③Les Contamines – Col du Bonhomme(30.7km – 42.2km)
いよいよ、山岳地帯に突入。
ここからがUTMBの始まり。
Bonhommeまで1000mUPの道のりを行く。
途中のNotre-Dame-de-la-Gorgeは、電飾が鮮やかで本当にきれいだった。
これも激走モンブランで印象に残っていた場所なので、思わずジーンとくる。
心拍計をちょこちょこみながら上がっていく。
途中で見覚えのある人が。
女子トップランナーの大石さんだ。
「大石さん、どうですか?調子は?」
「いいよ。モンブランは楽しいね!」
と2,3会話を交わし、先に行かせてもらう。
ふと後ろを振り返ると、ヘッドランプが永遠と続いている。
これほどの人数、、それぞれの明かり全員が、シャモニーを目指している。
まるで一つの生き物みたいに。
本当に壮観の一言に尽きた。
すぽるちばのみんな、今どこら辺にいるんだろうな??
なんてふと考えながら、時に、最高の星空を眺めながら進んだ。
Bonhommeはまだ序盤だったし、すごい楽しんで行けた。
④Col du Bonhomme – Col de la Seigne(42.2km – 59.7km)
Bonhommeを超えて下る。
なんだかゲレンデのようなところを下った印象。信越五岳の瑪瑙山のような印象。
普段ならかっ飛ばすけど、ストックをつきながら慎重に下る。
途中、境さんと会う。
「下りは苦手なんですよねー」
と、たしかにおっかなびっくり行ってそうな感じ。
境さんに先に行かせていただいて、慎重に下って行く。
Les Chapieuxのエイドに到着した。
荷物チェックがあったが、結構テケトー。携帯、レインウェア、予備ライトをチェックされた。
それにしても、今自分のペースはいい感じなのだろうか?
タイムチャートがないから何とも言えない。
とにかくCourmayeurに12時間台、Champex-Lacまでに22時間台で入れば良いというのだけは覚えていた。
エイドを出てすぐ、境さんが追いついてきた。
次はいよいよセーニュですねー。なんて話しながら、淡々と進む。
基本登りは全部歩き。
⑤Col de la Seigne – Courmayeur(59.7km – 77.1km)
セーニュは割とあっさり終わり、これまた慎重に下って、Lac Combalに着いた。
Lac Combalは水辺が近いので、すごい寒かった。
思わず、持っていたMHWのクエーサープルオーバーを羽織る。
さて、あと一山。
Arête Mont Favreは500mUPで短いので、これまた順調に通過。
すぐに下り始める。ここからCourmayeurへの下りは長いと認識していたので
さらに慎重に行くことに。
途中で、日本人らしき人に出会う。
あれ?奥宮さん?
結構、足にきているようだ。
やはりトップ選手はギリギリのところを攻めているので、ダメージもすごそうだ。
「もうすぐCourmayeurですから!頑張りどころです!」
と先に行かせていただく。
Col Chécrouitの付近で、大石さん登場!
「追いついたー!」
といいながら下ってきた。
大石さん絶好調の様子。足もどこも痛くないみたい。
ちょっと大石さんに先に行ってもらい、Col Chécrouitでお水一杯頂いて出発。
Courmayeurまであと4km。
すぐ着くかと思ったら結構な下り。しかも砂が舞ってライトに反射するほど、粒子が細かい砂が敷き詰められている。後で聞いた話だが、これは火山灰らしい。
幾度も続くスイッチバックに辟易しながら、なんとか下り切ってCourmayeurへ。
おお!これが、2009年激走モンブランで鏑木さんがロスとしてしまったCourmayeurか。
あれは!2011年激走モンブランで、格下扱いされていたドイツ人マティアスが水飲んでた井戸だ!ということで、写真をパチリ。
実はロスト場所も見たかったけど、場所が良くわからないし、ホントにロストしそうだったのでそのままCourmayeurのエイドへ。
> part 4 へ