全国のトレイルショップやブランド、メーカーの有志で、トレイルでのモラル&マナー啓蒙を目的としたグループ「SHARE the TRAILS」がスタートしました。
ここ数年、トレイルランナーが増加していくにつれ耳にする機会が多くなったトレイルでのマナー問題。MMAでは2013年に「自分たちに出来ることはないか」と考え、すでにトレイルランニングのモラル&マナーの冊子を作製・配布していたNPO SSERさんに協力をお願いし、冊子の内容をサイトに公開しました。
これまで多くの方にシェアしていただき、このページがきっかけで「大会・練習会で配布したい」というご相談もいただくようになりました。
今回の「SHARE the TRAILS」グループが生まれた経緯は、発起人「Outdoor Speciality MOOSE」の石田さんがFBページに詳しく書かれていますので、是非ご覧ください。
「SHARE the TRAILS」Facebook page
声かけしていただき、最初の集まりで石田さんの話をお聞きして思ったことは、「トレイルではモラル&マナーが必要」ということを知らない人、知っていてもやらない人にメッセージを届けなければ、マナー問題は解決しないということでした。
そのためには「〜しなさい」と上から目線で強要したり、「ルールを作りました」と作ったことに満足するのではなく、トレイルをフィールドとして遊ぶ者として、同じ目線で「何故トレイルではモラルやマナーが必要なのか」からご理解していただき、実践していただけかなければならない。そしてそれは簡単なことではありません。
だから、ぼくらが発信するだけではなく、トレイルランナーひとりひとりがマナー&モラルのムーブメントを起こし、その影響の輪を広げていくことで、多くの方が安全にトレイルで楽しく遊ぶことが出来る環境を作っていければと思いました。
そのムーブメントに必要なキーワードとして提案したのが「SHARE the TRAILS」。
ご存知の方もいるかもしれませんが、2014年からMMA×NPO SSERで作っているTシャツに刻んだメッセージです。もともとは上記のようにWEBでマナー&モラルはアップしたものの、一歩踏み込んで実際にトレイルでメッセージTシャツを着用することで、着ている方も見た方もあらためてトレイルでのマナー&モラルを意識して欲しいと思い、NPO SSERの大森さんにデザインしていただきました。「SHARE the TRAILS」のメッセージも大森さんが考えたものです。
どこまで効果があったかはわからないのですが、実際にトレイルで目にされた方もいらっしゃるかと思います。ぼくのラン友も何人かトレイルランニングの際に着用してくれています(余談ですが新デザインのシェアトレTが来週発売予定です)。
「SHARE the TRAILS」は始まったばかり。今後の具体的な活動はFBページで発信していく予定ですので、是非「いいね!」をお願い致します。そして、これはぼくら「SHARE the TRAILS」だけがやっていくムーブメントではなく、みなさまご自身もムーブメントの一部なのです。
そうしてみんなで「SHARE the TRAILS」というメッセージ発信し、トレイルを愛する多くの方々に共有していただけるようになった時、トレイルランナーだけではなく、トレイルで遊ぶすべての人たちにその想いを共有していただけるのではないかと思っています。
是非みなさまの力を貸してください。トレイルランニングの未来を作るのは、ぼくら自身です。
PS: 経緯含めて、NPO SSERさんには多大なるご理解・ご協力をいただきまして本当に感謝しています。今後もよろしくお願い致します。
Mountain Martial Arts
渋井勇一
2 コメント
登山客とトレイルランナーのみでなく、
その自然の中で私たちが入る前から生きている動物や植物たちもリスペクトして、環境をシェアしていければいいと思います。
たしかにその通りですね。その大前提の足下にも立てていないのが現状。やるべきことは「ひとりひとりがやれることをやる」だとぼくは思っています。本来はこうした活動なしに、ひとりひとりがよくなるように自主的に活動できればいいんですけどね。