Mountain Martial Artsを代表するアイテムのひとつ、7pocket Run Pants。初めてリリースしたのは、、、たしか2014年の春。
思いついたのはMMAを始めてから割とすぐで、街とランに使えるデイリーウェア然としたランニングパンツを作りたかった。素材は速乾性とストレッチ性を持つ軽量素材でラン対応。でも見た目はデイリーウェアとして普段も履くことができる。デザインのモチーフにしたのはカーゴパンツ。
2013年の秋にサンプルを作ったものの、いまひとつしっくりせずにドロップ。細部を見直して、2014年に最初の7pocket Run Pantsをリリースした。作ってみると、デイリーウェアに見えるだけではないメリットがあった。その名の通り7つのポケットがあるで、トレイルランニングにとても有効だったのだ。
背中のセンターポケットはスマートフォンが入るサイズ。身体の中心、腰に配置することで揺れを抑えることができる。足捌きに影響しないように、通常のカーゴパンツよりも高めの位置につけたサイドポケットは、行動中いつでもアクセスできる。ぼくはタイムチャートや補給などを入れている。フロントポケットも使い勝手がよく、エイドに立ち寄った時や写真を撮る際にグローブを外してささっと入れたり、飴やゴミを入れている。
7つのポケットがあり、さらにサイドポケットを装備するランニングパンツは世界で唯一だと思う。ぼくはトレイルランニングレースに出る時は7pocket Run Pants一択。
2014年以降、毎シーズン展開しているアイテムは7pocket Run Pantsだけ。プリントを変えたり、素材を変えたりはしているけど(それだけで雰囲気が随分と変わる!)、基本形は変更していない。自分で言うのもなんだが、最初から完成度が高かったように思う。
とはいえ、アップデートは怠らない。大きな変化は背部のポケット。V2はヒップポケットを配して、ファスナー式に変更。V3はすべてメッシュポケットに。そして現行のV4はセンターポケットはファスナー、その左右のポケットはメッシュにしている。落としたくないスマートフォンはファスナー付きのポケットに入れ、メッシュポケットは伸縮性が高いのでウィンドシェルやキャップなどを入れることも可能。
V3にアップデートした際に、サイドポケットもマジックテープの開閉式から、ゴムテープ式に変更。入れやすく、落ちにくい。
MMA 7pocket Run Pants Shorty (Black Check)
MMA 7pocket Run Pants Shorty (Red Check)
MMA 7pocket Run Pants Reg V4 (Black Check)
MMA 7pocket Run Pants Reg V4 (Red Check)
そして今季新登場したのが、ショートレングスタイプ、7pocket Run Pants Shorty。厳密に言うと新登場ではなくて、昨年から展開している7pocket Run Pantsのウィメンズバージョンをユニセックス化して、サイズをXSからLまでに増やしたのだ。
(※)ユニセックス化に伴い、旧ウィメンズのSがXS、MがSに変更になっています。
これもきっかけがあって、ウィメンズとしてリリースした商品だが、トランクショーで短めの丈好きの方が予約されることが何件かあり、取り扱いショップさんからも「男性が購入される」というご意見をお聞きした。たしかにサイズさえクリアできれば男性が履いても問題ないし、丈の短さは足捌きにも影響してくる。よりアクティブに、という方にはショート丈がマッチする。
また、丈を短くしただけではなく、全体のパターンを一から見直し、ヒップ寸を広げている。レギュラーが長方形なら、ショーティーは台形風のシルエットで、それが動きやすさにつながっている。裾の仕様もレギュラーとは変えてラウンドにしている。
(※)MMAマニアの方ならご存知かもしれませんが、2017春夏に一度ショートレングスバージョンをリリースしています。今回はシルエットから見直しているので別モノです。
使い勝手は変わらないが、履いたシルエットや走りの適正は少し異なる。デイリーウェアに近いレギュラーか、よりアクティブなショーティーか。お好みでお選びいただけます。
素材、機能、シルエット、使い勝手。プロダクトとして真っ当に進化している7pocket Run Pantsは、街履きからロングトレイル、ロードマラソンまで対応するオールマイティなパンツ。
そして、まだまだ止まらない7pocket Run Pantsの進化。
(後編へ続く)