5/17発売のTarzanでダンサー・振付師でコンドルズ主宰の近藤良平さんに取材させていただきました。【カラダも気持ちもほぐれる新感覚の「近藤流」体操。】という特集です。
近藤さんはとってもとっても素敵な方!もう、本当に本当に素敵!(美味しいとしか言えない食レポ並みに表現力が乏しい・・・)
実際にお会いした時にはその優しさや明るさやパワーが全方向にあふれ出していて、すごく幸せな気分に包まれたことが強く印象に残っています。詳細は記事を読んでいただくとして(笑)、取材では、とある体操を提案していただいたのですが、それがすごくユニークなのです。ユニークだけど、実はすごく大事な意味をもっていて、気付かされることが本当に多かった。ただただ型にはまったストレッチをするのではなく、ココロからカラダを解放してポジティブにする。撮影の時もスタジオに笑い声が終始響いていて、とっても楽しい取材でした。
さて。そんな取材の後の話。
2018.04.27-04.29 ULTRA-TRAIL Mt. FUJI 168km
4月末は、UTMFに出走しました。久しぶりの国内ロングレース。100マイルは(昨年のTDGは別として)、一昨年の秋以来。みなさんご存じのとおり、日本のトレイルは細かいアップダウンの繰り返し。レースとなるとほとんどが樹林帯。薄暗くて、景色も少なくて。富士山は綺麗だけれど、繋ぎはほとんど作業道のような林道とロード。高所登山での解放的な眺望、ヨーロッパレースの壮大さに慣れてしまって、里山トレイルはご無沙汰です。苦手なコース。その中で、いかにテンションを保って走りきることができるかちょっと心配でした。
とはいえ取材なので、笑顔で、潰れずに、元気に、心配をかけないペースで、確実に完走すること、がわたしのミッション。
でも、そのプレッシャーもあったのかもしれません。前回の投稿で書いたように女性問題で身体・・・気分が重かったりもしました。だけど、それでも冷静に楽しんで走れると思っていたら、2日目の夜の山中湖きららのエイドですっかり意気消沈してしまったのです。きららの後も眠気が収まらずだらだら歩いてしまい、やや胃も気持ち悪く、対処法はわかっているものの、一区間はほとんど飲まず食わずで乗り切りました。少し横になったところでやっとポジティブに向いて、そこからは楽しく走って無事に完走しました。
その区間だけかなりタイムも気分も落ちてしまったのですが、全体を見れば関門に追われることもなく、他のエイドでは元気に食べて元気に話して、ミッションは達成できたと言っても許されるでしょう。きららでも、周りから見れば文句が出るくらいが元気!だったかもしれませんが、自分としては、なんとなくの一瞬でもネガティブな方向に振れてしまったのは大大大反省です。自分をある程度コントロールできていると思っていたので、あんな風な姿を周りに見せてしまったことが情けなくて、レース後もちょっと落ち込みました。
2018.05.12-05.13 ASO ROUND TRAIL 109km
無事にUTMFを完走してホッとして、2週間。
先週はASO ROUND TRAILに出走しました。ASO ROUND TRAILは昨年参加した際に、前後泊も含めてとにかく楽しかった思い出があり、今年は取材に行こう!と思っていたのでUTMF後でも強行参加しました。去年の完走から1年間、とても楽しみにしていたレースです。今年から新たにペーサー制度が導入され、友人が快く受けてくれました。レポートがうんと面白くなる要素です。また、大好きな友達とその仲間も一緒で、すっかりにぎやかな旅行になりました。コースはキツイけれど経験済みだし、絶景ポイントも覚えている。それに普段会えない友人が沢山参加していて、レース中でもエイドでも会える。前日からハイテンションで、とにかく楽しみでたまらないという気分のまま、元気にスタート。
レースでは選手同士がすごく和やかな雰囲気で、みんな景色を前に「サイコー!サイコー!」と叫んでいます。立ち止まって写真を撮ったり、気持ちのいい草原で3人くらいが談笑しながら寝っ転がっていたり。「えっ?休みすぎたら間に合わないよ?(笑)」なんて思いながらも微笑ましい光景。声をかければみんな、気さくに話してくれます。ちょっと足場が悪いところで渋滞しても楽しい話し声が森に響いています。
前半では、牧草地のダートやゆるやかなトレイル、繋ぎのロードが長くて、とにかくウルトラマラソンかって思うくらい淡々と走り続けなければならなりません。それでもとにかく楽しくて、ハッピーで、ほとんど足が止まることがなく順調に安定して走ることができました。(速くはないけどね!) UTMFではこれでもかっていうくらい各エイドでだらだら長時間過ごしたけれど、ARTでは5分~10分で十分に身体が休まった感覚がありました。結果的には天候の影響があって昨年のタイムよりも遅くなってしまったものの、UTMF後にしては上出来なタイムで完走することができました。UTMFのレース展開とは雲泥の差、中だるみも特になく、後半になるにつれて元気になっていく感覚がありました。「楽しい!」「嬉しい!」「きれい!」「最高!」と叫び、笑顔で、とにかくたくさん笑って走りました。
さらに興味深いことが起きたのは、レース後の数日間。
UTMF後は、ただひたすらに睡眠を取って、鍼に行き、銭湯に通い、ストレッチをして、脚上げをして、アミノ酸を飲んで、プロテインも飲んで、食事に最大限に気を遣って、とにかく走らない走らない走らない。全力でリカバリーに尽くしまくったけど、やっとカラダがまともに動くようになったのはARTの2日前くらいになってから。とにかく身体のだるさと大臀筋やハムストリングスの疲れが顕著でした。実際には、リカバリーは成功したかな?という感じだったけれど、とにかくUTMF後は何日も身体が重くてもどかしかった。
そしてARTの場合。ゴール後のその日は夜まで、ほとんどロボット状態。車の乗り降りも一苦労で、みんなに笑われるほど。それが翌日には普通に歩けるようになり、翌々日には浮腫みもほとんどなく、3日後には階段の上り下りもスイスイ。5日目の今日、内臓や芯が疲れているはずなのでまだランは再開していないけれど、気分的には今から100km走れそう。なんだか元気いっぱい。いつも二週間くらいぐったりしてしまうのに。なんなんだろうか、この違いは。
ポジティブなカラダ。
そんなことをARTを走りながら考えていました。近藤さんの取材を思い出しながら。大声で笑う、全力で伸びをする、楽しくおしゃべりする、ふざけてみたりする。カラダって心よりももっとずっと繊細で、辛い想いで痛めつけてばかりではどんどん壊れていくし、心が全力で楽しんで、幸せな気持ちでいっぱいになれば、カラダも楽しくなって喜んでくれるのかもしれない。自分のこと(カラダ)は、自分(のココロ)がいちばんわかっている。自分のカラダもマインドも、ポジティブにできるかどうかは自分次第なんだろうなぁ。
そんなことを感じた連チャンレースでした。
いずれも詳しいレポートはまた近々。
縮こまって歩くUTMFでの様子
嬉しそうすぎすぎるARTでの様子