MOUNTAIN MARTIAL ARTS、秋冬の定番「7pocket Run Long Pants」の話。
そもそもの誕生のきっかけは、冬のランニングに何を履くのか。短パン派だがさすがに冬は寒く、基本的にタイツは履かない。シャカシャカするパンツもあまり好みではない。
で、思いついたのが「7pocket Run Pantsをロングレングス化すればいいんじゃないの」だった。2017年の話。
ただ、レングスを長くしただけでは“走れるロングパンツ”にはならない。走る際の動きやすさを考慮し、ヒップ寸を広げて、股上寸を延ばした。こうして腰回りの動きやすさを確保しながら、バタツキを抑えるために裾に向けて細くすることで綺麗なテーパードシルエットになった。
初回はこっそりとタイガーカモとヘリンボーンをリリース。これが購入していただいたユーザーのみなさまに大好評だった。“自分で履きたい”用に作ったプロダクトだったので、とてもうれしかった。
フルプリントすると価格が高くなるので、2018年からは無地バージョンをリリース。2019年(V2)から前面と背面の素材を変え、風の当たる前面は撥水素材に。また、フロントポケットはランニング時の内容物落下防止のためにファスナー式にした。
アップデートしてきたディティールが背面ポケット。2017、2018年は三連のファスナー付きポケットだったが、2019年からセンターポケットのみがファスナー付きで、左右はメッシュポケットにして収納力を高めた。
細かい仕様変更ながら効果的だったのが、2021年(V3)からポケットをウエスト上部に移動したこと。これは2021年夏のレーシングランパンから変更した仕様で、スマートフォンを入れた際の揺れが軽減した。というか、もはや感じない。
さらに今シーズン(V3.5)はポケット下部のラインを揃えてデザインをすっきりさせつつ、ポケットを20mm深くして容量を増やした。使いやすいようにメッシュポケットのパイピングの位置も微調整。こういう部分は自分で使って気になる部分を徹底的に修正していく。
そして素材を見直して、前面はより軽量な撥水素材に、背面はタイツに近いしなやかでストレッチ性の高い素材に変更。履いていただければ違いを感じていただけるはず。
ちなみにタイツを作る予定はなし。MMAはランニングブランドではなく、ライフスタイルブランド。普段着のままで100マイルやフルマラソンを走れるのが理想。だから「タウンユースで使える」ことは大前提で、今まで作ってきたプロダクトもほとんどが普段着として使えるはず。
ランからタウンユースまでこなせるプロダクト。アップデートしたMMA 7pocket Run Long Pants、ぜひお試しください。