中に周りのほとんどのランナーさんが出来ていることに感動。
ボランティアスタッフのみなさまの雰囲気もフレッシュな印象で、苦行のようなレース中に随分と気持ち的に救われました。遠征の楽しさは普段接する機会の少ないトレイルコミュニティを感じられるところにもあったりする。
序盤の渋滞で第一関門が30分延長されたものの、ぼくは全然間にあわずアウト。途中から疲労が激しく、心も折れていた。完走出来る云々の話ではなく、レベルの違うレースに間違えて出てしまった感じ。
招待選手をはじめ、関東遠征組の猛者の方々も数人リタイア、当日の暑さが大きくレース結果に影響していた模様で、完走率は5割を切っているらしい(ぼくは言い訳なしの実力不足です)。なにしろ噂に違わぬタフなレースだった。トレイルやロケーション、大会の雰囲気は好きだけど、実力的にはあと数年は再チャレンジできなさそう。脚自慢のみなさま、是非来年チャレンジしてみてください。
個人的に感じたのは「厳しさ」を全面に出すコンセプトみたいで、ある程度の実力がないと完走できないレベルに設定されていることで、来年以降の参加者が限定されてしまうのではないかということ。せっかくのアプローチしやすいコースだったり、雰囲気のよいトレイルなので、もっと門戸を広げるようにしてもいいような気がする。
翌日は新幹線の時間まで京都観光。こうしてきちんと観光出来るところも、このレースの魅力だと思う。レースの結果としては残念だったけど、楽しい3日間を過ごせました。
今回も関東遠征組含めて、3日間いろいろな方とお話が出来て楽しかった。特にレース中に地元の方に声をかけていただけるのは、MMAをやっているからこそ生まれるご縁。鈍足でも大会に出るのは大切。
ただ実力はMMAの知名度に反比例して下がり続けているので、冒頭の言葉を自分に贈ります。