こんにちは、藤岡です。シアトルはもうすぐ雨季が明けて、短いけれど最高の夏が始まります。
さて、先日(4月24日)の夕方、私がサポートを受けているシアトルのトレイルランニング専門店セブンヒルズ・ランニングショップ(Seven Hills Running Shop)で、スコット・ジュレク(Scott Jurek)を迎えてグループランが行われました。私も妻と一緒に参加してきました。
ウェスタンステイツ7連覇、スパルタスロン3連覇。アメリカにとどまらず日本やヨーロッパでも有名なスコットは、アスリートとして活動していくなかで、より良いパフォーマンスをするために菜食主義に変わっていったことでも有名です。現在ではさすがにレースの第一線で活躍しているというわけではありませんが、講演や国外でのアドベンチャーランなどの活動を精力的に行っています。
日本語にも翻訳されている「Eat & Run」は、「Born to Run」とともにベストセラーで、アメリカでもこれを読んでトレイルランニングを始めたという人も多いと聞きます。
スコットは現在コロラド州ボルダー在住ですが、1998年からしばらくのあいだシアトルを拠点に活動しており、今はすでに閉店したシアトル・ランニング・カンパニー(Seattle Running Company)で働きながら走っていました。セブンヒルズ・ランニングショップのオーナー、フィル(Phil)も当時シアトル・ランニング・カンパニーで店員として働いており、二人は旧知の仲です。
シアトルにゆかりのあるスコットはシアトルでも大人気。今回のグループランにはたくさんの人が参加し、ショップ史上最大規模のグループランになりました。
グループランでは足が速い人も遅い人みんな一斉にショップをスタートしたあと、ショップの直ぐそばにあるディスカバリーパーク(Discovery Park)をゆっくりと一周しました。
この公園はシアトルの中心地からも遠くないところにある住民の憩いの場。断崖の上や砂浜からピュージェット湾を望んだり、木々の間を通ったりと、いつ来てもとても気持いい場所です。
私は先頭付近を走ったり、後ろの方に回ってみたりと楽しみながら走っていました。途中、スコットの後ろにくっついてどんな走りをするのかをじっくり観察してみましたが、長身でありながら早いピッチで全く蹴りあげない走りは、エネルギーの消耗が少なそうな経済的な走り方でした。
スコットは非常に快活で社交的。走りながらも誰にでも積極的に話しかけてくれますし、質問にもよどみなく応えてくれます。食に関する知識も豊富で、グループランのあとの質疑応答では「ベジタリアンが効率的にタンパク質を取るためには、アメリカ人にとってエキゾチックに思えるかもしれない味噌や豆腐やテンペ(Tempeh)を恐れずに試してみるといいよ」「ベジタリアンはエネルギー不足になりがちなので脂肪を取ることを恐れないように」「でもオリーブオイルをフラスクに入れて補給食にするのは止めたほうが方がいいよ」(「Eat & Run」を読んだ方は御存知のエピソードですね。)と体験を交えながら具体的にアドバイスしていました。数多くの講演をこなしていることもあって、とてもコミュニケーション能力に優れていました。
ちょっとスコットに魅了された夕方でした。
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[…] さて、私がサポートを受けているセブンヒルズ・ランニングショップでは定期的にグループランをやっています。普段は先日のジュレクとのグループランでも走ったディスカバリーパークですが、たまに違うところも走っていて、今回はちょうど大潮ということもあってシルショア湾(Shilshole Bay)沿いの波打ち際を走ってきました。 […]