昨年は50kに参加したUltra-Trail Australia(UTA)。今年はなんと100kに挑戦!
ぼくにとって100kは2015年に挑戦したvibram HK100以来(その時は65k地点でDNF)となる。それ以降は抽選に外れたりとロングレースに縁がなく、いつしか「50k程度のトレイルレース+余力で観光」というスタイルを楽しむようになっていた。
では、何故再び100k?
UTAの舞台はブルーマウンテンズ国立公園。巨木の森林、砂岩の絶壁、滝と原生林など、美しい自然に囲まれた世界遺産である。
日本からは飛行機でシドニーまで9時間くらい。時差は一時間なので、夜便で日本を出発すれば、翌朝シドニーに到着する。土日がレースだとしても、金曜日と月曜日を休めばトレイルトリップが楽しめる。
ぼくは木曜日夜に日本を出発し、金曜日朝にシドニー着。一度シドニーのホテルにチェックインしてから、ブルーマウンテンズ国立公園の玄関口、カトゥーンバに向かった。季節は秋が始まった頃だろうか。思ったより寒い。
今回の参加メンバーは高広さんと中野さん。いつものように「一緒に行こう」というわけではなく、参加したい者同士が現地合流。そしてなんと某国営放送で見たことがある飯野さんがひょんなことから同室に!こういうことがあるから海外トレイルトリップは面白い。
UTAの最初のハードルは、間違いなく必携品。多い上に厳しくチェックされる。チェックするアイテムはなんと全部。素材まで細かく見る。
1.Long Sleeve Thermal Top (polypropylene, wool)
2.Long Leg Thermal Pants (polypropylene, wool)
3.Waterproof and Breathable Jacket with Fully Taped (Not Critically Taped) Waterproof Seams and Hood
4.Beanie, Balaclava or Head Sock (Buff)
5.Full-Fingered Lightweight Thermal Gloves (Polypropylene, Wool)
6.High-Visibility Safety Vest that complies with Australian Standard AS/NZS 4602:1999 – D/N Class for Day and Night Time Wear
7.Headlamp
8.Small Backup Light
9.Mobile Phone in Working Order with Fully Charged Battery
10.Compass
11.Whistle
12.Emergency Space Blanket (or Light Bivvy Sack Equivalent)
13.Compression Bandage (Minimum Dimensions 7.5cm Wide x 2.3m Long Unstretched)
14.Lightweight Dry Sack
15.Water Bottles or Bladders, 2 Litre Capacity
16.Food Bars / Portions
17.Ziplock Bag for Personal Rubbish
18.Waterproof Map Case
19.Long Leg Waterproof Pants
20.100-Weight (Minimum) Long Sleeve Synthetic Fleece Top
(以下支給)
21.Course Map & Course Descriptions
22.Participants Emergency Instructions Card
23.Full Box of Waterproof and Windproof Safety Matches
24.Firelighter Block For Emergency Use Only
25.Race Number
26.Timing Tag for Backpack (Bag Tag)
日本で手に入らないものもあるし、なにしろ多いので愛用のDUSTYに全部入らない。。。
といっても、一部の防寒着はドロップバッグに入れておくことができる。なによりも、無駄なものはひとつもない。すべて大自然に囲まれたブルーマウンテンズ国立公園を安全に進むためのアイテムなのだ。
ちなみにレース中、レース後にもランダムなギアチェックがある。
ぼくらは受付会場ではなく、街のオフィシャルショップで必携品チェックを済ませた。受付会場はかなり混雑するのでオススメ。
受付会場でオーストラリア在住の千葉さんと合流。今回も大変お世話になった。こうしてトレイルランニングを通じて海外にラン友が増えるのも、トレイルトリップの醍醐味。
受付を済ませ、明日に備えてビュッフェでディナー。野菜も肉も美味しい。日本を出発してからここまで24時間。これで無事に明日レースを迎えられると思ったら。。。
部屋に戻り最後の準備をしていたら、自宅やオフィスなどの鍵をまとめたキーリングを紛失していることに気づく!なんてこった!
なくなるとかなり困る。外は真っ暗だけど、道を戻って探してみる。ビュッフェ会場にはなく、受付会場まで戻る。さすがに見つからないかな、と思いつつ、入口近くの初老のスタッフの方に聞いてみると、会場内のスタッフひとりひとりに聞いてくれている。UTAのスタッフはみなさん親切だ。。。しかし、落し物BOX内にもなく、いよいよあきらめかけた時。
なんとスタッフの女性が笑顔と共にポケットから鍵を!それそれ!ミラクル!
お礼をお伝えし、女性は明日は91k地点のエイドにいるので、再会を誓う。
【トレイルトリップの心得】
旅ではなにかしらトラブルが起こる。トラブルに対してどう被害を少なくするか、短時間で収束するかを判断し、行動することが大切。
(続く)
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