12月4日(日)、小春日和の中、いたばしリバーサイドハーフマラソンを走ってきた。
板橋区荒川河川敷のコースで開催されるこのレース。
都営三田線西台駅から徒歩15分と都心から通いやすいこと、平坦で記録が狙いやすいなどの特徴がある。
主催が板橋区陸上競技協会と聞くと、硬派なイメージを抱くが、実際、給水所は水のみというストイックさ。
私には過度なおもてなしは必要なく、記録会というような大会の雰囲気が気に入って、3年連続で出場している。
私にとっては、これを走らないと師走が来た感じがしないほど。
トレイルランのシーズンオフからマラソンのシーズンインに切り替えた直後のレース、足試しにちょうどいい。
これは私の今年の最終レース。
来年3月まで続く、私のマラソンシーズンの開幕戦でもある。
いやがうえにもやる気が高まる。
結果は1時間33分49秒。
自己ベストを3分49秒更新。
会心の出来だった。
天候は晴。
心配していた風はほとんどない。
河川敷には風を遮るものがなく、風の影響をもろに受ける。
この上ないコンディションだった。
スタート前のトイレ待ちの長蛇の列は相変わらず。
戸田橋陸上競技場のトラックで10分程のアップ後、1時間20分以上1時間40分以内の列の後方に並んだ。
練習の成果が出ることだけを願ってスタートを待った。
午前9時45分にスタート。
位置取りが悪かった。
前が支えて走りにくい。
コースの右側に寄るが、水たまりやらロードサイクルが前方から来るわ、走りづらい。
1km通過は4’50″。
2kmあたりからようやく前後にバラけてきてストレスはなくなった。
1km毎に表示があって有り難い。
平坦なのでペース維持しやすい。
アップした効果がでていなく、呼吸は荒い。
注目の入りの5kmは22分46秒、4’33”/kmのペース。
目標ペースを上回っていた。
後半どうなるか不安がよぎる。
ペース維持に注力することにした。
目標は4’30”/kmのペース。
調子がいいだけに飛び出したい気持ちが湧き上がるが、我慢、我慢。折り返しまでは抑えて、折り返しからペースアップを目論んでいた。
7km地点通過、そこでソフトフラスクに入れたジェルを補給。
事前に水で薄めているから水無しでも飲みやすい。5-10km区間、22分19秒。4’27”/kmのペース。
若干、目標を上回るペースだが呼吸は楽になっていた。
前方にスカイツリーを見ながらの折り返し地点。
勝負するか?冷静に状況を読みながらの自問自答。
自己ベスト更新のチャンスだ。
勿論、チャレンジでしょ。
ギアをもう一段アップ。
4’25″/kmのペース。
一人また一人と、前から落ちてくるランナーを拾っていく。
10-15km区間は22分7秒。
4’25”/kmと設定ペースをキッチリ守った。
15km地点で残りのジェルを補給。
残り6km。4’20″/kmにさらにペースアップ。
これまでの練習の成果が出ていることが何よりも嬉しかった。
残り5km、4km、3km、2kmとカウントダウン。
なかなか距離が減っていかない。
1㎞の距離がいつもよりも長く感じる。
ゼイゼイ、ゼイゼイと息が大きく乱れている。
手が痺れてきた。
酸欠の症状だ。
15-20km区間、21分43秒、4’20“/km。
この区間もキッチリとペースを守れた。
残り1km、4’10″/kmまで上げてラストスパート。
今、出せるスピードの限界。
ゴールゲートが前方に見えている。
なかなか近付いてこない。
ゴール手前で2名に抜き返された。
糞っ!
スパートが早過ぎたか?
でもこのレースは他人との競争ではない。
自分との闘い、自分の目標との闘いだ。
全力を振り絞る。
息が切れるほどに苦しい。
心拍数は今日の最高値。
心臓が口から飛び出るんじゃないか?
ヒー!
これ以上は追い込めないほど追い込んでゴールゲートをくぐった。
今年の最終レースで有終の美を飾ることができた。
このときに得られた満足感こそ、なにものにも代え難い最高の喜びだった。
次は、1月29日、茨城県で行われるフルマラソンの勝田全国マラソン。
そこでサブ315の成果を確実に手に入れたい。