六甲全山縦走大会の続き。前回はコチラ。
菊水山の第一チェックポイントを過ぎると、渋滞が減ってきたような気がする。2000人といえども、さすがに時間の経過と共にばらけているらしい。ハイキンゴコースをゆるやかに進む。
菊水山からしばらく下り、市ケ原という場所に到着。ここはいわゆるキャンプ場のようで、大会参加者以外の方も多い。そしてイノシシさんも。
人慣れしている。神戸在住の方に聞くと、普通にいるらしい。山には食べ物がないからか、キャンプ場にいれば楽に食事を得ることが出来るからか。。。
ぼくらもここでランチ休憩。ぼくはここまでおにぎりひとつとグミ一袋。ここでパンを半分食べる。省エネ作戦続行中。
一休みして市ケ原を出発。ゆるやかに登ったり下ったり。渋滞が減ってきたかわりに、ぼくら4人も少しバラけ始める。市ケ原まで約25k。半分を過ぎたところだ。
摩耶山掬星台、第二チェックポイントに到着。ここではホットレモンを用意していただいていて、これが美味い!ボランティアの方々の気持ちがこもっているからに違いない。運動量が落ちてきていて(登りが減っている)、身体が冷えていたのでありがたかった。
そしてこの景色!素晴らしすぎる!
この先、コース最高地点の六甲山までは登りなのだが、急登というほどの登りはなく、また車道沿いも多くなり、ゆるやかに進む。またまたぼくらはバラついてきたので、一人で少しペースアップ。六甲山には牧場があるという話を聞いて、ソフトクリーム食べたさに先を急ぐ(大会はどこで何の補給をとってもOKみたい)。
でも、山頂はそんな雰囲気ではなかったかな。。。ソフトクリームにはありつけず。。。
みんなの到着を待って、いよいよ後半下り区間スタート。でもまだまだ車道。のんびりと進む。しばらく行くと最後のチェックポイントがあった。807とチェックシートに書かれたので、807番目なのだろう。
最後のチェックポイントからしばらく進んで再びトレイルへ入る。やっぱりトレイルがいいよね。普段は楽しい下りトレイルだが、走り厳禁!なので早歩きで進む。
下り区間で思ったのだが、走り禁止ということは下りで一歩一歩足に体重がかかることになる。これが(特にぼくのように体重があると)けっこう負担で、時には走ったほうが負担が少ない場合があるのだなと実感。
そしてだんだんと暗くなってくる。さらにペースアップ。しかし、いけどもいけどもゆっくり進む方の小渋滞が。トレイルランレースだとある程度進めばペースの合うランナーの集団になるが、この大会は早く並んだ順。ぼくの前を進む方たちはぼくより速いわけではなく、だから自分のペースで進むことが難しい。なるほど、これまたこの大会独特の現象。
「すみませーん、右行きまーす」などと声をかけながら、ご迷惑をかけない程度に前に出る。人がいないところではかなりペースアップ。でも走ってないよ。誰かが見ていようがいまいが、ルールは自分の中にある。
走れない=行動時間が長い。なんとなく精神的に疲れてくる。早くゴールしたくなり、さらにペースアップ。超早歩き!Garminを見ると45k地点、あと10kか!(公式には56k)
そうしたら、いきなり街中に出た。どうもゴールが近いらしい。あれれ?
スタートから12時間30分、ルールを厳守しながらゴールした。トレイルランレースのようなゴールではなく、ゴールのチェックを受けて、完走証と盾をいただき、無事終了。あとはみんなのゴールを待つ。
二人戻ってきたところで、近くにラーメンを食べに行き、ぼくは先に失礼させていただいた。電車で三宮まで戻る。最後まで待たなくてすみません。
後から話を聞いたら、無事みんな完歩したとのこと。トップの画像の3人、神戸出身の同級生たち。おつかれさまでした。
ぼくらトレイルランナーにとってみれば、「走らなくていい50k」というのは高いハードルではないかもしれない。でも一般の方々にとって、50kの山道を一日で歩くというのは大変なことだと思う。一緒に進んだ3人も、足などに痛みを抱えていた。時間がかかればかかるほど大変な旅だったことだろう。
そしてこの大会には六甲を愛する2000人の一般の老若男女が参加されている。もし完歩できなかったとしてもそのチャレンジする気持ちを、そして完歩されたみなさまにはその頑張りに拍手を贈りたい。もちろん、神戸出身同級生3人組にも。
地元の方々に愛される大会。おそらく誘われなければ参加しなかったどころか知らなかっただろう。岩尾っち、誘ってくれてありがとう。
三宮に戻り、ホテルにチェックインしたら(混んでいて同じホテルに連泊できなかった)、なんと部屋にマッサージチェアが!
ゆっくりと風呂につかり、マッサージチェアを満喫して就寝。楽しい楽しい一日でした。