2012 DNF 2013 DNF 2014 DNSとつづいた悪夢を払拭すべく臨んだ4回目のTDS.
ふたたびDNSの崖っぷちまで追い込まれたが、某ホテルのドアを若干破壊して乗り越えて無事にスタート。日本出発からスタートまでのサーガはこちら。
(1)半年以上まともに走っておらずいったい自分の走力がどんなもんかわからない。
(2)英語の通じにくい&スケジュールてきとーなオフィシャル応援バスを乗りついてスーパーまみこは無事にサポート&行方不明にならずに帰還できるのか。
という走者&サポートに大きな不安を抱えたレース。ドキドキ。
というわけでクールマイユールの街をまわってスタート。これまでよりスタートが早いので、まっくらな街でした。街を出て行くゲート付近でまみこのお見送りを受けていざ出発!
とはいっても、心配はクールマイユールから次のサポート地点までのバスにサポートまみこは乗れるのか?ってこと。間違えてシャモニーに帰っちゃったとかないのか?
バス停は、UTMBのエイドで有名なスポーツセンター前。スタート地点からは徒歩10分近く。大丈夫かな。
山に入って電話してみると、バス停には到着。サポートバスは混雑していて何台か待ちそうだとのこと。一安心。
というわけで、心軽やかにトップを追う。
1つめのエイド(だと思われる)写真。前回走ったときと同じ24時間ペース。あんまり苦しくない。2600mくらいの最初の山を超えて、1500mまで下りて、再び上る。
ちょっと暑くなってきたぞ。的な待ち合わせのエイドへ向かう途中の写真。
待ち合わせは2つ目の山Le Petit St Bernard2000m36km地点。あつい。
あつい。あつい。あつい。
一気にグダグタモード。
暑さで食欲が無くなる前に、おにぎりを食べてしまおうというクレバーな作戦を実行。渋滞でゆっくり進んでる時がチャンスだ。
手が滑った。
おにぎりがころころと滑落していった。
「オララー」
まわりの選手達が哀れみの目でこっちをみてる。
グダグダモードでなんとか待ち合わせポイントに到着。うえから「おーい!」と呼ばれた。いつもサポートに歓迎されてる他のランナーがうらやましかったのでとてもうれしい。
無事到着のまみこ&スイス人のなっちゃんとレユニオンからトルデジアンに向かう途中ののまさんが迎えてくれた。すでに前回より1時間ちかく遅れてる。あつい。
もうやだよ。な顔になってる。序盤なのに30分以上グダグダする。
つぎのエイドまでわずか10km。下りのみ。にぎやかなBourg Saint Mauriceの街を目指してゴー。とにかくバス間違えんなよ!とまみこをなっちゃん&のまさんに託して出発。
あつい。
一応長距離の経験を積んできたからだろうか。この先のコースプロフィールを考えて「完走出来そうなペース」に落とすことに。28時間くらいのペースにする。
自分の心地よいペースでは進めないのでちょっと精神的に疲れる。グダグダだけど、もはや自分の力はこの程度。
前回より2時間近く遅れて、街へ下りてくる。最後の1kmくらいは公園の中を進んでエイドを目指す。
携帯がなる。お、まみこは無事についたか?
「もしもし?9月の1週目に予定しているミーティングの日程を決めたいんですが」
仕事の電話だった。
「すいません。いまちょっと出張中でして。折り返します。」
いろんな意味でグダグダつかれるぜ。そしてあつい。
街につくと、まみこがカメラを構えて撮影しながら待ってる。マミスポはお迎えの言葉よりもまずはシャッターチャンスを逃さないことが優先。カメラに向かって話しかける状況がこの後も続く。
あつくて死にかけてエイド到着。マミスポ撮影。
ぐだぐだしまくる。みんなが続々と到着してくる。
もう30時間くらいかかりそうなペース。っていうか帰りたい。
この先は直射日光を浴びながらの最大の山場。5時間くらいかけて合計2000m16kmを進む。上りの途中でリタイヤする人多数の本当に辛いポイント。ゆっくり休んで気持ちを整える。しかし、休みすぎるとピークを超えた後の激下りが夜になってしまい超怖い。落ち着いて補給。
おかゆとか色々食べる。まみこは元気。ここまで上手くバスを使ってきてくれているのはすごい。そしてかなり助かる。いなかったら帰ってるわ。
きもちを整えていざ出発!
と思って立ち上がったら、胸のソフトフラスコから水がピューーー。穴あいた。
おい。買ったばっかりだぞ。
まみこに預けてあったハイドレと交換して出発。レースを進んでるというよりも、2人で別ルートで待ち合わせ大会をしている感じ。だから進む。
50kmから66kmの道のりは厳しい。直射日光の上りなので、熱中症で倒れてる人も多い。
1000mくらい上ったところに計測ポイント(兼 隠れエイド&カフェ)があるのだが、ここで補給しないと死ぬ。オレンジジュースを何本か飲む。みんな倒れてた。
途中でお腹痛いっていってるえまちゃんに会う。それでも元気そう。すごいな。
暑さから逃げるために上昇する。ひたすら上昇して逃げる。
スタートが早まったおかげで、グダグダペースでも明るいうちにピークを超えられた。びびってびびってびびりまくりながらがれ場を下る。もう完走ギリギリペースか?
燃え尽き症候群。サポート不可のポイントなので、柵の外から撮影&励ましの声。紅茶が美味しい。紅茶を取りにいった隙に席を取られてしまい、まみこに「ちゃんと荷物で場所取りしてないからだろ」と心温まるエールを頂戴する。
ここでも1時間グダグダする。
とにかく気持ちを前向きにしてから出発しないと、途中で怪我しそう。という思いでグダグダする。
つぎはCol du Joly.前回、このエイドを目にしながら滑落していったところだ。
まみこをCol du Joly行きのバスに乗せて、自分も出発する。「絶対到着するぞ。次のエイドで待っててね!」バスの外からマミコに手を振る。マミコは携帯に夢中だった….
ぐだぐだエピソード3へつづく。