7月28日、奥武蔵ウルトラマラソン78kmに出場してきた!
このレースの特徴を3つ挙げると、
①暑い時期に行われるアップダウンのある厳しいレース
②どMなランナーが数多く参加する熱いレース
③26箇所もあるエイドサポートの厚いレース
暑い、熱い、厚いと激熱いレースなのです。
今回の参加者は1,419名。制限時間の12時間以内の完走者は1,307名。完走率は92.1%。
私のタイムは9時間37分10秒。総合順位604位。
10時間以内の完走という目標は達成したが、なぜかゴール時の充実感は乏しかった。その理由は自分自身との戦いに負けたことに尽きる。特に後半の粘りが足りなかった。
「もっと頑張れる」「いや、もう限界でしょう。無理するな。この程度で十分でしょ。」そんな自問自答をレース中に何十回と繰り返した。自分自身をもっと追い込むことができなかったことが悔しく、心の底からゴールを喜ぶことができなかったんだと思う。暑く、キツイコース設定で苦しんだが、超悔しいから来年もエントリーしちゃうかもしれない。いやきっとするでしょう。日にちが経てば経つほど、また過酷なレースに挑戦したくなるから不思議ですね。
来年に向けて、反省と展望を少しだけ書いておきたい。
①急な登りは歩いて脚力温存
周りのランナーに合わせて急な登りは歩き、ゆるい登りと下りはしっかりと走る作戦に序盤から切り替えた。目標タイム表を見ながら、歩いた分の遅れは走れる区間で取り戻す展開を繰り返した。自分の走力からすると全コースを走りきるのは難しく、この戦略で正解のようだ。次回は今回の区間タイムをベースに目標タイムを再考したい。感触的には後半の粘りがあれば、30分以上のタイム短縮は狙えると思う。
②下りの走力の強化
丸山の折り返し地点49.2km からの下り部分は、スピードが上がらず、失速。何十人ものランナーに抜かれた区間であった。後半3分の1の区間のスピード不足はグラフにも明らかに出ている。自分のタイム短縮の伸び代が一番大きな部分と思われる。スタミナ不足、走力不足の課題が明らかなので、その課題を克服するトレーニングは継続したい。
③エイドでの定期補給
各エイドは評判どおりにフード、ドリンクの質、量とともにとても充実していた。このサポートが無ければ、レースを完走できないといっても過言ではないし、このレースの魅力も半減するだろう。たくさんのサポートのお陰で無事に完走できたので心から感謝したい。各種ドリンク、氷、パン、おにぎり、バナナ、グレープフルーツ、メロン、スイカなどのフルーツ、トマト、胡瓜など、エイドによってはカキ氷やノンアルビール、蕎麦やおしるこまであった。基本は、これらのドリンク、フードを補給すれば問題はない。ただ、体調変化を想定し、保険としてお気に入りのジェルとエナジーバーなどの固形物を1、2個は持とうと思う。今回持参した補給物は、塩熱サプリとZENのみ。塩熱サプリを30分毎に、ZENを2時間毎に補給。スタート30分前にジェルを1個摂取。
④下痢にはストッパ下痢止めEX
エイド毎に水着美女または水掛おじさんに頭から水をかけて貰い、リフレッシュしたが、濡れたウェアで腹が冷えた。さらに悪いことに、エイドでの水分の過剰摂取によって、中盤から腹痛とともに腹を下した。初めて服用したストッパ下痢止めEXがとても効いた。次回はストッパを常備薬に加え、緊急事態に備える。こまめ、少なめの水分補給に変えるためにボトルを装備しようと思う。
⑤シューズ、ソックスの選択によるマメ対策
試走で試したランニングシューズがどうしても合わず、小指のマメに悩んでいた。シューズの選択は、安定性と履き慣れていること、自身の足との相性から最終的にはトレランシューズのMONTRAIL BAJADAにした。ロード走でもこのシューズの抜群の安定性は発揮してくれた。ソックスはエイドで水を頭から被るので、シューズが濡れることを想定してDRYMAXを選択した。DRYMAXは通常のソックスに使用されるポリエステル、アクリル、ナイロン、ウールなどの繊維に比べて25倍もドライに保てるようで、 実際、シューズが濡れても足は常にドライ感を保ったままで快適だった。またスタート前に指先、指の間に塗ったワセリンの効果もあり、シューズとソックスの適切な選択により、あれだけ悩まされたマメが出来ることはなかった。