6月3日(土)に開催された「白馬岩岳Trail Race Spring 2023」に参戦してきました。
昨年、このレースを知りエントリーしようと思ったのですが、既に友人と他のレースにエントリーしており、泣く泣く見送り、一年間待ちに待った「白馬岩岳Trail Race」
何故そこまで走りたいのかというと、このレースには「人犬同伴15km」と言うカテゴリーがあるんです!
私は「あずき」(♀11歳)というフレンチブルドック×チンのミックス犬を飼っています。
とてもかわいい(←親バカお許しください)上に、身体能力が高く、昔はよく一緒に山を走っていたのですが、ここ最近は高齢による体力の低下で一緒に走る機会が減ってきました。
山が大好きなあずきが走れるうちに一緒にレースを走りたい、ささやかではありますが、私にとってはとても大切な夢です。その夢を「白馬」と言う最高のステージで叶えさせてくれるのが「白馬岩岳Trail Race」なんです。
レース前日、仕事を終え、車で白馬に移動したんですが、この日は全国的に大雨で中央道が一部通行止めとなり、北陸道で石川県〜富山県を経由しての白馬入りとなりました。会場到着後は早々に受付を済ませて、スタートまでの間、30kmや15kmの部(共に人のみが走るカテゴリー)のスタートを応援したり、他の参加犬と戯れたりとのんびり過ごしてました。
あずきは「犬見知り」が激しく、他のワンちゃん達に吠えまくっていましたが…(笑)
スタート時間が近づくにつれて、スタート地点に続々とエントリーしている48匹ものワンちゃんが集まってきます。その状況にさっきまで吠えまくっていたあずきがドン引きしておとなしくなり、最も心配していた第0関門を無事にクリアーする事が出来ました。11:30am、これ程賑やかで、ワクワクするスタートはいつ以来だろうと言う雰囲気の中、人犬同伴15kmがスタート!
スタートしてからは岩岳山頂を目指して登りが続くのですが、あずきはいつも通り「ペース配分って何?」と言わんばかりのロケットスタートを決め、着いていくのに必死ですが、我々を含めマイペースのワンちゃん達に振り回される飼い主さんの悪戦苦闘ぶりが微笑ましく、レース自体は和やかに進んでいきます。
レース中盤に差し掛かったところで、早くもあずきのペースダウンが始まり、後続のワンちゃん達に次々と追い抜かれていきます。記録や順位は全く意識していなかったのですが、山頂を通過して折り返し地点に到着した頃には後ろに数匹のワンちゃんしかいないくなり、現状のペースを考えると「完走できないかも…」と不安がよぎります。
再度、岩岳山頂のエイドに戻って来たところで、私がリードを持ち、バディが少し前を走る形にフォーメーションを変更。この変更と緩やかな下りが続いた事で、あずきの走りが少しずつ復活して来ました。更に少し前を走っていたイングリッシュ・コッカー・スパニエルのルーシーちゃんに追いついてからは、暫く並走させていただき走りに加え集中力も上がって来ました。ルーシーちゃんと飼い主さんは前回大会も走られており、色々とアドバイスをいただけたのも助かりました。
全盛期と比べると決して速くはありませんが、力強く進んで行くあずきの走りに目頭が熱くなります。あずきに無理のないペース、こまめな給水、ご褒美のおやつを忘れない様に注意しながらゴールを目指します。トレイルの下りが終わり人里に下りて来たタイミングで完走を確信しました。さぁ、ここからはウイニングラン、あずきとバディと三人でゴールを目指しますが、もしあずきがまだ走れるのなら…もっと三人で一緒に走っていたかったというのが正直な私の気持ちでした。
15km、今のあずきにとっては長すぎたかもしれませんが、三人揃って3時間30分19秒で無事に完走する事が出来ました!
タイムも順位も平凡ではありますが、天候に恵まれ、白馬の山々に見守られ、沢山のワンちゃん達と…そして何よりあずきと一緒に辿り着いたゴールは今まで何百レース走ってきて味わったゴールの中でも五指に入る感動のゴールでした。
ロケーション、ホスピタリティーともに最高で、素晴らしいレースを開催してくれたゴンテックス様、会場をご提供くださった地元の方々、安全かつスムーズなレース運営にご尽力くださったスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
最後に、色々なハードルがあるのは百も承知ですが、今後、トレイルランニングの新たなカテゴリーとしてこの様な「人犬同伴レース」が広く理解され、飼い主とペットが一緒に楽しめる機会が増える事を祈念して終わりたいと思います。
【Record】
・distance:15km
・cumulative altitude:700m
・time:3h30m19s
・position:38/44
頑張ったのでご褒美に期待してるワン…と言った表情。