4回目のUTMF/STYは、運営事務局スタッフとして参加させていただきました。
今年はSTYの抽選に外れて、これまで3回も出たし(1勝2敗)、他のランナーに挑戦していただいたほうがいいとあっさり諦めた。とはいえ、日本最大のトレイルランニング祭り。どこかに関わっていたい。
いつも自分がレースに参加するとスタッフのみなさまに力づけられるので、今回は逆の立場でスタッフとして参加させていただこうと思い運営事務局(今回もUTMF/STYの試走用詳細マップをデザインさせていたきました)にお願いしたところ、期間中の行動を共にさせていただくという貴重な機会をいただきました。なんでもやる傭兵部隊です。
23日(水)夕方から現地入りし、スタッフミーティング。24日(木)は担当であるA1精進湖の設営。エイド場所は昨年から変更されて廃校になった小学校で、木造の体育館はとても味わい深い。木目の壁が目にやさしく、当日はランナーをあたたかく迎え入れてくれるような気がした。
とはいえ、エイドとしては初めての場所なので(そもそも自分にとって運営スタッフ参加が初めて)、動線や施設をしっかりと確認する。動線に関しては「自分がランナーだったら」というのを意識して、エイド内でランナーがスムースに動けるように設営した。
設営日は洒落にならない大雨で、週末も雨が予想されている。最初のエイドとはいえ、寒さ対策で毛布とポットを後半のエイドから借りて増やす。このあたりはエイド責任者の経験値が効いている。昨年、一昨年と大会運営に関わってきた責任者Tさんは、想定されるリスクを洗い出して、可能な限り対応できる準備をしておく。
レース当日の25日(金)も朝から設営。エイド内には地元町内会のみなさまが「おもてなしグルメ」で作ってくれる美味しそうなすいとんの香りが漂う。前日から仕込まれていて、野菜にも味がしみ込んでいた。美味しい!(毒味係)
13時、河口湖ではUTMFスタート。精進湖エイド手前ではトレイルを出たところで左に曲がるのだが、そこからエイドまで、さらに次のトレイルの入口までわかりにくくないか自分の目で確認。マーキングが足りないと判断したところは追加していく。
14時20分。到着予定時間の少し前からトレイル出口でランナーを待つ。なんだかドキドキ。そして最初のランナーがトレイルから出てくる!「コースはこちらです!」と案内するけど外国人ランナーだからわからなかっただろうなw(ボディランゲージが通じていたはず)
地元の方が応援されているので、ランナーがコースを間違えることはなさそう。10人くらいの到着を見守って、エイドに戻る。
そこからはあっという間だった。トップランナーたちはあまり食べ物をとらず、「すいとんが余っちゃうかな」なんて最初はみんなで心配していたけど(なんと1200名分準備!)、市民ランナーが増え、ボリュームゾーンになると大人気でおかわりするランナーもたくさんいたらしく、町内会のみなさまも喜んでいました。冷えた身体を少しでも温められたらうれしく思います。
精進湖はサポーターが入れないエイドなので、基本的にはスタッフがいるだけ。ランナーたちを盛り上げるためにスタッフも一生懸命声援を贈る。ランナーを気持ちよく迎え入れ、送り出すことが大切。責任者Tさんが言っていた言葉だ。
また、最初のエイドということもあり、多くのラン友やFB友達とも会うことが出来た。役得。
自分のデザインした試走用詳細マップが大きく出力されていて少しうれしい。前日に発表になったコース変更をマップに記載。ランナーが確認できるように出口付近に貼る。
想定していた最後のランナーは16時だったが、実際はその時間がボリュームゾーンだった。渋滞がスゴかったという声は聞こえていて、結局本部判断で次のエイドの本栖湖の関門の制限時間が1時間延長された。すぐにホワイトボードに記載して出口に立て、ランナーに声をかける。
最終ランナーがスイーパーと共に精進湖に入ってきたのが17時。スイーパー同士のバトンタッチという珍しいショット。大切な仕事です。最後のランナーとスイーパーの出発を拍手で見送る。
すいとんも無事完売して、撤収が始まる。町内会の方がすごくよく動いていただいて、本当に助かった。借りた時より綺麗にして、20時には撤収終了。長いような早いような精進湖エイドでの仕事は終了した。
最初のエイドは大会の流れを作る大切な場所というプレッシャーがスタッフにはあった。でも終わってみれば大きなトラブルもなく、まずは一安心。レースはまだまだ序盤。その後、様々な波乱が起きていることをぼくは知らない。
一度河口湖の本部に戻り、翌日26日(土)は二十曲峠に行く予定。
(続く)