2日目の話はこちら→「北アルプスグルメ登山(2日目大天井岳ー燕岳編)」
北アルプスグルメ登山、最終日。
いつものように風邪薬を飲んで寝たのだが、なかなか寝付けず。テン泊あるある?
燕山荘に泊まった開田さんに聞いたところ、小屋泊はふたりで一畳だったそうな。おそらく夏山最後のタイミングの燕山荘は激混み、言い換えれば大盛況で、「登山ってこんなに人気があるの?」とビックリするほどだった。
若い方やガイドさん付きの大人数のパーティーもいて、燕山荘にたどり着いて最高の笑顔で喜んでいる様を見ていると、登山エンターテイメントのようである。おそらく登山が初めての方も少なくないのかもしれない。燕岳の達成感と燕山荘の充実した設備やサービスは、登山を身近に感じられるいい機会になるかも。思い返せばぼくも二回目の登山は燕岳だった。
燕山荘は一時期帝国ホテルが経営していたらしい。山小屋というにはしっかりとした造りは600人を収納することができる。標高2700m、槍ヶ岳を始めとした山々を望む景観は北アルプスを感じさせ、前回書いたケーキセットや充実した食事などホスピタリティも充実。そうした要素が多くの人を集める理由なのだろう。
さて、ぼくらは朝陽を浴びながら早めに出発。今日のご馳走は合戦尾根。北アルプス三大急登を、なんと下るだけ!甘い、甘すぎる!
ただ、時間が早かったので合戦小屋のスイカは食べられず、、、
合戦尾根、5.5kで1300mの標高差。たしかに登るのは大変そうだ。しかも普段登山をやっていない方だったら相当大変だろう。燕山荘に着いた方々の笑顔の意味もわかる。
しかし、下るのは非常に楽しい。トレイルランナーは下るのは得意なのだ。3人でそこそこのペースで下っていく。
2時間ほどで中房温泉に到着。朝イチのバスに乗ることができた。
下山後は開田さんのガイドで日帰り風呂へ。いやー、3日ぶりの風呂は気持ちいいどころではない。本当に生き返るような気持ち。(いいか悪いのかわからないけど)湯船で足を揉んでおく。重い荷物を背負って歩いたので疲れも溜まっているだろう。
そして、なんの変哲もないコーヒー牛乳が風呂上がりだと超美味。
今日の本当のご馳走。少し早めのランチは安曇野の須砂渡食堂で、長野中信地方の郷土料理である山賊焼きをいただいた。美味い!
見た目は鳥の竜田揚げなのだが、揚げる前に醤油ベースにニンニクなどを加えたオリジナルのタレに漬け込んであるそうで、その味付けが抜群に美味しい!味噌汁や漬物の塩分も疲れた身体に染み込み、山賊焼きのサクサクとした食感でごはんも進む。
大変美味しくいただきました。
こうして前泊入れて三泊四日の北アルプスグルメ登山も無事に終了。
前泊の日に上高地帝国ホテルでハンバーグを食べている際に、ふと今回のテーマは「グルメ登山」にしようと思いついた。山で食べる食事は美味しい。そして、そこに行かなければ食べられない味もある。グルメな登山という遊び方もあるんだなと気づいた山行だった。
天気にも恵まれ、美味しいものをたくさん食べて、絶景を堪能した北アルプス。また来年。
そして穂高駅から自宅まで5時間弱、、、